埼玉ぐらし#04 ダサいたま
「ダサいたま」の意味は「野暮ったい」とか「垢抜けない」とか、らしいです。
えっ?!何ですって?!
どこが野暮ったいんですか、田舎なんですか?
北海道の正真正銘の田舎から引っ越して来た私から見たら大都会ですとも!
そして、ここの団地の人間関係も、とても都会的。要するに希薄です。
ご近所付き合いがまったくありません。
玄関を出て団地の階段を下りていても、ほとんど人に会いません。
誰も立ち話をしていません。
自治会はあるにはあるようですが、同じ棟の人は誰も入ってなく、うちも引っ越してきて10ヵ月になりますが、一度も入会の誘いがないです。
回覧板は回ってきません。
広報誌だけはポストに入れてくれます。ありがとうございます。
北海道の農村に住んでいた時は、隣まで1キロ離れてて、回覧板を車で持って行ってましたが、人間関係は濃密で、自治会は必須の必須で。食事会や飲み会や葬式の手伝いや草刈りや、それはそれは色々駆り出されました。
まあ、うっとおしい事もありましたが、知り合いがひとりもいないなんて事態は起こりませんでしたね。
しかーし。今は、知り合いがひとりもいない事態に陥っています。
夫は俳句仲間がいるので、全国どこへ行っても、句会のお誘い、飲み会のお誘い、吟行のお誘いがあり、それなりに忙しそうです。
私は、趣味のサークルにひとつ入ったので、その時間だけは夫以外の人と話しますが、それ以外は、ひとりです。
でも、田舎に住んでいた時は、買い物ひとつ行くにしても、知り合いに会う確率はとても高かったので、いつも失礼がないように(知り合いだと挨拶しなければならなかったので)歩いている人の顔を見て、知り合いじゃないか確認していました。
買い物が仕事のように緊張状態でした。
今は、その点、とても気楽です。電車に乗っていても買い物をしていても、知り合いはひとりもいないので、絶対に他人の顔を見ません。
し、自分も見られる事がないので、すっぴんサンダル履きでもオッケー!
駅に群がる(?)人々は、生きて動いていますが、(私にとっては)意味のない生き物。危害を加える事も加えられる事もないけど、関係を結ぶ訳でもない。
そう。そのへんの鳩なのです。
これがとても心地よい。
群衆の中のひとりの自由!
やっぱり、埼玉は都会です。
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