球磨川リバイバルトレイル完走攻略tips!
ペーサーやるので色々調べてみました。
こんにちは、鈴木です。
気づいたら球磨川リバイバルトレイル(以下KRT)まで2週間となりました。
もう11月、、早い、早過ぎです。
歳をとると時空が歪んでるのかと思うほど時間の経過がめっちゃ早くなりますよね。
一説によると大人の方が細胞の代謝サイクルが遅くなるため時間の認知が子供の頃と比べて早くなるのだとか(例えば子供が年4回、大人が年3回代謝サイクルが行われたとすると1回少ない分「あれ?もう??」となる)
さておき。
今回のKRT、僕は福岡の鈴木さんのペーサーとして出走予定です。
お前も福岡の鈴木さんだろというツッコミは受け付けておりません。
同姓なのでちょっとややこしいので、以下ヒロシさんで。
タイムテーブル。
ヒロシさんをゴールテープに無事送り届けるために何ができるのか?
2週間を切ったところで今更走力云々と足掻いてもらうには遅すぎます。
もちろん私の走力も上がりませんし、上がったところで役に立ちませんw
この先は頭脳戦だと思っています。
去年第2回を走った自分のコースデータと先日水上村協力隊の田川さんが行なっていたTKC(田川球磨川チャレンジ)の実走タイムとを見比べながら、関門時間をパスできるタイムテーブルを考えてみました。
ちなみにヒロシさんが目指すフィニッシュタイムは40時間。
トータルの制限時間に騙されるなかれ。
KRTの制限時間はトータル41時間。
これは一般的な100mileレースで見ると割と余裕がある方だと思います。
だがしかし。
KRTはA5公民館川島分校の関門時間が厳しい!!
去年の完走率39%はこの関門時限爆弾にありました。
かく言う私も前半で潰れたあと「まあ完走できればいいや」と余裕こいてダラダラ行っていたところ白岩山でその事実(関門厳しいこと)に気づき、それまでの逃走モードから一気に闘争モードへ。
私はペーサーの水谷さんに鬼引きしてもらい逃げ切りましたw
今年はそのA5の関門時間が1時間ほど後ろ倒しにされた分いくらか楽になっていますが、それでも甘くはないと思います。
後半の2つのポイント。
前半はないのか?と言われそうですがKRTはA3高野体育館〜A5公民館川島分校までが一番のキモです。
特に今年はA5〜A6田上教育センターまでの区間も1山減った上、林道が増えたことからとにかくA5まで制限時間内に到着できれば後はなんとかなりそう。
ポイントとなる区間は下の2つです。
A3高野体育館〜W4宇部川林道 区間距離23km D+1440m
上のグラフ①
A3高野体育館からW4宇部川林道までは全エイド区間最長距離な上累積も最大。
スタートしてロードを少し行くと1.5kmで550mアップするトレイルの激登りがいきなり待ち構えていて、前半の脊梁区間をやっと抜け一息したいのにあんまりだろ!と心を折りにくるポイントです。
実際私も第1回川辺川コースを走っていた(第1回はロードの登りでした)のでこの激登りへの変わりように対して「こんなの聞いてませんよ!」とペーサー水谷さんに怒り出したくらいです。
3つのピークを越えたらガレた林道の下りが続いた記憶があります。
下りで脚を使いすぎないよう注意したいですが、ポールを使いすぎてブレーキ動作となり過ぎるのも気をつけたいです。
KRTは林道の下りやフラットなロード区間を最後まで走り切れるかが完走のポイントでもあると考えています。
この区間での目標タイムを6時間と予定していますが、それくらいの覚悟(時間的余裕?)を持っておくことをお勧めします。しかもほとんどの選手がこの区間夜パートとなり思うように進まないはずです。参考までに私のコースタイムは5時間半で、ノーコースマーキングで走った田川さんは7時間ほどかかったそうです。
W5万江阿蘇神社〜W6白岩山 区間距離13km D+1190m
上のグラフ②です。
水上村協力隊の中川さんによると、コース整備にものすごく時間と労力をかけたそうで、トレイルの魅力が詰まった素晴らしい区間とのこと。
この区間のみだとおっしゃる通りの極上トレイルなんでしょうが、ここまで112km進んできた凡ランナーにとってはマジで進まない区間です笑
偽ピークに腹が立ちます。
私は去年この区間眠気と疲労も相まって3時間半かかっています。
1時間におよそ4kmの計算ですが第2回のこの区間は10kmほどだったことを考えるとこれより遅いペースになるかと。
目標タイムは4時間を予定しています。
このW6白岩山に11時までに到着すればA5川島分校まで残り11km D+460m。
この区間はアップダウンのあるトレイルで決して甘くはありませんが、3時間あればきっと大丈夫。
上にも書きましたが、ここから関門ファイトだった私はこの区間このレース一番の走りをし2時間10分でパス。
前半の戦略はどうする?
