虚仮 まえがき
悩むことと向き合う
この度3/25 19:30より、楽屋Aにて、我々の単独ライブ「虚仮」をさせて頂くのですが、もっともっとたくさんの人に見て頂きたい、そして来て下さる多くの方により深く楽しんで頂きたいと思い、簡単なまえがきを書きます。
我々のネタは、漫才も共通して、相方の2000000000000京が、唐突に話し出す思想をもとに書いておりまして、彼女は、意外と陽気な人間ではありながら、根底にある思想が、深く面白いので、兼ねがねそれを前面に出した単独がしたいと思っておりました。今回の「虚仮」では、そんな2000000000000の思想を最大限皆様に楽しんで頂けるよう作りました。
僕らは日々生きていく中で様々な悩みを抱え生きているかと思います。そのひとつひとつに思い詰めて、ただ天井を見て過ごす夜等々もあるかと思います。しかし、なぜ人は悩むのでしょうか。悩む事によって苦しむ事が大半なのに、人間という生き物は何故悩めるようになってしまったのでしょうか。より正しい選択を取れるようにであるならば、悩んだ末には必ず希望が無ければ割に合わないし、悩むことが人を成長させるならば、多感な思春期を超えてまで好きな人がそっけなかっただけでSNSに長々と書き綴る大人はいないはずです。
この答えを知りようの無い問いを考え続けるのが2000000000000京です。
しかし、彼女が考えるゾーンに入って、自分自身が救われている瞬間を見たことがありません。しかし、彼女はひとつひとつを答えがなくなるまで考えます。僕はそれは、幸せがゴールであれば、遠回りな行為だと思います。なぜなら、何も考えていない、お気楽な人の方が、楽しく生きて行くから。でも、それでも、考えることは面白いことだと思います。僕は美術が好きです。例えばこの1枚の絵に、画家は何時間も何日も何ヵ月も悩み続けます。それは、より美しくするためだけじゃなく、その絵に込める意味のために。
悩んで、考えて、その結果、ペンキを上からぶっかける絵もあります。シュレッダーにかける絵もあります。布で隠しちゃう絵もあります。深いとかじゃなくて、僕は純粋に、面白くて好きです。なんでそんなんすんねんと思います。
そうやって、色んな悩むことと向き合うと、悩むって滑稽なことだなと思えてきます。僕自身、人よりも悩みやすいですし、当事者としては全くもって面白くはないのですが、傍から見れば面白いです。だから、悩むことを考えるということは、そんな滑稽な自分を、少し俯瞰で見れる。そんな役割があると思っています。今回の虚仮、様々な苦悩を詰め込みました。たくさんの人に僕たちの苦悩を、笑ってもらって、楽しんでもらって、帰ってから、夜寝るときに、我に返って見つめた天井に、人の顔みたいなシミをみつけて、ふと心が軽くなれば、ええんとちゃうのん。
おんおんおん!!!
ええやんええやん!!!
ほな!!!!!!
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