次男の病状について | 虐待を疑われて子供を一時保護された夫婦の話
はじめに
今でこそ、次男の異変の原因が「硬膜下血腫」によるものだと判明しています。しかし病院へ向かった当初は、次男の呼吸が苦しそうなこととけいれんの症状が主訴であり、まさか脳に怪我をしているなんて思いもしませんでした。
概要
今回の記事では、次男が集中治療室に入院した日から一般病棟に移るまでの経緯をまとめつつ、病院から児童相談所と警察に情報共有された旨の連絡があるまでを整理したものになります。
※あくまで私たちが病院側から伝達された症状を整理したものであり、私たち個人の医学的見地に基づく見解を示すものではありません。
この記事を読んでほしい方
私たちと同じように子どもが硬膜下血腫等の怪我をしてしまった方へ、私たちの事例の共有をして、怪我の原因究明の一助にしてもらいたい。また、私たちと同じような経験をしている方の焦りや不安等を少しでも緩和できればという想いで記事を書いています。
初期診断から入院へ
・初期診断の結果
トリアージが終わり、医師の診断が始まってからは、矢継ぎ早の検査でした。結果が出たものから順次検査結果が伝えられ、また新たな検査を…
以下はその結果を伝えられた順に書き出したものです。
気管支炎など肺の問題を疑いながら、徐々に脳の問題だと気づいていきます。
これらの症状から、次男はこの日から集中治療室で入院することとなりました。面会はできるものの、入院期間は不明であり、一般病棟への移動も目処が立たないとのことでした。
・怪我の原因分析
◾️肋骨
各種検査の結果、あまりにも色々な症状等が次々と共有され、この時点で不安と恐怖で頭がいっぱいになってしまいました。
その中で肋骨の骨折は、まことが次男の心臓マッサージをした際に力加減や押す場所を誤ってしまったため生じさせてしまった可能性があると医師から伝えられました。
後で知ったのですが、乳児の心臓マッサージは指2本で胸部を1/3程沈む強さで押さなければならないようなのですが、まことは利き手である右手で胸部を力強く押してしまいました。次男が入院した後、乳幼児の救命救急のセミナーに参加したのですが、上記の適切な措置の仕方を聞いて、背筋が凍ってしまいました。無知とは恐ろしいものです。
入院をした日に次男が無呼吸になったと医師から翌日連絡があったため、あの時まことが「次男は呼吸をしていないのでは」と懸念し咄嗟に心臓マッサージを行わなければ、次男は命を落としていたかもしれません。やり方こそ不適切でしたし、次男を怪我させてしまった点は心から反省していますが、次男の命を救えたのかもしれないと考えることで何とか罪悪感で押しつぶされずに済んでいます。
◾️硬膜下血腫と眼底出血
硬膜下血腫、眼底出血については、正直全く予想していませんでした。次男を誤って落としてしまったり、次男を抱いている時に転倒したりといった頭の怪我に直接繋がりそうな事故がないにもかかわらず、次男が頭の怪我をしているという原因がわからない恐ろしさがあり、生きた心地がしない日々が始まってしまいました。
また当然ですが、まこともすずも次男を故意にゆさぶったことも一度もありません。そのためSBS(揺さぶられっこ症候群)の可能性はないだろうと考えていましたし、次男を可愛がっていたため虐待を疑われることはないと思っていました。
集中治療室から一般病棟へ
・入院後の経過
次男が入院後、集中治療室でも面会をすることはできていたため、毎日夫婦で面会に行き、最新の検査結果や病状を確認していました。
初めて面会をした際、次男はけいれんを抑えるために抗けいれん薬を複数投薬されていました。睡眠が深なり自発呼吸ができなくなることから人工呼吸器を付けられ、けいれんの測定のため脳波を測る計測器が頭に取り付けられ、ミルクはチューブで直接口の中に入れられ、カテーテルを取り付けられ、けいれん時に誤って計測器等が外れないように、四肢が紐で固定され…といった状態でした。
当時、この様子を見た時、ショックのあまり言葉を失ったことを鮮明に覚えています。数日前までは、元気な様子だった次男が、今は全身機器に繋がれ、まるでスターウォーズのアナキン・スカイウォーカーが手術でダースベーダーにされているシーンのような姿になってしまっていました。ここまでの処置が必要な程、重大な状況なのだと再認識することとなりました。
その後、日を重ねるごとに少しずつ次男の状態は良くなり、抗けいれん薬は必要なくなり、人工呼吸器を外すことができました。ただ、肋骨が折れていて呼吸が完全にできているわけではないので、チューブで酸素を送りながら呼吸をサポートする形になりました。
・最終診断結果
集中治療室に入院してから2週間後、次男は集中治療室から一般病棟に移れることになり、担当の医師から最終報告がありました。
・児童相談所及び警察への情報共有
そしてこの日の最後、病院から児童相談所及び警察に情報共有をしたという衝撃的な事実を伝えられました。
病院にはこういった大きな怪我があった場合は、児童相談所への通告が義務だという説明も受けましたが、加えて私たち夫婦から病院に伝えた、入院までの経緯と次男の症状との説明がつかないことも理由として挙げられました。
次男の病状や原因ばかりを心配していた私たちですが、私たち自身も虐待を疑われ、家族がバラバラになってしまうのではないか…という、とてつもない不安が襲ってきます。
そしてこの医師の説明の直後、部屋に児童相談所の担当者が入ってきました。
ここから、私たち夫婦の本当の戦いが始まります。
病院に着く前の話はこちら↓