コロナ禍と農業
今回は、車の話とは違う話をしたいと思う。先日、アクティトラックを納車したが、これはあくまで営農用途で購入したものである。私の父方の実家では、さくらんぼと草履製造を兼業している。ただ、草履については、ほぼ廃業に近い状態である。祖父が昨年11月に他界したこと、その以前から体力的にできないという問題があった。コロナ前は、藁草履を作っている事業主が高齢化から廃業するところが多かったため、私の祖父のもとへ紹介などもあり、注文が回ってきていた。ただ、高齢であったこと、体力的な面もあり、納期はほとんど守っていなかったそうだ。コロナの影響で祭り関係が無くなったため、注文も必然的に減ったため、体力的な負担は減ったそうだが、それでも作ってもらえないかという相談が来る。今後どうなっていくのかはわからないが、ある程度の製造は私や父、祖母ですることもできるので、機械もあるので、少量生産でもできればいいかなと思っている。
さくらんぼについては、正直儲けでやっているわけではない。果樹園のような大きな規模ではなく、贈答用とフードパックに詰めたものを出荷している。ただ、さくらんぼ畑は国道沿いに面した場所に向かい合っており、面積は結構広いほうかもしれない。以前は、祖父や祖母が手伝いの人を呼んでいたが、近年は高齢化や、祖父が気難しい性格だったこともあり、手伝ってくれる人がいない状況だった。そのため、父の人脈で、宮城県から収穫作業に耐えうる人を2年連続で連れてきていた。コロナの感染者も極端に多いわけではなかったこともあり、平日も早朝から通ってくれた。本当に感謝しかない。ただ、今年は現在のオミクロン株の状況がかつてない規模であること、収まるには一定期間かかりそうということから、手伝いを呼べるのかという問題がある。2021年は、果樹全般で霜被害などで不作となり、大変な状況だった。父方の実家の畑も例外ではなく、実の成りは悪かった。失礼なことを言ってしまうが、実が成らなかったことで、収穫時の負担が減り、儲けでやっていないこともあり、気が楽だったのは事実である。2020年は、かえって実がいっぱい成ったため、ハウス内の木の上の実を収穫するため、ものすごい大変だった記憶がある。ほとんど収穫手伝いの方にさくらんぼは収穫してもらったため、現在のコロナの状況がどうなっていくのか、心配である。この状況が続くようでは、手伝いの方を呼ぶことはできないうえ、収穫もままならない。広大な畑を放棄するわけにもいかない。気が早いかもしれないが、頭の痛い問題である。