若かりし頃の街に対するイメージって何なのかな
新宿区高田馬場
この場所は僕がはじめて
一人暮らしをしたところ。
1DK
家賃77000円
駅から約15分
風呂トイレ別 (ここだけこだわった)
なぜ新宿なの?
なぜ高田馬場なの?
よく聞かれたけども…。
「両親の知り合いの不動産さんの紹介なんだ」
だからこれといって理由はなくて
強いて言えばはじめての一人暮らしだから
そこそこ実家に近いとこにしてみた。
まぁ何かあった時にすぐに帰れるようにと
当時はかなり生ぬるい考えをしていたと記憶している。
さっそく友達に
「一人暮らしはじめたよん!」なんて
かたっぱしから連絡しまくった。
とりあえず自慢したくて仕方ない年頃なのだ。
友達からの第一声は必ず、
「物件はどこにしたの?」
「場所はどこ?」
このたいしたことない質問に僕はいつも
「新宿だよ!新宿!」とこたえていた。
するとほぼ100%の確率で
「えー!新宿なのー!」って
かなり大きいリアクションをされる。
いやいやオーバーなリアクションすぎないか
最後まで聞きなさいよ新宿は新宿でも
高田馬場ですよ。
学生の街、ラーメン激戦区の高田馬場だよ。
おそらく彼ら彼女らは新宿って聞いて
あの夜の街、眠らない街をイメージしている。
察するに新宿って一人暮らしはおろか人が住めるの?
これが言いたいのか思っているのかすごいイメージだね新宿って。
新宿といえどかなり広くて歌舞伎町が全てではないし
都庁、アルタ前だけじゃない。
ひっそりした住宅街もあるだろうし
夜なんてとんでもなく静かなところもある。
現に僕が住んでいたところも
近くに小学校があったけど夕方以降は
恐ろしいほどシーンとしていた。
確かに若い頃はこんなものだ、
あのテレビで観る歌舞伎町のイメージ
お昼の「明日来てくれるかな?いいとも!」
このインパクトが強すぎる。
それを思うと誰も責められないし
はじめから高田馬場って言っとけば丸くおさまった。
仮にもし僕もあの頃誰かに
「渋谷に住んでる!」って言われたら
「センター街はやめとけ!!」とか
訳の分からないことを言い出したかもしれない。
大人になればいろんな所に行ったり
いろんな人と触れて固定概念がある程度
取りはらわれるけど若い頃は思いこみがはげしい。
それが僕の中では街が例えとして出てくる、
でもこれはこれで面白い。
さすがに今は誰がどこに
住んでいても驚かないだろう。
よほどのへき地ではないかぎり。
若かりし頃がなつかしいですね。
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