逆算するとA3高野体育館エイドを遅くとも19時30分に出る必要があります。
A3では食事に加えドロップバック受け取り地点でもあるので着替えや入れ替えなど通常エイドより時間がかかるはずです。
それを考慮すると19時より前にA3高野到着が必須と考えてます。
さらに到着した時点である程度の余力が残っていないとこの後のプランが遂行できません。
脊梁区間は頑張らない。
第2回の自分のレースを振り返ると、季節外れの暑さのせいもあってか脊梁区間で疲弊しその遅れを取り戻そうとW3梶原からのロードの下りを結構な勢いで走りました。
これが災いしてA3高野到着時点で疲労困憊、、、着いてすぐ15分寝ました笑
脊梁区間はトレイルがわかりづらくコースマーキングを見失いやすいです。
ペースを上げ過ぎずゆっくり確認しながら進むのが後半へのエネルギー貯金にもなりちょうど良い気がします。
そして脊梁を抜けた後のロードはくれぐれも慎重にw
飛ばしたところで5〜10分程度しか変わりません。
それよりエイドを早く出ましょう。
凡ランナーほどエイドで稼ぐ
最後にエイドでは最低限すること〜時間があればしたいことを事前に決めた上、自宅で練習することを強くお勧めします。
特にドロップバック地点でのシュミレーションが大切です。
ザックの荷物の入れ替えと着替えの練習、天狗バームやPRローションを塗る予定ならケチらずそれもやってみましょう。
PRローションは100均のゴム手袋に予め適量出してくるっと丸めた状態で準備しておくとさらに素早く塗れます。
私はA3高野体育館エイドで寝たのもありますが50分近く滞在していました笑
とにかく頭が回らず何から手をつけていいのか分からない状態。
しかもこの時補給食の入れ替えを忘れて出発。
A4〜A5間は残された柿ピー小分け1パックで乗り切りましたが笑、今思うとカロリー不足もあって登りのパワーが全く出なかったです。
また別のレースですが、着替えのタイミングでチップが付いたゼッケンベルトを置きざりにして出発しているランナーの方がいました。
疲れているときほど想像しないようなミスが生じやすい、、実際にやってみることでやるべきことがよりクリアになりケアレスミス、時間のロスを防げるはずです。
終わりに。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
長々と書きましたが結局は
”前半抑え目で後半から上げていきエイド滞在は最低限”
”後半2つのポイントはマジで時間かかるので気をつけて”
ということです笑
KRTはとにかくA6田上教育センターまで関門の17時までに着けさえすれば絶対にゴールできる大会です。
最後の高岳がラスボスに相応しく「ここまできてこの登りかよ!」と敬意を込めてイラつかせてくれますが笑、全歩きでも完走できるタイム設定です。
私もKRTが初100mileレースでした。
前に進みさえすればゴールできるはず!
このnoteが皆さんの完走の一助になれば幸いです。
追記
「A4屋形〜A5川島分校まで9時間、A5川島分校〜ゴールまで7時間のペース配分どうなの?終盤の方が時間かかるのでは??」という質問いただいたのでお答えします。
先にも書きましたがA4屋形〜A5川島分校までがKRT最大の山場です。
とにかく時間がかかるので気持ちの面で焦らないこと、そしてそれくらいかかることを見越してこの区間に到着していることが重要です。
A5川島分校〜A6田上までは18km D+550m ありますが、1山減+林道増で水上村協力隊の中川さんにお話ではジョグペースが確保できれば3時間ほどだそうです。
去年この区間も継続して関門ファイターだった私は必死に走り続けて3時間50分かかってました。正味1時間は短縮できる計算ですね。
A6田上からゴール地点まではたっぷり5時間。全歩きでも大丈夫です。
ここまで調べうる限りで記載していますが、細かい距離や累積表示に誤りがある場合はご容赦ください。
追記2
第2回の37時間以降完走者の平均区間タイムと見比べて、再度タイムテーブルの区間タイムを修正しました。