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音楽制作に課金が必要かどうか考えた



はじめに

※この記事はプロモーションリンクを含みます。
この記事の内容は、個人の推論による「音楽制作に課金は必要か?」の問いに対する感想です。あくまでも、話のネタ程度に考えてください。
また、筆者はDTM(パソコン等を用いた打ち込み音楽)を中心に考えておりますので予めご了承ください。用語についても詳しい解説はしませんので、わからないことは各自検索するなど、補完していただければと思います。

課金は必要かどうか

先に結論を言うと、「続けたいなら課金しろ」、これだと思います。

概ねDTMにおいては次のような段階で壁にぶつかる可能性があります。
1-曲が完成するかどうか
2-自分の得意傾向をつかめるかどうか
3-自分の曲に飽きないかどうか
4-納得のいく成果が得られるかどうか

このうち、課金でどうにかなるのは3と4で、1や2ができなかった場合は、そもそもDTMから撤退してしまうことが多いように感じます。
3と4については程度や考え方で大きく「個人差がある」ので、明らかに足りないと感じた場合は購入を検討してもいいでしょう。
もちろん、「曲が完成したからえらい」を素直に受け止められない方もいるとは思いますが、当然世の中の大半はそもそも曲を作りません。成功体験は多いほうがいいのでそこは素直に喜びましょう。

また、2がないうちに課金してしまうと、余計なものを買いがちになってしまい、結局何もわからなかった、ということが起こると思います。
後に反例を述べますが、「音源買いましょう」「プラグイン買いましょう」を全部受け入れても、自制作に使えなければあまり効果が出ないと思います。

課金最優先でもいいもの

ただし、すぐ課金することで成果を上げやすいものがあるなら、
・パソコン
・オーディオインターフェース
・DAW
の3つを挙げます。
スマートフォンでも作曲はできますが、耐容量や処理能力を考えると、結局パソコンが最も効率的だと思います。要は、「元々小型のものにはそれなりに詰められる能力に限りがある」ということです。
ゆえに、まずは「快適な作業空間」を手に入れるのがいいです。そして、それに関してはなるべく投資を渋らないほうが後々絶対楽です。経験則としてこれは伝えておきます。(僕は6年間ほど低スペックのパソコンを使っていましたが、もっと早く改めるべきだったと思っています…)
ただし、オーディオインターフェースは高価でなくてもいいです。初心者が持っていないことが多い(持っていたら既に始めてる場合が多い)ので、「課金はしようね」の意味でここに挙げています。

また、DAWは、最近でこそUniversal Audio社のLUNAといった高性能なものが存在しますが、基本的には
・Steinberg Cubase(Pro一択、万能なのでとりあえず始めたい場合はこれ。サポートや機能解説も充実)
・Apple Logic(Pro一択、Macのパソコンを導入するならこれ。とにかく高機能だし何ならそのままのでもかなり優秀、使用者も多い)
の2つが候補になると思います。実際、(初心者時代を除く)僕はCubaseを使用していますがサポートがあるか、そして、まず操作ができるかを試したとき、他のDAWはうまくいかなかったことが多いです。

また、この2つは、あくまで「曲を仕上げる段階に必要」であって、前段階はある程度どうにかなると思っています。

課金すると大きく変わるもの

個人的に課金効果が高いと感じるのは、
・録音および再生機材
・録音および再生機材のサポートをする機材(これ重要)
・音源
・プラグイン
の3つで、他は「あるとうれしい」レベルです。
忘れがちなのは2番目の「録音および再生機材のサポートをする機材」ですね。MIDIキーボード、マイクスタンド(マイクアーム)、ポップガードあたりを覚えておくと困らないでしょう。次項に詳しく書きますが、このあたりは制作スタイルで大きく変わりますので参照してください。


