どんな感情で相手を納得させたいかはっきりさせる
前回は純粋に文章中の単語を浮き上がらせる手法についてお伝えしました。
今回はさらに色をつけて、聴講者に「どう受け取ってもらいたいか」を中心に、言葉を伝えるテクニックを棚卸ししたいと思います。
基本はポジティブ、時にネガティブが有効な時も
松岡修造さんがメディアに出ている姿を想像できますか?
あのプレゼンは全世界の人を元気にするまさにポジティブの塊のプレゼンですよね。
基本松岡修造さんの記憶に残っている単語はポジティブなものだと思います。それに修造さんのカレンダーとか、切り抜かれている言葉もポジティブなものが多いですよね。
我々がやるプレゼンも同じです。ポジティブな言葉や言動や言い方は、基本的にどんな場面でも使える便利道具です。
あなたは修造さんの言葉を聞くとどんな感情になるでしょうか?
元気になる、明るくなる、前向きになれる、などなどありますね。
ではあなたのプレゼンで、あなたのそこの文章で、聴講者にどんな感情になってほしいでしょうか?
もしも修造さんと同じように、聴講者に元気になってほしい、前向きになってほしいと思っているのならば、明るく、ハキハキと、前のめりになって、真面目に、、、そんな手段が思いつきますね。
ここで大事なのは、単語選びや、間の取り方などではなく、あなたの見た目、動き方が大事だということ。
例えば、猫背でどんよりした顔の人が「元気に、なりましょう!」と言ったところで果たして何人の方が元気になって帰れるのでしょうか。
明るい笑顔で、ハキハキと、堂々とした姿勢で「元気に、なりましょう!」と言った方が、前者の100倍は元気になれることができるでしょう。
このように、聴講者の人にどんな感情になってきてほしいかで、あなたがプレゼン時にとる行動や態度が変わってきます。なってほしい感情をよく考えて、まずは「自分だったらこういう風に言われたらこんな感情になる」を思い浮かべて練習しましょう。
ネガティブの使い所
ネガティブと書くと、どうしてもあんまり使えないのでは・・・と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、負の感情としては悲しみだったり、怒りだったりあるかと思います。そう言った感情も時と使い所さえ守れば、あなたのプレゼンをより魅力的にします。
例えば会社の朝礼や昼会の時、チームのメンバーが浮足立っている時や、ネジを締め直したいときなど、あえて声を低くして、ポツリポツリということによってあなたが少し怒っていることを伝えてもいいかもしれません。ただしあくまでも演技でしているということを忘れないように。
あなたが感情的になってしまっては、それはもはやプレゼンではなく赤ん坊の夜泣きと一緒です。
そしてネガティブな感情を聴講者に与えた後は、必ずフォローしましょう。プレゼンが終わった後には「いいプレゼンだった」とポジティブな感情になってほしいのならば、フォローはとても大切ですね。「悲しいプレゼンだった」な感情のままでは、あなたのもとには二度とその人は来ることはないと思っておいた方がいいでしょう。
このように、感情を使うことによって、より劇的にプレゼンを彩ることができます。
次の項目では、具体的にどうやって感情を揺さぶる演技ができるようになるかをお伝えしようと思います。
それではまた次回お会いしましょう。
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