日本一のプレゼン上手な人たちは?
スティーブ・ジョブズやバラクオバマ、ヒトラーなど、歴史上プレゼンが上手で世の中に影響を与えてきた人たちがいます。
そんな中、日本人は果たしてプレゼンが上手いのでしょうか。
日本一プレゼン上手
”忖度”という言葉が最近話題になったように、察し察せられることを美学とする日本の文化上、どうしても自分から他者にプレゼンをする機会自体が少なく、必然的にプレゼン技術というものが磨かれない環境にある、と私は感じています。
では、日本人は全員がプレゼンが苦手なのでしょうか。
そんな日本でもプレゼン上手な集団がいます。
政治家? 得意な人もいるかと思いますが、一部ですね。
正解は、芸人さんです。
テレビの前や舞台で何千人の前に現れて、数秒の間にお客さんの心をつかみ、そして限られた時間の中で”面白い!”と思わせてくれる。紛れもなく芸人さんがやっている行為は最高のプレゼン技術の粋だと思います。
プレゼンはうまくなれる?
自分はプレゼンが苦手だ、どういう風に喋ったらいいかわからないし、そもそも正しいプレゼンがなんなのかわからない。という方もいらっしゃるかと思います。
自分も昔はそうでした、「学生指揮者になりたい」、と思った時に最初に疑問に思った内容がこれでした。
「どうやったら面白く、かつためになるような喋り方ができるのだろう?」
そこで、先輩に「それだったらまずは芸人の喋り方、話のまとめ方をみて勉強するのがいい」と言われ、その日から芸人(漫才)を見て勉強するようになりました。
今までなんとなく「おもろいなぁ」と思っていた芸人さんの芸=プレゼンが、その日からは視点を変えてみることによって、すごく洗練されたプレゼンであることがわかっていったのです。洗練された話題、流行に乗り遅れないフレッシュな話題の提供、オチへの持っていきかた、抽象的な話題の時の具体的な例の挟み込み方、ボディランゲージのちょうどいい使い方・・・とあげればキリがないですが、それぞれ学んだことは、また後ほど出てきます。
世界に目を向けた時のプレゼン
話は少しずれますが、世界的に有名なプレゼンカンファレンスである”TED”(Technology Entertainment Design)をご存知でしょうか。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなども登壇した、テクノロジー分野などを中心に様々な分野の人が登壇しプレゼンするカンファレンスです。
そのTEDと先ほど述べた芸人による漫才、どこが共通点か考えた時に下記のようなことに気づきました。
・1対nの情報発信である
・”面白い”ものが”良い”とされる
ここでいう面白いというのは、英語で言うinterestingであって、興味深い、なるほどと思うこと、という意味合いで使っています。
このプロのプレゼンターが集まるTEDとも共通点がある芸人(漫才)、無論芸人さんもプロですが、日本でいったらもっともTEDが上手いのは芸人さんでしょう。
そして何より”面白い”プレゼンは記憶に残ります。
これがプレゼンにとってもっとも重要なことです、プレゼンした相手に少しでもどんなプレゼンをしたか、何が大事だったのか。誰がどんなことを喋っていたのか。これを覚えて帰ってもらうことがプレゼンすることの意味です。
今日からあなたも芸人さんを「この人は何をプレゼンしてくれるのかな?」と思いながらちょっと眺めてみると、また普段とは違った発見があるかもしれません。
ぜひやってみてください。
ではでは、また次回の投稿で会いましょう!