マニュアルモードの意義 【前半戦】
1. はじめに
みなさんこんばんは!
自粛解禁後に発動する手札が揃いすぎてソワソワしている高田です。
( 写真家としての発信方法をまとめた記事はもう少しお待ちください )
さて、今日はマニュアルモードについてのお話です。
これからお話する内容はあくまで僕の意見です。
次の2点を確認された上で読み進めてくださいね^^
① 風景写真家としてのアプローチであること
② 他の先生方のアプローチを批判するものでないこと
2. マニュアルモードって何?
まずは初心者の方のためにマニュアルモードについて再定義しておきます。
■ マニュアルモードって何?
→『露出』を自分で操ること
■ 露出って何?
→ 『絞り』『シャッタースピード(以降S速度)』『ISO感度』の組み合わせ
何を言っているのかさっぱりわからん!
という方は上達された頃にもう一度読んでみてください。
再定義が終わったところで、マニュアルモードが必要か不要かという話をします。
極論になりますが必要か不要かの2択となれば、答えは不要です。
ほとんどの写真は絞り優先モードで撮れるし、スポーツ選手や子供や動物はS速度優先モードで撮れます。
ですが「じゃあマニュアルモードはいらないな」とはなりません。
必要不要論では不要ですし、何かを撮る時に絶対にマニュアルモードじゃなきゃダメ!という状況はありません。
しかしマニュアルモードで撮る写真は楽しいのです。
この言葉には深みがあって、露出(『絞り』『S速度』『ISO感度』の三要素)をしっかり理解しているからマニュアルモードが楽しいというのが本当のところです。
後半戦でお話しますが、特に風景写真においてはマニュアルモードで撮ることが表現の自由度に繋がります。
3. マニュアルモードから学ぶことは正解か?
生徒さんからの質問ランキングの中で「マニュアルモードから学ぶのってどうですか?」というものがかなり高めに鎮座しています。
ここまで読まれた方はもうわかるでしょう。
高田的な答えはNoです。
前回と同様に宣伝をブチ込むと、僕の写真教室は3つの基礎篇で構成されています。
前回の記事の(4. 写真が上達する人しない人)で触れたように
https://note.com/suzuhirotakada/n/na6d61e08f46d
Lv.1からLv.3をしっかり学べば機材操作に困ることはなく、後は僕がいなくても実戦経験を積んでいけば自然と上達できるように設計しています。
そして機材操作とは別に、露出理解についてもしっかりとステップを設けています。
具体的にはこのような流れですね。
■ Lv.1で絞りについて学ぶ
・ 絞りとISO感度についての知識が増える
・ 露出ってこんな感じね
■ Lv.2でS速度について学ぶ
・ S速度とISO感度についての知識が増える
・ だんだん露出がわかってきたぞう
■ Lv.3でマニュアルモードについて学ぶ
・ 頭で理解した露出を機械操作するだけ
・ 受講後の感想は「身構えていたより簡単でした」
「身構えていたより簡単でした」という感想になる理由は説明不要ですね。
こうやって段階を踏んで学んでいくことで「写真が難しい」「マニュアルモードが難しい」となってしまう人の数は大幅に減ります。
だからこそカメラを買ったばかりの方はもちろん、「独学である程度写真撮ってきたよ」という方にとってもLv.1はとても重要です。
こんな価値観で写真教室を開催している僕の基礎篇Lv.3は駆け込み寺的状態になっています。
駆け込んでくるのは「他の先生にマニュアルモードから始めなさいと言われて始めたけど難しいから来ました」という方ばかり。
僕から言わせれば「そりゃあそうでしょう」です。
これは生徒さんが悪いのではなく、このことを承知の上でレッスンする先生の方に問題があります。
ただし、冒頭お伝えしたように僕は他の先生方を批判するつもりはありません。
他の先生方がマニュアルから始めなさいというのには確かな理由があるからです。
この理由は後半戦で書きますね。
話を戻します。
Lv.3のレッスンにおいて、Lv.1から順を追って受講された生徒さんと駆け込まれた生徒さんの差は歴然です。
僕からすれば順を追って受講された生徒さんが可愛いことは間違いなくて、時間の許す限り様々な場面を想定したレッスンを行います。
高田が側にいなくてもマニュアルモードで写真が撮れるようになること
これが僕が設けいているLv.3のお題目です。
ただ「駆け込まれた方も救いたい」というのも本音であって、ひとまず写真は難しいものでなく楽しいものというイメージに変え、「私にはマニュアルモードは難しい」と思っている方がいれば「高田に学べば扱えるようになるかも」という風に思っていただけるようにレッスンしています。
そして結局Lv.1から受け直していただき、全て繋がるという形です。
ということで前半戦はここまで。
最近は内容の濃い文章を短くお届けしよう作戦展開中です。
ご質問があればコメント欄までどうぞ。
またお会いしましょう^^
いつもありがとうございます。いただいたサポートは全額、写真家としての活動に充て、作品制作や個展開催という形でお返し致します。ご賛同いただける方はサポートをお願いします。