数年振りのお芝居は汗だくだった

芝居怖いよ。。。なんて下書きが残っていたけど、
花語るの稽古が始まったので、もう正面突破するしかねえメンタル。
ただ恐怖がいなくなったわけではないんよな。

どうも、千畝です。
ここまでに至ったお話をします。
重そうなこと書いてるけど、全然元気なので気にしないでね。

自作品以外でしっかりと芝居をしたのは、2020年2月のふたり芝居『ピン・ポン』が最後です。
当時25歳になったタイミングだったりで、自分の活動に対して色々と考えていました。
本当は一番やりたい、演出やオリジナル作品製作のためにも、一度役者という肩書きは置こうと思ったら、世界全体がそれどころではなくなってしまいました。

演劇のお仕事からも離れていた期間が長いですし、その間に何かがうまくいったわけでもなければ、やりたいことが新しく見つかってもいません。
それどころか、心身のバランスを崩し、ご迷惑をおかけしたこともありました。
有難いことに制作を中心に、復帰の機会をいただいて、それぞれの現場を必死に乗り越えてきました。


俳優という役割も好きです。
ですが僕は、お芝居という教科のような箱が
あまり好きではありません。いつまで経っても苦手意識が抜けないと言った方が正しいかな。

いや、毎回楽しんでるし真剣にやってるんです。
ただ、学生の時から苦手意識はずっとあるし、
僕にとっての夢のゴールは、
俳優として、超有名な大劇場に、主役として立つことではありません。
(できるならそりゃしたいよ?)

舞台という好きな世界で、誰かと繋がるための一つの方法が、役者だっただけ。当たり前かもしれませんが、そういう認識は変わっていません。


なんて、ハードルを下げまくりたかったわけではなくてですね、、、
ずっと抱えてた前提をさっさと吐き出しておきたかったんです。
だって、数年振りの芝居は楽しかったから。
ごめん、もうちょい付き合ってね。


ふたり芝居の時にぶち当たった、大きな壁。
結局僕は、目の前にいてくれるこの人に対して、
どれだけの興味があるんだろう。
武装しない自分で、人と関わることなんてできるのだろうか?

当時の自分の話を沢山聞いてくれて、
信頼してくれた晴香に対してすら、
ここまでしかできないんだったら、もう誰に対しても無理じゃね? なんて思ったりもした。


分けて考えてしまうのは、ナンセンスだけれど、
非現実的だったり、独特なキャラクター性を身に纏う時は少しだけ気が楽だった。
内情だけでなく、魅せ方・見え方にも存分に意識を巡らせる。
その優先順位のランクを一段階上げるような作品・作風に自分は適正があると思っていた。

ただもちろん、芝居である。
意識することの角度が違ったり、
フォーカスすることが増えるだけであって、芝居であることには変わらない。
でも僕はそこを、逃げ道に使っていたんだと思う。

周りより少ない経験を、頭と身体を駆使して、必死に誤魔化すしかできなかった。
あ、これ僕の話だから、役者さん・団体さん・ファンの皆様は一切気にしないで大丈夫だからね?もの凄く極端な書き方しているし。


なんか、暗いこと書きたかったんじゃないんだけど、
お芝居からいくら離れてようが、こんな感じの悩みは消えてくれることはなかったんです。
今回どこまでやれれば、また同じこと繰り返したと言わないかどうか、まだ分からない。

多分、ここから足を前に出せば、何かが変わる。
っていう境目にいるなあって瞬間はある。
そうやって毎回本番が終わる。
最終的なゴールじゃなくても、もう一度『俳優』を名乗るのであれば、
この探求の旅と、恐怖との再会は受け入れなければならない。


なーに言ってんだって思うかもしれん。
ただ、ここまでぶわあああああって書いたこととか、普通に日常のこととか、別の仕事、お金のこと、家族や友達のこと。
いろんなことに対して、なんとかギリギリ対面していくので精一杯な自分で、今作に立ち向かうしかないのだ。

初稽古だから緊張して全然寝れてなかったから、今日は稽古終わって予約開始できたら早めに寝ようと思ったのに、目ガン開きです。
マジで勘弁してほしいけど、どうせ開いちゃったんでしょ?感性くん。

せっかくいただいた貴重な機会。
絶対にいい作品を創り上げて、お届けする。
それだけじゃなくて、ボクという人間が再び俳優をすることによって起こる変化とも会話をしてみようと思う。今はね。


さーて、今日の稽古の楽しかった話をするよ!!
って言っても、どこのなにがさーとかじゃなくてね、
先輩たちも必死に、この物語と自分の役、この空間にいるお互いの役を生かそうとしてくれてたんだ。

好きにやっていいよって言ってもらったから、みんなもうひどくてw
合計で数ページ分ぐらいのアドリブ合戦。
なんでまだ台詞も入りきってないし、役のことだって掴んでないのに、成立してるのか意味が分からなくて、最高に面白かった。

芝居ってこんなにもエネルギー使ってたんだね(物理)
なんて汗だくで初稽古を終えました。
役者ってすげーんだよ。すげーことしてるんだよ、みんな。

台本的にも、役的にもやりやすかったのは大いにあるんだけど、
舞台上で相手と一緒にこの空間と、お互いのことを埋めるぞ!支えるぞ!
ってのが出来たように感じて、嬉しかったんだ。


もちろん、ここから魅せる作品にしていきます。
今日の通しはあまりにも極端すぎたものだけど、ここからどんどん興味深い面白さに変わっていく。funnyからinterestingに変わるアレよ。


いろんな人の選択の奇跡が重なって出来上がる舞台公演。
絶対に必要な最後のピースは、観に来てくださる皆様です。
観に来易くなるような発信も模索するし、観たくなるような発信もいろいろ探してみる。

だからさ、できねえー!!わかんねー!!
なんて言いながらも、こんな感じで記事更新してる僕がいると思うんだ。
もしそれが楽しそうに思えたら、観に来てみてよ。
もちろん、集客に対して努力はするけど、
内心これぐらいの気持ちでのんびり待ってるから。

うーん、物理的に無理だーとか、あんまり刺さんないから行かないわ。
でも受け入れるしかないし、しょうがない。
全然悪いことじゃないから気にしないで。それで観劇自体嫌いになる方が勿体ない。
観たいって思えるように、僕は頑張るからさ。
良かったらまた見てやって。

こんなこと書くの甘いのかなー。
でも、今はこれがベストだと信じてるから、超自分なりでやってみるね。


眠気と出会った気がしたから、この辺にしておきますね。
毎度長くてごめん。しかもすごい雑な文章なのに、ここまで読んでくれてありがとう。

おやすみなさい!!!!!!


千畝

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