課金する順番

最優先事項が一通り揃えばとりあえず曲はできるし、何なら相応のクオリティも出ると思います。ここでは、「課金は必要かどうか」項の2の壁をクリアしたと仮定した場合に適切だと思う課金順を3パターンに分けて「課金する順番の理想論」を語りたいと思います。
なお、この順番は、最優先のものが揃っていることを前提とします。
また、上記の「課金すると大きく変わるもの」を中心に解説するものとします。

歌を入れない場合

歌を入れない曲を作る場合の課金には、順番はありません。
何を言ってるかわからないと思いますが、3年目突入と同時期に「課金すると大きく変わるもの」欄に並べてある順番で買え、という意味です。
ただし、DAWで全て完結したいのであれば上2つは、「バンド系を除いて」必要ありません。
バンド系(ロックなど)を作る場合は、上2つは問答無用で必要、何ならもう既にベースかギター等、生楽器系の愛機が1つ以上あることがほとんどなので、録音機材・再生機材に対して手を抜くことができないと思います。
必ず買え、ではないのですが、必然的に欲しくなるので、いっそある程度まとめて買ってしまってよいです。

歌を自分で歌う場合

歌を自分で歌う場合は、3年目突入と同時期に「課金すると大きく変わるもの」欄の上2つを買うといいと思います。上2つ以外に関しては、音源がいらないケースやプラグインに頼る必要のないケースもありますので、そこは自分のスタイルを考えたうえで取捨選択すれば概ね間違いはないでしょう。足りないものから足していってよいです。

歌を合成音声で歌わせる場合

歌を合成音声で歌わせる場合、これが僕のスタイルかつ最も課金沼(といわれるもの)にはまるパターンです。
この場合のみちょっと特殊で、まず音源を決める必要があります。
その際、次の条件を考えます。
・VOCALOID系、Cevio系、Synthesizer V系のどれを使うか、もしくはUTAUやNEUTRINOといった無料のもので扱いきれるかどうか
・配信サイトへの汎用性があるか(配信を目的としない場合は無視してOK)
・その音源を使い続ける自信があるかどうか(初回のみ)
これはあくまで一例であり、他にも様々な条件がありますが、公式デモ等を試聴するなど、このあたりは慎重かつ適切だと思うものを選んでください。
正直、最後に決めるのは直感になります。解説の余地はありません。
さらに、この場合の大きな特徴は、「録音機材にかける費用があまりいらない」ことです。ただし、バンド系の場合は前項の通り、上2つは問答無用で必要、何ならもう既にベースかギター等、生楽器系の愛機が1つ以上あることがほとんどなので、録音機材・再生機材に対して手を抜くことができないと思います。(大事なことなので2回言いました)

具体的に効果の高い順番とは

機材については重要性をある程度書きましたので、ここでは、「音源とプラグインの中で効果が高い順番」を発表したいと思います。

音源

合成音声を使う際は、もちろん最初に合成音声ソフトを買うことになりますので、ここでは一般的な音源について言います。
結論、音源において、真っ先に買うべき存在は「ドラム」です。
最も影響力が高い、つまり曲の骨格を作る音源群かつ音程がない分置くだけで変化するのが理由です。
そして、ドラムを買うのと同時に「パラアウト」という言葉も一緒に覚えることも必須になります。
そして、ここからはスタイルによって変化しますが、概ねベース・シンセサイザー(オーケストラ音源含む)・ピアノのどれかを優先すれば後は自然と決まるものです。
要するに、「音源は、音程がないものと低音が出るものを先に買っておけ」ということです。スタイルが確立しているなら、この順番が1番変化を感じるはずです。
ちなみに、僕が最初に買ったのはUJAMのBeatmaker KANDYです。ドラムと言うよりは名前通り「ビート」を作るものですが、初めて買ったときの衝撃と使いやすさは今でも記憶に残っています。(音源・プラグインは、実は6年目で初めて課金したのですが…)

