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【東村山編集室】東村山市内唯一の銭湯「さくらゆ」でココロもカラダもととのいました!

どうも!
ご縁あって東村山編集室のライターとして活動をしているsuzumitsu(すずみつ)です。
東村山の「今と昔」そして「未だ見ぬ魅力」を皆さんにお届けするため
【東村山市内の宝探し】始めました☆
探し当てた宝物はどんどん地図に描いていくので
どうかお付き合いくださいね。
さて今回、宝の地図に描きたいトップバッターは、
現在、東村山市内唯一となってしまった銭湯
「さくらゆ」さん!
・・・それでは潜入取材、レッツゴー♪

市内唯一の銭湯!

地図を開くと、久米川駅・八坂駅・萩山駅のちょうど真ん中に位置する
「さくらゆ」ですが、駅から歩くなら久米川駅もしくは八坂駅からがわかりやすいです。どちらの駅からも大人の足でゆっくり歩いて10分弱。
遠くからでも人目を引く「さくらゆ」のネオン灯。
そして入口にはドーンと松竹錠の靴箱。
これぞThe銭湯!

夕闇に目立つ「さくらゆ」

中からはフワ~ッと妙にホッとする湯の匂い、
これもやっぱりThe銭湯!

この日番台に座っていたのは「さくらゆ」を長年見守ってきた中村裕子さん。番台にはほかにもご家族皆さんが日々交代で座るそうです。
昭和28年、荻窪で銭湯をされていた裕子さんのお父様へ「ここら辺に銭湯がないからぜひ作ってほしい!」と依頼があり、東村山市萩山町で新しく銭湯を開業。出来たばかりのさくらゆのサウナは大盛況だったそうです。
館内には今ブームの昭和レトロがあちこちに。ガラスケース冷蔵庫の中には今では貴重な瓶の牛乳やコーヒー牛乳が置いてあり、その下の段にはアサヒのドライな大人のジュースもキンキンに冷えていました☆
フッフッフ、これを楽しみにいざ浴場へ!

今では貴重なオカマ型ドライヤー

女湯の脱衣所を入るとすぐ目の前には常連さん用の月貸ロッカー。月額使用料は200円!なんて良心的な値段設定!
オープンの15時には顔なじみのメンバーが第一陣として来店し広い湯を満喫しているのが常だとか。

少し色の褪せたロッカーやオカマ型のドライヤー
針がぐるりと回る体重計
ベビーベッド。
訪れる人が大切に使い、さくらゆの方々が丁寧にメンテナンスし、今もなお現役で使われている懐かしいモノひとつひとつに、積み重ねてきた長い歴史やぬくもりが感じられます。

美しいタイル張り壁画

浴場のドアをあけると
目の前に飛び込んでくるのはタイルで描かれた大きな親子馬の壁画!
銭湯の壁画ってだいたいペンキ絵の青富士や赤富士、鶴あたりが一般的だと思うのですが、
「なぜ・・・馬・・・?!」お話を伺ったところ、その昔さくらゆの親戚の方にタイル屋さんがいらして、開業時その方にお任せした壁画だと。そしてこの壁画に使われているタイル、イタリア製のちょっと高級なタイルなんですって!男湯の壁画には躍動感いっぱいの「朝日をバックに走る親子の馬」、一方の女湯は「星空の下静かに佇む親子の馬」と対照的な印象のタイル壁画です。なんだか秘められた粋な物語を想像してしまいます。
お話を伺った裕子さんは、浴場を眺めながら「本当は水回りとか新しくした方がいいかなと思っているんだけどね」なんて仰っていたけれど、いやいやこのレトロさがなんだか落ち着いてゆっくりできるんですってば♪

女湯のタイル壁画

浴場には20余りの洗い場。湯舟はマッサージ風呂、電気風呂、ミスト森林浴、水風呂、サウナと数種類あります。熱すぎず子供も入れるちょうどよい温度。このお湯、実は【ヒートポンプ方式】といって地下からくみ上げた井戸水を空気中の熱を利用して沸騰させずに沸かしているので、水質の変化がなく湯触りの良い、なおかつ湯冷めしにくいお湯なんですって。そしてこのヒートポンプ方式は節電かつ二酸化炭素の排出も抑えられるので環境にもとても優しい。「さくらゆ」さん、しっかりSDGsもしているのです!

