ホンダの国内四輪車事業、どうなる?

 最近、ホンダの四輪車のホームページを見て気になったことがある。ラインナップが明らかに以前と比べて少ないのだ。まず、セダンがない。アコードは新型への切り替えのため、一時的にラインナップから姿を消しているが、SUVブームが強いからとは言え、アコードだけでは明らかに物足りない。さらに気になったのが、フィットとシビックの間の車格が開き過ぎているように感じる。これはシャトルが生産終了したのが影響していると考えられる。ミニバンは、ステップワゴンとフリードの2車種のみだ。オデッセイが国内販売を終了したが、要望の声が多数あり、中国からの輸入という形で再登板する。ただ、オデッセイは現行モデル登場から10年経過するため、フルモデルチェンジは望まれていると考えられる。SUVはCR-Vがラインナップから姿を消している。近いうちに、燃料電池専用車として国内で復活するという話もあるが、ZR-VでCR-Vのラージクラスを補完するのは正直無理があるようにも感じる。
 このように、ラインナップが少なくなっているのはおそらく、ホンダの四輪車事業が不振のため、採算重視の姿勢になっているからだと考えられる。以前は、1代限りで販売終了するモデルが多数あったが、2013年のフィットなどの大規模リコール以降、いまいちな業績なのだ。フィット自体もその頃から一気に販売が振るわなくなり、N-BOXに客が流れている。古くからホンダを知る人々は、個性重視のラインナップでなくなっているように感じているのではないだろうか。一刻も早く、この状況が改善されることを願っている。

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