AI chipのプリファード.ネットワークス(PFN)
2024/8/16 付のNIKKEI Asia にて、記事「Nvidia vs. the starups: AI chip challangers chase efficiency」 の中で、PFN CEO 西川さんのコメントと、同社のチップの写真が載っていました。
同記事内のグラフ「AI chip market forecast」は、Training向けに対して、Interface向けの先3年間の成長見込みが比較され、分かりやすかったです。
2024/8/10-17付の週刊東洋経済にて、記事「半導体覇権 エヌビディアの猛威」の中でも、「プリファード・ネットワークス 照準は超省エネのAI半導体」として、1ページ内に会社内容をコンパクトにまとめた特集が組まれていました。
また、
2024/8/24号の週刊ダイヤモンドの記事「半導体」エヌビディアvsトヨタ」の中では、「27年の独自AI半導体でエヌビディア1強を崩す」として、西川CEOのインタビューが載っていました。
同時期に複数のメディアに登場したプリファード.ネットワークス社に関心が集まっているかと思います。
今回おすすめしたい本は、
2020年カドカワが発行し、創業者2人(西川氏・岡野氏)が書いた自叙伝「Learn or Die 死ぬ気で学べ プリファードネットワークスの挑戦」で、帯には「日本発 AI技術者集団 PFNの思考」と書かれていました。
上の記事ではハードウェアとしての側面が強い感じですが、自叙伝の中では、ソフトウェアとハードウェアが融合していく時代に勝者となるためのPFNの技術や、考え方が紹介されています。
ファナックとの出会いから、機械学習が上手く機能する領域としての「ロボット」という見方は面白かったです。(3章)
研究者向けの動機づけ4分類として、他著からマトリックスが引用されているのも興味深いです。
「根本原理を追求する、しない」という軸と、「用途を考慮する、しない」という軸で、4象限に区分しています。
PFNは、右上の「パスツール象限」は、パスツールがワクチンを作るのに、理論的に微生物の作用を解明し、実際にワクチンを作り多くの命を救うということから、呼ばれているそうです。
この枠に向かって取り組んでいく様子を明確にしています。
この取り組みが、「PFN Values」の一つである、「誰もしたことがないことを大胆に為せ」にまとめているそうです。(4章)
ちなみに写真の本の表紙の言葉「死ぬ気で学べ」も、PFN valuesの一つです。
残り2つの、行動規範は、本の1ページ目にまとめて記載されています。
この創業時からの自叙伝を読んだ後は、未上場ながらAIユニコーンとして期待されする内容の多くの記事がより理解できた気がします。
是非読んでみてくださいね