見出し画像

バランがあたまに降ってきた

キッチンのとだなを
片づけていたときに、

バラバラバラ

サラサラサラ

シャリシャリシャリ

色とりどりのなにかが
あたまに降ってきた。

なんだろ?

あっ
バランだ
なつかしいなぁ。

バランはおべんとうに
かかせないアイテム。

バランはたべものと
たべものがぶつからない
ためのうすいしきり。

バランがあれば
からあげとたまごやき
がくっつかない

バランがあれば
からあげとおつけもの
がぶつからない。

あのみどりのギザギザ
がとてもいい仕事をしてくれる。

あれ?
でもなぜうちには
いろんな色があるのかな?

そういえばうちの
おべんとうはいっつも
さびしんぼう。

ごはんがドン!
おかずチョロ。

バランいらないよね?

でも、

うちのおべんとうちは
バランがこれでもかと
はいっていた。

いろどりゆたかな
バランがこれでもかという
くらいにちりばめられていた。

名称未設定のデザイン (54)

そのせいか
たべものとたべものは
いつもぶつかっている。

おかずがすくなくて
あまりにも華がないから
バランでカモフラージュ。

おかずがすくないから
せめてバランだけはましまし。

でもそれは、

かあちゃんの精一杯の
はいりょ。

ぜんぜん大丈夫、
毎日ちらし寿司だと
思って食べていたから。

自慢のハイカラな
おべんとう。

バランは私にとって
胸がいっぱいなるもの。

バランがあたまに降ってきた。

そとはきょうも雨が降っている。

梅雨あけはまだまだ先になりそう。

今日も最後まで読んでくださって
ありがとうございます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?