フランス旅でヴァンヴの蚤の市へGO!〜キニナル雑貨との出会い〜
フランスでルーブル美術館とディズニーランド・パリのふたつは行くことを決めていた。それ以外はノープランの行き当たりばったりの旅を楽しむことにした。
オルセー美術館やピカソ美術館で芸術にふれるもよし、王道のtheフランスであるエッフェル塔や凱旋門をみるもよし、日常のパリの街歩きもよし、フランスならではの蚤の市もみてみたいと妄想は膨らむ。
もともとアンティークやレトロな雑貨、古道具がスキ。
だからフランスの蚤の市には言葉から漂う雰囲気に惹かれていた。
せっかくフランスに旅しにきたのだから、本場、フランスの蚤の市に行ってみたい!という思いは膨らむも、異国、フランスの蚤の市に観光客がひとりで行けるのか?という不安もありながら調べてみた。
ヴァンヴの蚤の市へGO!
パリには3大蚤の市がある。
✔︎ヴァンヴの蚤の市(Marchéaux puces Vanves)
✔︎クリニャンクール/サントゥアンの蚤の市(Marchéaux puces St-Ouen)
✔︎モントルイユの蚤の市(Marchéaux puces de la porte de Montreuil)
そのなかでヴァンヴの蚤の市はパリ市内からもアクセスがよく、治安もよくこじんまりとしていて観光客にはおすすめとのこと。
それならばいけるはず!と意を決してメトロとトラム(路面電車)を乗り継いて行ってみることに。
初のメトロとトラム(路面電車)でGO!
パリではじめてメトロとトラムに乗った。
チケットを買うにもメトロに乗り込むのも降りるものいちいちドギマギした。
蚤の市が開かれるのは土曜日と日曜日の週末のみ。土曜の朝、小雨が降っていたけれど、雨の日でも蚤の市は開催されるとのことでヴァンヴの蚤の市にむかった。
朝、10時ごろ、現地についた頃には雨もあがっていた。
メトロとトラムを乗り継いで最寄り駅「Porte de Vanves」に到着。
出口2「marche aux puses 」をめざしてすすむ。
いざ。
ドキドキが大きくなる。看板に「Marche(マルシェ)」という文字があるとさらにワクワクが追加される。
蚤の市の入口を探しながら道をすすむとすぐそこにはマルシェが広がっていた。
団地の壁のアートがおしゃれすぎる。
ヴァンヴの治安は上々
実際、治安は良かったし、むしろ観光客がたくさんいて観光地化されていた。
日本人観光客も多くて、ルーブル美術館よりもディズニーランド・パリよりもたくさんの日本人とすれ違った。
観光地化されすぎていて少し興ざめな気もしするが、それでも初心者が訪れるには安心の蚤の市。次にまたフランスを訪れる機会があれば今度はクリニャンクールの蚤の市やモントルイユの蚤の市にチャレンジしたいかも。
観光客に混じって地元のパリ市民も犬の散歩がてら来ていたり、掘り出し物がないか物色している常連客らしきパリ市民もいて、やはりここは本場のパリの蚤の市だと感じることができる。
蚤の市の歩き方
いろんなサイトに指南されているので詳細はそちらに譲ることとしてワタクシ視点でまとめてみる。
ヴァンヴの蚤の市についたらまずは一通り物色してみること。
やはり異国のはじめての蚤の市ということで緊張感もMAX。
スリなどいないか、怪しい人はいないか、ドキドキしながら路地をすすむ。
路地をキョロキョロしながらすすんでいくと少しずつ蚤の市の雰囲気にも慣れて、お店の雑貨や小物をじっくりみる余裕がでてくる。
まずは入口から最後まで通路を一通り巡ってみること。
ヴァンヴの蚤の市はこじんまりしているのでゆっくり歩いても30分そこそこあれば全部みることができる。
途中小雨が降ることもあったが、慣れたもので店主たちもビニールをかけたりしながらもお店をひろげていた。
いったん、最後までみた後に引き返してもう一度じっくり物色する。そうすると1周目よりも余裕をもって眺めることができる。
思い切って店主とボンジュール!
そして気になったものは躊躇せずにお店の人に「ボンジュール」と声をかけて値段を聞く。
わたしはフランス語をまったく勉強していなかったので、フランス語で話しかけることはできなかったものの英語でも十分通じる。店主も観光客には慣れたもの。
でもフランス語を話せないとはいえ、地元民が集う蚤の市で最初から英語で「How much?」なんて聞くのは興ざめだという妙なプライドから表情で聞くという方法でコミュニケーションをとった。
商品を指さして「これ」、顔で「いくら?」という表情をする。
そうすると、だいたい店主さんが察してくれて、フランス語で「◯€」と答えてくれる。当然、聞き取れないので「はてな」な顔をすると次に英語で答えてくれる。
もしくはスマホの画面で確認する。
キニナル雑貨たち
あ、これキニナル!いいな!と思うものがでてきたら躊躇せず、値段を聞いてみる。
実際、蚤の市には値段はあってないようなもの。
こちらはぱっとみて観光客だと丸わかりなので当然、ふっかけてくる。
この時計、好み・・・
値段は・・・55€(約9,000円)と。
普通に高いので却下。
お次。
このクッションお味がある。
手編みかな?モロッコっぽいレトロな柄でキニナルのでお値段を聞いてみることに。
15€(約2,500円)らしく、なかなかいいお値段なのはきっと観光客価格だから。
ちなみにとなりの白いポットは20€(約3,300円)と。うむ。
ちな、帰りにみたときにはポットもクッションもなくなっていたので売れてしまったのかな?
