10曲目『烈車戦隊トッキュウジャー』(平成26年 2014)伊勢大貴
さあ、コアな佳作にいよいよ突入です!(笑)
東映製作の特撮ドラマ、第38作目の「列車戦隊トッキュウジャー」のOP曲を取り上げます。
小さいお子さん(特に、男の子)がいらっしゃる家庭では、大概、そうであるように、我が家も日曜日の朝は、テレビ朝日系列の“戦隊”→“仮面ライダー”→“プリキュア”と、1時間半にわたって子どもがテレビの前から離れませんでした。
戦隊モノだけでいえば、第34作の「天装戦隊ゴセイジャー」に始まって第38作の「列車戦隊トッキュウジャー」まで我が家のちびっ子はお世話になりました。テレビ視聴はもちろんのこと、変身グッズ、武器のおもちゃ、戦隊の名前の付いたお菓子やウインナー、そして、年に何回か上映される映画と、関連商品の数々が子どもと大人をわしづかみにして離しません(笑)
また、観ていて驚いたのが、子どものお付き合いではなく、いい大人が本気出して視聴したり、変身グッズのおもちゃを買ってそのギミックを楽しんでいる方が結構いらっしゃることでした。
かといって、私が“子どもじみていない”なんてことはなく、十二分に子どもじみていた(もしくは、いる)のが、今回のレビューでみなさんにもおわかりになるだろうと思います(笑)
観てきた戦隊モノの中で、一番面白かったのは、第35作目の「海賊戦隊ゴーカイジャー」でした。35作目の記念として、“過去34作(あのゴレンジャーからゴセイジャーまで)の戦隊に自由に変身できる”という御法度禁じ手の戦隊でしたし、悪役も味があり、しかも、悪役なのに涙なしでは語れないエピソードもあったりして、毎週、楽しみで仕方ありませんでした(笑)
前置きが長くなりましたが、さあ、いよいよ、曲の方に行きましょう。
子どもが好きになると、欲しくなるのが、過去の戦隊を写真と解説でまとめた図鑑と、テーマソングを集めたCDです。もちろん、我が家の子どもたちはその両方を手に入れていましたが、第38作「列車戦隊トッキュージャー」のOP曲は、間違いなく、歴代の戦隊OP曲の中でNo.1の曲だと思います。
初めて聴いた時のインパクト。そして、その後、CDで繰り返し聴いた時の高揚感は今でも忘れられません。
後でわかることなのですが、「鳴り物入り」を知らずして聴き、「鳴り物」を知る、と言ったところでした。
曲は、今までにないパンク調。ボーカルの伊勢大貴のさわやかな歌いっぷり。しかし、どうにも、何かわからないけど、それ以外の部分が私を高揚させるのです。テレビサイズでは、ワンコーラスしか流れないのでわかりませんしたが、CDでフルに聴いてようやくわかりました。
それは、ドラムの音でした。
どう考えても、普通の戦隊の曲と違って、ドラムの手数が多いんです。そして、リム、タム、バスドラ、シンバル、スネア…どれをどう叩くかのアレンジとそこから生まれるグルーブが並じゃないのです。
少し後になって、ワンコーラスだけですが、伊勢大貴が歌う動画がYouTubeにアップされました。戦隊モノの曲にもかかわらず、ボーカルの伊勢大貴の他に、ギター、ベース、ドラム、それぞれの演奏者が動画に写っているんです。その演奏シーンを観てさらに前述のドラム評が確信に変わりました。
ドラマーは、なんと、可愛げな女の子でした。しかも、見た目、少女です。その少女は、両手を千手観音のように操って太鼓やシンバルを叩いていました。しかも、笑顔で。
次は、早速の検索です!
ドラマーの名前は、川口千里。2月の放送開始の段階で17歳。ですから、曲の収録時はおそらく16歳。彼女が13歳の時に、世界的なドラムサイトで、世界のトップドラマー500人の中の1人に選ばれています。アジア人で選ばれたのは、あのカシオペアの神保彰とこの川口千里ちゃんだけで、女性ドラマーでは唯一の選出でした。
「鳴り物入り」を知らずして聴き、「鳴り物」を知る…
私みたいな、ド素人にも「すごい!」と思わせるドラマーの川口千里ちゃんが凄いのです。
大変いい曲に仕上がっていますし、伊勢大貴のボーカルも良いこともあって、独りでこの曲を唄うと、恥ずかしながら、目頭が熱くなってきてしまいますし、他のみなさんと行くカラオケでは、ほぼ、毎回、選曲のどこかで唄ってしまいます(笑)
♪『烈車戦隊トッキュウジャー』(平成26年 2014)伊勢大貴(フルMV)
作詞:渡部紫緒 作曲・編曲:坂部剛
https://www.youtube.com/watch?v=Y84miwEcAc8
先日、川口千里ちゃんが、こんな動画アップしていました。
ドラムの演奏だけずっと見聞きできるのでカンドーです!
♪『烈車戦隊トッキュウジャー』OP、本人が叩いてみた
https://www.youtube.com/watch?v=M_ii6ykXyf4