次男の硬膜下血腫について | 虐待を疑われて子供を一時保護された夫婦の話
はじめに
次男の様子に異変を感じ、慌てて病院に駆け込んだことが全ての始まりでした。診断は硬膜下血腫。頭に強い衝撃を加えたことで起こると考えられるものです。ただ、すずもまことも次男を落としたり、揺さぶったりしたことがありません。
次男が大怪我をしてしまったことと、怪我の原因として思い当たるものがないこと。これらが私たちを苦しめ、悩ませました。
次男は一命を取り留め、入院中少しずつ回復していきました。
しかし病院から児相と警察への通報があり、「揺さぶって虐待したのではないか」「日常的に虐待していたのではないか」という疑いを向けられ、長男と次男を一時保護されてしまいました。
記事の概要
今回の記事では、次男が入院した日の1ヶ月から遡り、怪我の原因となった可能性や、関連がある(と私たちが考えている)事柄・経緯について時系列に沿ってお話ししていきます。なお、医師からの具体的な診断内容は次の記事でまとめています。
※あくまで私たちが経験した事実を共有するものであり、医学的見地に基づく見解を示すものではありません。
この記事を読んでほしい方
私たちと同じように子どもが硬膜下血腫等の怪我をしてしまった方へ、私たちの事例の共有をして、怪我の原因究明の一助にしてもらいたい。また、私たちと同じような経験をしている方の焦りや不安等を少しでも緩和できればという想いで記事を書いています。
次男の入院前の症状について
・けいれん(入院1ヶ月前)
次男が入院をした1ヶ月ほど前。まことが次男にミルクを飲ませ、ゲップをさせようとしたところ次男が激しめに泣き、その後体をピンと伸ばし硬直することが2回ほどありました。ただ、長男も小さい頃お風呂上がりに激しめに泣き、同様の状態になったことがあったことがあり、優しくあやすと30秒〜1分程で自然に治ったことから、当時はそこまで気にしていませんでした。
医師からこの時の症状が、頭の怪我に無関係な憤怒性けいれんのようなものなのか、頭の怪我に関係のあるけいれんだったのか、具体的な診断はありませんでした。しかし振り返って考えると、このタイミングで次男を病院に連れて行っていれば、大事に至らなかったかもしれません。
・ベビーカーによる衝撃(入院2日前)
次男が入院をする2日前、すずが次男を連れて移動中、 ベビーカーを段差にぶつけてしまいました。この時、ベビーカーのベルトがゆるいままだったため、次男の体が浮いてしまい、頭部に衝撃が加わってしまいました。普段軽く段差にぶつかっただけでは次男は泣かないのですが、この時は次男が泣いてしまったため、衝撃は強かったのだと思います。
20分〜30分後、次男が急に泣き出してしまったため、すずは近くの多目的トイレに入り、次男のおむつの交換をしようとしました。すると、次男は急に体をピンと伸ばし硬直してしまいました。すずは、慌てて次男を抱きながら名前を呼び、背中をたたき、次男を起こそうとしました。その後、次男は何事もなかったかのように元の状態に戻りました。
帰宅後、これまでの経緯をまことに共有したところ、1ヶ月前にも同様のけいれんがあったことや、ネットで調べた憤怒性けいれんの症状と一致していたため、重大な病気等ではないと判断し、様子を見ることにしました。
(憤怒性けいれんは、赤ちゃんが激しく泣いた際に息を止めてしまうものであり、時間の経過で自然に治るものらしく、重大な病気ではないようです。)
・けいれんと無呼吸症状(入院当日)
すずがベビーカーをぶつけた日の2日後、日付が変わったタイミングでまことが次男にミルクをあげた後、事態は急変してしまいます。
まことがいつも通りゲップをさせようと抱いたところ、次男が急にけいれんを起こしてしまいました。今までは、激しく泣いた後にけいれんを起こしていたのですが、この時はほとんど泣かなかったことや、今までよりもけいれんの時間が長く、かつ顔が青白くチアノーゼのような状態になってしまい、明らかに今までの憤怒性けいれんと思われた症状よりも重いけいれんでした。
まことは、慌てて次男の体を優しく叩いたり、名前を呼んだりしましたが、反応がなかったため、胸や頬を少し強めに叩いたりして起こそうとしました。少し強めに叩くと、次男は少し反応し、間もなくけいれんは治りました。
後で調べて知ったのですが、けいれんを起こした際は、名前を呼んだり体を叩いたりしてはならず、安全対位にする等して刺激を与えないようにしなければならないようです。
救急搬送までの対応
・心肺蘇生(入院当日)
その後、次男は全身脱力し、顔面蒼白になり、意識がなくなったような状態になりました。まことは、次男が呼吸をしていないように感じたため、慌てて次男を抱きながら右手(利き手)で胸を押して心臓マッサージをしました。どれ位の時間心臓マッサージをしていたのか記憶がないのですが、右手が疲れてきたため、次男を横にして右手で心臓マッサージを継続しました。
その後、次男が息をしていることが確認できたのですが、胸がペコペコ(頑張って息を吸っているような様子)だったため、様子を見つつ、ネットで救急車を呼ぶか調べました。
調べたところ、以下の症状がある場合は危険な状態であり、救急車を呼ばなければならないことわかりました。
改めて次男の状態を確認しに行くと、次男は以下の状態でした。
ただ、素人判断であり判断に自信がなかったため、すずを起こし、念のため救急車を呼ぶことにしました。
繰り返しになってしまいますが、まこともすずも、次男をゆすったり、落としたりしたことは過去に一度もありませんし、お互いがこれらの行為をしているところを見たこともありません。ですので、明確に次男の怪我につながったと思われる原因として思いつくものはありません。
もっとも、すずがベビーカーをぶつけて次男の頭に衝撃を与えてしまったことと、次男がけいれんをしてしまった時にまことが次男の頬を叩いてしまったことが、1日半位の短時間に連続してしまったということが、次男の怪我につながってしまったのではないかと心配しています。
ちなみに、まことが深夜に次男の世話をしていた際、飲酒はしておらず(まことは夜中の育児に影響するので、長男が生まれてから2年以上、ほとんどお酒を飲んでいません。)、すずと喧嘩をしたといった状況でもありませんでした。また、次男はミルクを飲みたいと泣いたわけではなく、ミルクをあげる時間になって、まことが起こしてミルクをあげました。
そのため、まことが育児ストレスで揺さぶったということも考えづらいです。
この時、次男は通常よりも多くミルクを飲んでくれたため、まことは育児が順調でむしろ機嫌が良かったという状況でした。
また、すずは日付が変わるまでの数時間、次男と一緒に寝室で寝ていましたが、まことが次男を移動し、ミルクをあげていることは気づいており、この際次男が大泣きするといったこともありませんでした。
救急車が家に到着し、これまでの経緯を救急隊に伝え、私たち家族は次男と一緒に病院に向かいました。
次の記事では、病院から伝えられた次男の病状等をまとめていきます。