このお鍋、フランスらしい柄と形が個性的でこれもキニナル。
更にすすんでいくと鮮やかな赤い布におかれたティーポット。
このティーポットセットはすごく気に入った。ワタクシ好み。
この色合いとやさしいエメラルドグリーンとクリームイエローの配色にゴールドのラインってどストライク。
「らしさ」を感じるフランス雑貨。
お値段を聞くと大きいポット、ティーポット、ミルクポット、ソーサーとカップ4セットすべてセットで40€(約6,600円)。
即決できず。
わたし的にはソーサーとカップの2セットだけがほしかったので、2セットだけのお値段を聞くと、店主はこのお品はセットで売りたいと。
セット売りしたい店主の気持ちもわかるが大きいポットは使わないしかさ張るなと考えてしまう。
40€(約6,600円)というお値段はセットで考えればまあまあ妥当なお値段だし、手が届かないほど高額ではないが、これを飛行機で運ぶ手間も考えると・・・
うーん・・・と悩んでしまうお値段。
気になりすぎてこのお店のまわりを何回もぐるぐるまわって、店主と交渉する。
「日本まで帰らないといけないから持って帰れないの。やっぱりソーサーとカップの2セットだけではだめ?」と聞くと
店主は「ポストオフィスまで連れて行ってあげるから梱包して郵送すれば」という。うーん、そういう問題でもないんだが。
結局、3周くらいまわって諦めることにした。
お皿も気に入ったけれど、1枚5€(約800円)。
後ろ髪を惹かれながらもサヨナラしました。
だいたいのお値段の相場感がわかったところで、一言いうならば・・・
ヴァンヴの蚤の市は観光客価格なり
やっぱり観光客はこのお値段なら気に入ったものは、旅の思い出にとおサイフがゆるんでひょいひょい買ってしまうんだろうなと。
フランス雑貨の可愛さは納得だけれど、少々お値段が可愛くないゾと思いながら、ヴァンヴの蚤の市は雰囲気を堪能したので満喫したから帰ろうと駅に向かった。
とそこで、地元のおばあちゃんがだしているお店にふと目がいった。
そして出会ってしまった。
一目惚れしたかわいい雑貨!これぞ掘り出し物
にぎにぎしいコップやお皿、雑貨のなかでわたしが釘付けになったもの。
それは、このティーカップとソーサー。
このチューリップ柄がフランスっぽい。
そしてデザインがどストライク。
いくら?と聞くとセットで10€(約1,600円)と。
カップとソーサーの6セットで10€!
アリじゃない?ってことでこれはもう即決。
いろんなお店でキニナル雑貨たちのお値段を聞きまくっていたのでだいたいのお値段の相場感がわかっていた。
これは安い、地元民価格!
無造作にフランスの新聞紙で包んでくれるのも蚤の市らしい。
掘り出し物に出会えるかは運やタイミング、自分の目利き次第なところもあると思う。
掘り出し物をみつけるコツ
蚤の市の雰囲気を楽しむことを目的とするならば、ヴァンヴの蚤の市はパリ市内からのアクセスもよく治安もそこそこ良かったのでひとりでぶらりと立ち寄ってもまったく問題はなかった。
買付を専門とする玄人にはヴァンヴの蚤の市は物足りないと思うが、観光気分でふらりと立ち寄るにはおすすめの蚤の市である。
よくよく思うと、蚤の市の店主も観光客向けのディスプレイをしている店と本場の地元の蚤の市の店があると思う。
例えば、机のうえにポツンと目につきやすく見せるためにおかれた雑貨は割とお高め。これなんかも目立つディスプレイなので買い手がつきやすい。その分割高!
こういうわたしが一目惚れしたティーポットセットも映えるようおかれていて観光客が目につきやすいディスプレイになっている。
得てしてこういうディスプレイはややお高め。
わたしが買ったようなこのお店は、あらゆるものがごちゃっと雑然とおかれていてただ並べたという感じだが、こういうお店にこそ掘り出し物がある気がする。
もちろん吟味するセンスと店主と値段交渉するコミュニケーション力と買うと決めたら即決する決断力とが必要になる。
そんなこんな全部ふくめてヴァンヴの蚤の市は満喫して帰路についた。
帰りのトラムの駅前で購入したスイーツ。
自分とムスメに2つのいちごタルト買ったら、「4つかったら1つサービスで割引するよ」といわれていちごタルト2つとチョコタルト2つを買った。
フランスのスイーツはどこも美味しくて、裏切らないお味。
ホテルにもどってほっと一息。
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