誰かのために一生懸命なあなたに。他人軸から自分軸にシフトするために大切なこと。
組織や集団に属していると「会社の役に立ちたい」「この人の力になりたい」このような気持ちが湧いてくるのは自然なことだと思います。
しかし、この「誰かのため」の気持ちが強すぎると、気付かないうちに自分で自分を追い詰めてしまう人もいるのではないでしょうか。
——かつての私がそうでした。
周囲の役に立つことばかりを優先して自分を気にかけることができませんでした。私はこのときを”他人軸で生きている状態”だったと思っています。
そんな他人軸で生きていた私が自分軸にシフトするためにしてきたことについてご紹介します。
自分を認められないほどの向上心は手放そう
私はこれまで接客業やアシスタント業務を経験してきました。
「お客様に喜んでいただきたい」「営業さんやチームの役に立ちたい」という気持ちは人一倍強いほうだったと思います。
そんな私が毎日のようにしていたことが『ひとり反省会』です。
ロッカーで着替えているときや残業中にデスクで「今日もできなかったな、ここがダメだったな」と心の中でため息をついていました。
でも、実際にお客様にも営業さんにも「ありがとう」と言ってもらえる機会はありました。
周囲が認めてくれても自分ができないと思ってしまうのは「もっとできるようになりたい」という”向上心なんだ”と私は解釈していました。
このときの私はとにかく周囲の役に立ちたいという想いばかりが先走ってしまい、仕事ができるようになることはあたりまえだと思っていました。
たとえば、私のなかにもうひとりの小さな私がいたとします。
仕事を一生懸命がんばってできるようになったとしても、それはあたりまえとみなされてスルーされます。
そして次のできないことに挑戦しては反省を続け、できるようになってもまたその繰り返し……
これ、すごくしんどくないですか?
私は1番大事なことが抜けていたのです。
それは、できたという認識をスルーしていたことです。
役に立ちたいの一心でがんばっているのに、周囲に認められても心が満たされないのは、私が私を認めてあげてないからだったと気付きました。
私はそれまで、褒められることがあっても「全然そんなことないです」と否定ばかりしていました。
できたことを認められるようになってからは素直に「ありがとう」と言えるようになったのです。以前のような苦しさからは解放され、自分の心を満たせるようになりました。
向上心があることは素晴らしいことです。
しかし自分を認められなくなるような向上心であれば、それは思いきって手放してしまいしょう。
できないことにフォーカスしていたのであれば、できたことにフォーカスしてから次に進んでいけるような向上心に変換してみてください。
できたこと/嬉しかったこと/感謝したいこと を書き出してみよう
あなたの心が喜ぶことや心があたたかくなる出来事はなんでしょうか。
書き出してみることで自分と向き合いましょう。
私は毎日手帳に書いていましたがノートでもPCのスケジュールでもなんでもいいです。認識するために可視化することが大事なのでやりやすい方法で続けてみてください。
ポイントは些細なことでもOK!ということです。
早起きすることができた/苦手だと思っていた○○さんと話してみたらいい人だった/たまたま入ったレストランの料理がすごく美味しかった
また、仕事で注意されて今日はいいことないよ〜という場合
先輩に注意してもらえたおかげでミスを事前に防ぐことができた。
先輩に感謝。
反省で終わるのではなく感謝につなげてみましょう。
これを続けたことで私は2つの変化を実感しました。
1. 自信を持つことや自己肯定を上げることにつながる
1日の終わりに「今日はあれができなかったな」と重い気持ちになっていても、書き出してみるとできたことは自分が思っているよりもずっと多くありました。
人はどうしてもできなかったことばかりに意識が向きがちです。
1日の終わりにできたことを認識することでマイナスだった気持ちがゼロ、またはプラスにまで持ちあげることができます。
2. 心がハッピーになる選択をできるようになった
自分の気持ちに少しずつ目を向けれるようになってくると、自分がどんなことに心が動くのかワクワクするのかを感じ取れるようになります。
そうすると日常でそのワクワクが発生しそうな出来事がわかるため、引き寄せるための選択を自分でできるようになるのです。
何かを選択するときに周囲からの評価を気にしたり周りに合わせたりするのではなく、自分が信じた選択をできることが自分軸で生きることにつながっていきます。
たくさんの人の価値観や人生に触れてみよう
あなたの周りには理想の人生を歩んでいる人はいるでしょうか?
自分の周りには同じ価値観を持つ人たちが集まってくるものです。
その状況は楽に感じるので、「ちょっと変わりたいな」と今の環境に違和感を持ったとしても、なかなか抜け出しづらい。
そんなときは、家族でもなく友人でもなく会社ともつながりのない人の話を聞いてみてください。自分の周りにはいない生き方をしている人の話はあなたの世界を広げ、よい刺激をあたえてくれます。
「自分の周りにいない人と出会うにはどうしたらいいの?」と思う人もいるかもしれません。少し勇気がいるかもしれませんが、何かのコミュニティに入ってみることをおすすめします。
私は自信を持てるスキルを身につけたいという想いからSHElikesというキャリアスクールに入会しました。
SHElikesではWebデザインやマーケティング、ライターなど27種類もの豊富なコースから自由に組み合わせて学ぶことができます。(令和3年10月現在)
SHElikesに入会してから私が感じた1番の魅力はたくさんの人の生き方や価値観に触れる機会が多いことです。
「何がやりたいのかわからない」というスタートから自分の”好き”や”理想の働き方”を見つけて副業や転職、フリーランスになって活躍されている人がSHElikesにはたくさんいます。
今の私と同じように、以前は働き方にモヤモヤとした不安があってスキルも何もない状態だったという人の話を聞けたことで「もしかしたら自分にもできるかもしれない」——そう思えるようになりました。
理想の働き方をしている人が、具体的にどのようなことをしてきたのか方法を知ることで、自分の人生の選択肢がどんどん広がっていきます。
選択肢を広げるために必要な情報が日々の生活の中から入ってくるようになるのです。
「私このままでいいのかな」と漠然とでも今の環境に違和感があるようでしたら、自分軸にシフトしたいというサインかもしれません。
そんな時はたくさんの人と出会い、たくさんの選択肢を見つけることが大切だと思います。
まずは自分と向き合うことを大切に
誰かのために一生懸命な人は、気付かないうちに自分で自分を苦しめている場合があります。
誰かを思いやるにはまず自分を思いやることを大切にしてほしいです。
できたことや心が喜ぶことを知るために、自分の気持ちに耳を傾けてみてください。
そしてたくさんの人の価値観に触れ、心からワクワクする選択肢を増やしていきましょう。
自分の人生をイキイキと過ごしていくことが、周囲へのエネルギーにつながります。
誰かのために一生懸命なあなたに。
自分軸で生きていく第一歩のきっかけになれれば嬉しいです。