男湯のタイル壁画

タイルの馬の壁画をじっくり眺めながらゆっくりと大きな風呂に浸かる。
はぁ~至福・・・ぶくぶくぶく・・・?・・・7歳の我が娘がとても静かに潜水していたので「おいこらやめなさい!」鬼の形相で諭します。
「銭湯を利用するときはルールがあるよ。シャワーの水を出しっぱなしにしない。体をきれいに洗ってから入る。そこら中泡だらけにしない。あと水しぶきがとなりの人にかからないようにするとか、泳がない!とかね」
でも、広いお風呂って気持ちいいからついつい泳ぎたくなっちゃう気持ちもわかるよ(笑
マッサージ風呂はなかなかの水圧で肩こり持ちとしてはかなりおススメの湯舟です。電気風呂には「全然痛くない、平気だよ~」と娘が気持ち良さそうに入っていました。続いてミスト森林浴風呂。天井から細かなミストが降り注いでくるので、湯当たりせずに肩までしっかり入っていられそうなエリアです。

さくらゆの人気のひみつ「遠赤外線サウナ」

浴場入口の脇には「さくらゆ」の売りの一つであるサウナ
最近のサウナブームでこのサウナを目当てに遠くからやってくるお客さんも少なくないとか。
サウナ内にはラジオが流れ、6人くらいがゆったりと入れる広さ。
遠赤外線方式の中温でじっくり芯からカラダを温めるサウナで、常連のお姉さま方も数名、サウナとその目の前にある広めの水風呂を往来し「サ活」を楽しんでいるようでした。サウナを利用する場合は入浴料とは別に300円がかかりますが、この料金設定もとてもお財布に優しいなと感じました。

さくらゆ自慢の「サウナ」

ホッとする憩いの場

来年開業70周年を迎える「さくらゆ」さん、常連客さんから「まだまだ続けてよ」「やめられたら困る」という声が上がるようで、現在後継者を育成中とのこと。まだまだ続きますよ、大丈夫! 大きなお風呂をゆっくり堪能しポカポカに温まった風呂上り。あらためて脱衣所を眺めると、すみずみまで掃除が行き届いているしスッキリとしていて使いやすかったです。着替えていると、常連さんと思しきご婦人が濡れている床をササっと拭いたり、また別の常連のお姉さまはクシャッとなった足ふきマットを直したり、着替えがうまくいかない娘に優しく声をかけてくださったり。ココロも安心できるあったかい空間だなぁとしみじみ。ドライヤーは10円/1分なので、髪を乾かしたい人は10円玉を何枚か忘れずに持参のこと!!※ドライヤー持ち込みは番台にて30円お支払いで可能です。

銭湯といえば「瓶の牛乳!」お風呂上りにぐびッとどーぞ☆

脱衣所を出ると、ロビーの椅子では冷たい瓶牛乳を飲みながら寛ぐお父さんと小さな男の子。お1人様の利用も多いけれど、最近は友達同士の若い子やお子さん連れのお客さんもチラホラみえるそうで、
「案外、常連さんは入浴後長居しないでサッと帰ったりしますね。男性の方はお風呂上りに一杯飲みながら番台に座るわたしたちとちょっと与太話をするなんてこともありますけどね。遠くから来ている方のほうが、お風呂上りにゆっくりくつろいでいかれることが多いかな」と。 
ゆっくりしていってねと言わんばかりの大きなソファーが二つ置いてあるロビー。ひと風呂浴びてサッパリしたら喉を潤しながら番頭さんとちょっとお話したいなぁ、そんなお客さんもきっと多いはず。

お忙しい中お話をきかせてくれた裕子さん。艶々のお肌は銭湯効果なのかも☆

番台にはフェイスタオル、洗体タオル、石鹸、かみそり、シャンプーリンス、一通り揃えることができるので手ぶらでフラッと立ち寄ることもできそうです。

広いお風呂でのんびりと自分時間

「毎日の浴場や脱衣所の手入れ、とりわけ浴場の掃除は体力的にけっこう大変だけれど、とにかくお客さんに気持ちよく利用していただきたい、それだけです」と話してくださった裕子さん。穴場の時間帯は夕食どきの18時から19時の間。また、サウナは夕方より夜の時間帯の方が比較的空いていておススメだそう。

各家庭にお風呂がある今、銭湯って行くまでが面倒でなかなか足が向きづらいですよね。でも行ってみたら、新しい発見があったり、地域の人たちと交流ができたり、社会勉強になったり。
ヨイショ!と重い腰を上げてみると家のお風呂では味わえない時間が過ごせるかもしれないですよ☆

かくいうわたしは久しぶりの銭湯でココロもカラダもスッキリとリセットできて、いい気分転換になりました。
わざわざ行く価値ってやっぱりありますよ!ハマりそう♪
せわしない毎日だったり、コロナ禍のストレスだったり、
みんないろいろありますが
「ちょっと疲れたな」そんなときは
ここ「さくらゆ」で自分を整えてココロもカラダもスッキリとリセット!
おススメの自分時間の過ごし方です☆
それではまた次回~♪

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