プラグイン

プラグインの課金は、「続ける意志を示した証明」だと思っています。そして、効果順というか、迷ったらiZotopeのOzoneを買うのがいいと思います。ここまでの課金順を間違えなかった諸君の環境なら間違いなくAdvanced一択で動きます。最低でもStandardは買って損はないです。
「どうしても自分の手で作りたいんじゃ!」という豪気な方には、コンプレッサー→イコライザー→空間系の順で買うことをおすすめします。
音源の中に既に空間処理がある可能性がありますので、それをまとめるためにコンプレッサーとイコライザー、ついでに基礎知識だけでも覚えてから臨むのがベストです。というか基礎知識以外はなんかグリグリ回しておけば勝手に音が変化しますし、向上心があるなら調べたくなることも多くなるでしょう。
エフェクト系については、自分のやりたいことに合わせて買いましょう、としか言いません。やりたいことと同じ系統の曲を聴くか、その系統の先駆者の情報をかき集めましょう。

ぶっちゃけどのくらい課金するもの?

僕が考える、「最低このぐらいはかかる予測」を発表します。
パソコン…20万
その他課金すると大きく変わるもの群…10万(半分以上はDAW)
音源とプラグインは最低はないです。いやこれマジです。買ったらわかります、としか言いません。
そしてこれは、(修行期間を含めて)DTM10年目を迎えた僕の現環境です。
あと、イヤホンは個人的には好きですが、みなさんは2万くらいのヘッドフォンを買うと制作人生が変わりますよ(小声)
とある場所で聴いたそのくらいの価格帯のヘッドフォンの高性能さは他価格帯やイヤホンの何倍も高性能に感じたものです。あと、イヤホンは長時間作業には向かないです…

まとめ

最初と最後で文体変わってました、すみません!!いつものことです!
ということで、今回は「音楽制作に課金は必要か」についてあれこれ考えてみました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
僕の現環境については以下にまとめておきます。(2024/07/16現在)

現環境
パソコン
WIndows11 NEC LAVIE PC-N1573EAR(カームレッド)

オーディオインターフェース
STEINBERG / IXO12(ホワイト)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/344088/

BEHRINGER / UM2

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/186277/

MIDIキーボード
KORG / nanoKEY 2 WH

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/162192/

マイク
CLASSIC PRO / CM5S ダイナミックマイク

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/24939/

(再生機材についてはは使用するものが頻繁に変わるため省略)
DAW
STEINBERG / Cubase Pro 14
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/324284/


MuseScore Studio 4

音源とプラグインについてはクランとリオン様が詳しい解説をしておりますのでそこを参照してください。
その他解説等もありますのでよければ


TRITON / TRITON Extreme(Korg Collectionの方がお得です)
※ここに載っていないので追加でリンクを貼ります

Cubaseの使い方については、月岡彦穂/ゼロカラカンパニー様を見るとわかりやすいです!
定期的に、イベント「ゼロカラコンピ」の開催があり、その他解説も豊富ですのでよければ


最後に

まとめの後で恐縮ですが、おまけで2点ほど宣伝させてください!
その前に、よく使う合成音声をまとめておきます。(有料のみ紹介します。)

よく使う合成音声

VOCALOID6(エディタ)

VOCALOID3 MAYU

VOCALOID4 紲星あかり
※以下、音源はセールの多いDLsite様のリンクを貼りますが、該当サイトには一般以外の取扱もありますのでご注意ください。

Cevio AI 双葉湊音(Voisona版が同時にもらえますのでそちらも貼っておきます)

Cevio AI 音楽的同位体 可不(スターターパックと単品の購入方法があります、という紹介を兼ねてここには単品を貼ります。)

Synthesizer V 夢ノ結唱 POPY

Synthesizer V AI 小春六花(同様にここでは単品を貼ります。)

自作UTAU音源を配布しています!

以下サイトで入手できる無料ソフト(シェアウェア)、UTAUに使用できる自作音源を配布しております!よければぜひ以下リンクよりお迎えください!
作品紹介ページにて過去に制作したものも少し見ることができます!

ここで活動しています!

筆者はこいつです!!「ザクシズ」と読みます!
不定期更新ですがオリジナル・カバー曲等を多数制作しています!
よろしくお願いします🙇


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