【13日目 映像制作班】ライブ演出としての映像の話
はじめに
電気通信大学バーチャルライブ研究会 (VLL) 部報13日目、映像制作班の記事です。
この記事は2021年度の映像制作班長が担当しました。何か質問等ありましたらコメント、VLLのTwitter、または@suzukeh1まで。
VLLの簡単な説明
バーチャルライブ研究会 (Virtual Live Lab) は、ボーカロイドのライブ「MIKUEC」を制作・開催することを主な活動としている電気通信大学公認サークルです。
Twitter: @uec_VL_Lab
YouTube: 電通大初音ミクライブMIKUEC
映像制作班のやったこと
ライブに使う映像を作るのが映像制作班です。
映像を制作します。
2021年度のライブでは 上映像 下映像 横映像 の3種類を使いました。
上映像
ライブ演出の一つとして、キャラクターの上に投影する映像です。
曲のMVを参考にしたり (しなかったり) して、その曲が持つ「雰囲気」をより強く感じさせるような映像を作りました。
あくまでライブ演出の一つであって主役ではないのですが、スクリーンの広さもあり最も目立つ箇所の一つでもあります。視線を奪いすぎないように ……でもすごい映像にしたい!というちょっと不思議なバランス感覚が試されます。
下映像
キャラクターを投影している方の映像です。
ここに見えている花火 (丸いやつ) のように、ダンス映像にエフェクトを付けました。また、ダンスと連携した総合的な演出をしたところもあります。
今までよりもこのような演出を入れるパートが多くなっていて、特にこの写真のあたりを指して「超パのオタクがいる」といった感想を頂いたりしました。
それで実際どう作ったかというところですが、まず演出を付けていない下映像というのはUnityで生成したダンスモーションだけの映像です。これに様々なエフェクトを付けていくということになります。その際、人によって
Unity上でエフェクト追加
ダンス映像を映像編集ソフトに読み込んで編集
という2つのやり方をうまいこと選択してやっていました。あと、中には
MMDで全部やる
という第3の選択肢をとった人もいました。
(いろいろ理由があって、実はMMD使ってる部員が少ない)
横映像
MIKUEC2021で初めて導入したのが横映像です。上映像の延長といった感じです。
ステージだけでなく壁面も使うことで、より大きな空間を演出できるようになりました。特に前の方の座席では視界の端から端までカバーすることができます。没入感ってやつが最高でした。
ちなみに、ここまで見てきた色々な演出は実際にライブで使うときに同期やら補正やらした上で投影しないといけません。そのあたりは映像機材班の素晴らしい働きがあるのでぜひ読んでみてください。
どんな人がいるか
ライブの映像は初心者からガチ強者まで幅広い層が制作に参加しました。班の人数も比較的多いため、かなり色々なタイプの人がいます。もちろん出してくる映像も色々です。
最近の傾向としては3DCGを始める人が増えている気がします。私がCG使ってる人なので、ただの色眼鏡かもしれませんが…
Blender講習会では映像に使える系の内容もやってくれています。超感謝。
どんなものを使っているのか
AviUtlやAfter Effectsといった映像用のソフトウェアを使って作ることがほとんどです。その他にもBlender、Cinema 4D、Unityなどを3D表現に使ったりしています。
After Effectsは月額課金ですが、それ以外は (ほぼ) 無料です。
DaVinci Resolveも無料のはずですけど、使ってる人がいるかはちょっとわかりません。使える人、布教してくれ~。
おわりに
2021年度は今までの上映像に加えて横映像の追加と下映像の演出強化といった形で、映像機材班の尽力もあり大きな進歩を遂げたと思います。
しかし、これで全てやり遂げた!とは断じて言えません。最初からこれら新演出を考慮して進められたわけではなかったので、例えば横映像があったら効果的だったであろう部分に用意できなかったということも起こりました。
なので2022年度はもっと素晴らしい演出ができると確信しています。
期待しといてください。次の班長さん頑張ってね
そして興味を持ってくれた電通大生の皆様へ。
曲の世界を感じられるような演出映像を作ってみませんか?
加勢してくれるのを待ってます (切実)
MIKUEC2021 テーマソングMV