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「空を飛ぶとどうなるのか?」やってみてわかること
空に酔いしれる
「空」飛んできました
「酔う」とは、正体をなくすさまとか、あることに心が奪われることを表す
昨日は、お客様の今年の心残りにお供させていただいた。
お客様の心残りは「空を飛ぶ」こと。生きているうちに「いつか」やりたいと思っていたリスト。未完了を消す活動です。
いつものように軽快に「できることは、サッサとやりましょうよ」と声をかけ、ご一緒に3800mの遥かなる上空を目指しました。
そこは、栃木と群馬の県境
準備物は、保険証に申込書に何が起きても責任は、問いませんの同意書と申込金。寒くない、汚れても良い格好と酔い止め薬のご案内がありました。
酔い止め?飛行機で酔うのか?
このあたりで気づくことは、未体験のわたしには不可能なこと。(想像力の乏しさを嘆いても後の祭り)
秋にはバンジーもやったし、恐怖のザワザワをコントロールするのは、慣れたはず。
体験なのでタンデムです。インストラクターがついてるしという安心感に満たされていた。経験者がそばにいてくれることの依存心とは、こんなにも大きいものなのか。全く恐怖のザワザワもなく、むしろ楽しみ100%で、ワクワクの方が大きかった。
飛行機に乗り込みいざ、上空へ。
1500m地点で単独ダイビングの方が飛び降りていく。地面の景色は、遥か遠く。機体の横に開いた先は、何もない空間。木の葉が舞い落ちる様を目の端っこで追いながら。くるくると回転しながら、点になっていくのを、リアル感なく見つめていた。
わたしたちは、さらなる上の3800m
後ろには、ぴたりとくっついたプロダイバーがひかえています。出口に押され、何かを思う隙もなく。あっという間に何もない空間にカラダが放り出される。
落下時間45秒。
それは、それは長く感じる。時間の概念とは、いい加減なものですね。
地上では、無風でも落ちるとなるとわけが違う。息をするのにも一苦労。なんとか空気の確保に悪戦苦闘しながら、周囲を眺める。
360℃のまぁるい景色
最初は、小さく感じる景色がぐんぐんと大きく広がっていく。すると、パラシュートが開く衝撃で一旦、上に引っ張られ、浮遊する。
ここからは、リアルな感覚との葛藤の時間になった。着地ポイント目がけて高度を落としていくために何度も旋回する。旋回の衝撃にお腹の中身が逆らい始める。お腹を気にするとリアルな感覚に持っていかれるから、景色に集中!
東西南北は、どっちだ?
ハート池とか言うてたな?
富士山どこどこ?
東京どっちですか?
太平洋は?
体の内側のリアルな不快感と外の景色の仮想空間のような遠い感覚。
自分でコントロールすると脳の予測が働き、衝撃を受容する余裕もうまれるのでしょうけど、パラシュートの旋回コントールは、経験者のダイバーの手に委ねられている。他人に振り回される感覚の気持ち悪さが腹の底から湧き起こってきた。
安易に委ねることの危うさを体感。酔い止め飲んできたらよかったわ。後悔とは、過去を悔やむこと。次があるならば、是非いかそう。
体験しないとわからないものだ。
空を飛ぶ体験の第二弾は、意外にも達成感はない。
ただただ、カラダの不快感が残った。
それは、そうだ。自らの意志の欠如も甚だしい。経験者に委ねっきりだもの。達成感とは、自らが何かしらの内面の障壁を乗り越えてこそ、味わえるもの。
でも、経験しないとわからない。
想像と実際は、何万光年も距離があることを心に刻んだ。
やはり、体験とは、貴重なり。
スカイダイビングのタンデムに行かれる方は、念のため酔い止めを飲むことをおすすめいたします^^。
兎にも角にも、帰りの電車でスッキリと回復した。良かった。良かった。空腹を主張しだしたお腹を満たすべく東京駅で体験談に花が咲く。
空と話しに酔いしれる。素敵な1日でした。
お客さまのチャレンジ引率。体験の機会は、ありがたい。
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