言いたいことに対してどのくらい時間がかかるか測る
目的が明確になったら次にすることは、まずはとにかく目的に沿うように自分の言いたいことを並べていきましょう。そしてその次にその自分の言いたいことがいったい何秒かかるのか、実際に自分で声を出して測定してみましょう。
受け取るための準備
いきなり「この事業をするのでお金をください。」と言ってもお金はもらえませんし、「今日はこの曲のこの箇所を上手くなりましょう。」と言われても練習する気にはなれません。
不思議ですよね、でも、言われたらわかると思います。
確かに目的は一番大事で、一番伝えるべき事柄なのですが、いきなり相手にそれを言っても相手はその目的を受け取る準備ができていないのです。
目的を受けとるための準備、動機付けとか、背景説明とか、いろんな言い方をしますが要するに本論=目的を話す前の認識合わせをしなくてはいけません。
今我々が置かれている状況、なぜそのプレゼンをするに至ったのか、なぜあなたなのか、なぜ私がプレゼンするのか、そういったエッセンスを冗長にならずに詰め込んでいきましょう。
そこで忘れてはいけないのが「目的を忘れない」ことです。
そこがぶれてしまっては、ただの脱線話になってしまいます。聞いている人もそのうちに飽きてしまうでしょう。それでは勿体無いですよね。
簡単なゲームだと思って自分の言いたいことを並べていきましょう。
風が吹けば桶屋が儲かる
と言われても、えっなんで桶屋が儲かるの???となってしまいますよね。
風が吹くことから、(最短ルートで)納得できるように桶屋を儲けさせるのです。
一足飛びでなく、相手のことを考えて、少し前を歩くつもりで言いたいことを繋げていってみましょう。そうすれば自然とプレゼンが出来上がってくるはずです。最短ルートであることは、優先順位的に低くて構いません。納得できることが大事です。
言いたいことを測定
次に、言いたいことが並べられたら完成。ではなく、その言いたいこと、言いたい文章を自分が声を出して読むとどのくらい時間がかかるのか測ってみましょう。そして録音してみましょう。
意外と言いたいことをただただ並べただけでは、そんなに時間がかからないことがわかると思います。それもそのはず、ここまで実践的にやってきた方なら、無駄な部分は削ぎ落として、エッセンスだけを喋れているはずです。
「目的をぶらさず」
「相手と自分の歩調を合わせて」
「相手が目的を受け入れられるように」
そうすれば自然とエッセンスを抜き出した、綺麗なプレゼンができるはずです。言いたいことを一文一文、別個に録音、時間を測定して、どのフレーズがどのくらいの時間がかかるのか測定していきましょう。
フレーズに対してのどのくらい時間がかかるかを把握できるようになると、「これくらいなら、このくらいの時間で言えるな」ということが分かってきます。これは後々、実際のプレゼンの時に役に立ちます。
ではこれで終わりなのか?というとこれではまだまだ終わりません。
ここからが本番、そのエッセンスを最大限に引き出すスパイスを述べていこうと思います。
それではまた次回お会いしましょう。