敷地内同居が最高だった話
同じ敷地に二軒の家を建てて住む事を「敷地内同居」と言います。
何を隠そう、ウチも敷地内同居です。
旦那さんの実家の横にあった空き地(もとは曾祖母の畑)に
私たちの結婚を機に家を建てさせてもらいました。
よく言われます。
「隣に義実家って、大変じゃない?」とか
「よく隣が義実家でやっていけるね。」とか。
私のいまのところの感想では
敷地内同居って…最高じゃね…?
です。
まぁもちろん親の人間性とか、関係性とか、
夫のマザコン具合とか、家族構成とか、家庭の状況とか
色々違うもんだとは思うし、
そもそも2軒建てられるような
広い敷地があること自体、相当恵まれているというのは
この際横に置いて、話を聞いてください。
まず、この距離感が最高です。
徒歩10歩。
ですが、玄関も違えばリビングも水回りも別々です。別家ですから。
生活音は全くしませんので子供がいくら走り回っても叫んでも大丈夫です。
私の両親も気兼ねなく孫に会いに遊びに来られます。
そういう気兼ねの無さ、ストレスフリーでありながらも
「掃除している間ちょっと子供を見ててほしい」とか
「お出かけの際に駅まで送迎してほしい」とか
そういうちょっとしたお願いもサクっとできます。
逆に車で〇〇分とか、近いけど微妙に距離があると
やれ、遊びに来たらご飯も食べていくかとか
行き来するにも準備がいるとか
(おむつだ着替えだなんだ持ち物も必要だし、
こっちもちゃんと着替えて化粧しないといけない。
今の私は余裕でパジャマ姿も顔にパック貼ってる姿もさらしてます。笑)
なんかお願いするにもちょっと申し訳なさも感じるし…と
面倒くささが出てきます。
じゃあ完全に同居だったらというと
言わずもがな、両親だろうが義両親だろうが
自分の家なのにずっとどこか心穏やかでない気がします。
(完全に個人的見解、想像でしかないですが)
同居は例え入口からお風呂から全部別れていたとしても
うっすい壁しかないので、
気軽に歌なんて歌えないし(気が付くと口ずさんでいる派です)
「毎日毎日朝からラジオ体操うるせえな」(一例)とか
「このインテリアのセンスどうにかなんないかな」(一例)とか
プチストレスお互いに絶対感じると思います。
旦那や子供にはいくらでも文句垂れますが
さすがにジジババには…私でも言えません…。
清潔感の差とか、喫煙者がいるとか、ペットがどうとか、
どこか窮屈感を感じてしまうのでは?と思います。
この、同居の利便性がありながらも
きちんとプライバシーの保たれる最高の距離感が
敷地内同居の良さだと感じています。
ただ、敷地内同居であっても大事になってくるのは
「干渉度合い」です。
この度合いの差でだいぶ印象が変わってくるかもしれません。
干渉の度合いが高すぎると家が別々の意味がなくなってしまい
プライバシーの低下が懸念されます。
例えば、
「自分の家のように勝手に上がり込んでる」とか
「毎日ごはんを届けに来る」とか
何かにつけて意見されたり、アドバイスされたり
有難いようで迷惑な行為…。
いや、その気持ちは有難いんです、有難いんですが、
気持ちだけください…みたいなことありますよね。
そういうのが多い関係だと、キツイかも知れません。
ウチはというと、まぁまぁ程よいです。
田舎なので、近所の方からいただいたお野菜を分け合ったり
おばあちゃんが作ったアレコレを届けてくれたり
お土産にケーキをくれたり
そういう関りはもちろんあります。
また、基本昼間は鍵が開いているので(田舎なので)
用があれば勝手に玄関ガチャ「こんにちはー」です。お互いに。
ですが、非常識な時間帯に来たり、
ズカズカ上がり込んでくることはないので
そんなに苦ではありません。
子供に関しても馴れ馴れしすぎず、両親である私たちを尊重しながら
子育てに協力してくれています。
節度を持った関係性が築けているのかなーと感じます。
敷地内同居は
特に共働きのお子さんがいる人にお勧めします。
(ここは同居でも同じですが)
保育園の送迎や小学校に上がってからの登校前・下校後の時間は
絶対にお世話になる場面が出てくるはずです。
他にも、これは私の息子を見ていて思う感想ですが
「自分と遊んでくれる大人(自分を愛してくれる大人)が周囲にたくさんいる」ことは精神の発達にとても良い影響を与えていそうだなーと感じます。
言葉にするのは難しいですが、なんとなくそう感じます。
今のところ、上々に上手くいっている我が家の敷地内同居ですが
「こんなところが上手くいく秘訣かな」と思うのは
「きちんと意見は伝えること」です。
例えば
私たち夫婦はそろって柿が苦手なのですが
「柿もらったんだけどいる?」と言われた時はきちんと
「柿は苦手なので食べないので大丈夫です」と伝えています。
せっかくお声かけいただいたのに断るのはちょっと気が引けますが
一度受け取ってしまうと、これからずっっともらい続けることになります。
「食べないのにもらってもなぁ…」と毎回思うのは精神衛生上良くないです。
なので頂いても食べないもの、苦手なものはハッキリお伝えをしています。
子供に関しても、ジュースは与えないでほしいとか、犬(義実家にワンちゃんがいます)の唾液やおしっこには触れないようにしてほしいとか、ハッキリ伝えて守ってもらっています。
もちろん
頂いたり、してもらって嬉しいこともキチンと伝えています。
親しき中にも礼儀あり、ですので、挨拶やお礼はあやふやにせず、きちんと伝えます。その上で、図々しくもどんどん甘えさせてもらっています。
いかがでしたでしょうか。
つらつらと思いつくことを書いた感じですが、
少しでも敷地内同居のイメージが湧いて、
プラスのイメージを持っていただければと思います。
私はというと
これからも義実家と絶妙な距離感を保ちながら
存分にその甘い蜜を享受して暮らしていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!