CruiseのVogt氏がCEOを辞任へ
10/2の人身事故への対応とその後の混乱からCruiseのCEOであるVogt氏が辞任しました。
事故後の各種施策による士気の低下が相当なものだったようで、今後の経営体制は不明ながら社員の結束/信頼回復に努めるのが当面の主事業となりそうです。
1;Vokt氏のCEO辞任と今後の経営体制
Cruise-CEOのVokt氏は11/19に従業員向けメールおよびX等のSNSを通じてCruiseのCEO辞任を発表
GM会長/CEOのMary Barra氏は社内メールでCruiseの経営体制は以下の通りとなると発表している
‐President/CTO;Mo Elshenawy(エンジニアリング担当上級副社長)
‐CAO;Craig Glidden(GMの法務/政策担当副社長、先週にCruiseのCAO任命)
-取締役会副会長; Jon McNeill(GM取締役会メンバー/TeslaやLyftで社長歴任)
・11/19時点でCEOに指名された人はいない
2;関係者の発表/リリース
(Vogt氏からのメール)
[私はCEO職を辞任しました。この10年間は素晴らしいもので、助けてくれたすべての人に感謝している。私が自宅ガレージで立ち上げたCruiseは全米で25万回以上の無人乗車を実施してきた]
[Cruiseは始まったばかりで、素晴らしい未来が待っていると信じている。皆さんは優秀/意欲的/立ち直る力があるのに、一緒に働けないのがとても残念だ]
[しかし、Cruiseは非常に強力な技術ロードマップ/製品ビジョンに基づいて事業を行っており、次の章のCruiseを見ることを楽しみにしている]
[自動運転の仕事を始めたキッカケが何であれ、初心と志を思い出してほしい。Cruiseの道は険しいがこれまで力を合わせて、角を曲がるとすばらしいものがあると証明してきた]
[私は今後当面、家族と時間を過ごし、新しいアイデアを模索するつもりだ。これまでありがとう]
(Barra氏からのメール)
・GMのCEOであるBarra氏はVogt氏のメール送信から15分後に送信され、以下のように綴った
[Cruise取締役会は、Vogt氏のCEO辞任という決断を理解/尊重しており、彼の成功を祈っている。私達は、交通手段をより安全/クリーン/アクセスしやすくするために、使命/革新テクノロジーの可能性を強く信じ続ける]
[取締役会と私は、Cruiseを長期的な成功に導くことに熱心に取り組んでいるが、これには皆さんの信頼が不可欠]
[信頼を再構築するために私たちが取り組む中で、安全性/透明性/説明責任がまずおこなうことである]
3;ここ最近のCruiseの混乱
10/2以降のCruiseの対応は一貫性に書き、後手後手に回っているため従業員の士気は大幅に低下していた。
(一時解雇)
11月初旬、車両メンテ/顧客対応する契約社員をメインに一時解雇を発表。当時の全従業員5000人の20%近くが解雇された
(SO売却プログラムの停止と撤回)
11月中旬、Fy23-4Qにおける従業員株式売却プログラムを一時停止したがその後従業員の反発を受けて撤回
匿名情報によると、この決定による従業員によっては数万ドル以上を失う可能性がある…11/18に撤回を表明し、特定の従業員が一度限りの機会に限られた数の株式を売却できるとした。
3;CruiseとVokt氏
Vogt氏は現CPOのDan Kan氏と2013年にCruiseを設立、当時は自動運転車に改造するキットに事業焦点を置いていたが、ピボットして自動運転の機能PFへ。16/03にGMが10億USD以上で買収
Vogt氏はこれまでに複数のスタートアップを立ち上げてきたシリアルアントレプレナーで下記の会社を立ち上げて売却してきた
-Justin.tv(誰でもオンラインで動画を見れるWebサイト)
-Twitch(ライブストリーミングPF)→14年にAmazonに9.7億USDで売却
-Socialcam(モバイルソーシャルビデオAPP)→2012年にAutodeskに0.6億USDで売却