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【週刊ユース分析】WEST⑤ジュビロ磐田U-18を調査!!
高円宮杯プレミアリーグ中断の今期、各クラブを予習しています。
WESTはこれまで、
の9チームを取り上げてきましたので、今回の磐田が最終ピックアップとなります。
WESTはホントにもぅどこも強い・・・というのが予習で分かってまいりましたが、我らが磐田の魅力もしっかりと深堀したいと思います!
■ではさっそく、プレミア9年間の実績から
ポイント29。順位は25位となっています。
2017年、実に5度目の正直で参入戦を勝ち抜き、念願のプレミア入りを果たしました。2018、19のEASTでの戦いは何とか残留に踏みとどまっており、定着にはもう一歩といったところ。
2020年は関東チームの増加に伴い、WESTへ参戦予定でした。
WESTの中では10チーム中9位。強豪ひしめくWESTにおいて完全なる挑戦者の立場となります。
慣れたEASTとは環境面で少し勝手の違うところもあり大変かもしれませんが、錚々たる西のチーム相手にどこまで出来るのか。ファンとしては楽しみな組み合わせが続きます。
■Athlete Centerとクラブの本気
2018年 総工費4億、構想2年10か月を掛けてトップチームの独身寮とユースの寮が完成しました。
トップチームの練習場に寄り添うようカーブを描いて配置!!
寮室や施設内からグラウンドが一望できる造り!
トレーニング施設も兼ねており、ユースの選手たちはトップとの距離を間近にして日々研鑽するわけです。
私が言うのもなんですが、磐田は田舎ですからね。
地元の生え抜きたちが、目の前で中村俊輔選手や大久保嘉人選手など代表経験者がトレーニングしているのを目撃したら・・・それだけで世界との距離を身近に感じて成長することができるってもんです!
構想にあたってセレッソや京都サンガの寮を参考にしたと言いますから、WESTの強豪に対抗してハードの面でも追いついてきた。と言えるのではないでしょうか。
■私的、注目選手!!
すでにトップ登録しており、過去に何度も触れている森岡陸選手(法政大)、鈴木海音選手(磐田U-18)以外で、個人的に注目しているユース及びユース出身の選手をピックアップしてみたいと思います。
速水修平選手(磐田U-18→常葉大学2年)
得点能力の高いCBということで昨年1年生ながら東海リーグベストイレブンと新人王を獲得しています。
まぁ見ての通りイケメン好青年ですよ。
若返りが進む磐田のDF陣において、近い将来クラブを代表する重要な存在になってくれるはず!心から期待しております!
長谷川夢作選手(磐田U-18→新潟医療福祉大学1年)
僕は昔から良く走る選手が大好きなんですけど、彼はまさにそれ。
長谷川選手を一躍全国区にしたのが昨年のプレミア青森山田戦での後半25分の同点ゴールでしょう。
自陣側のコーナーからボールを拾うとそのまま爆進し、いったん右にはたいてから真ん中に進入してそのまま頭で合わせて決めてしまうという、まさに一人速攻を王者山田相手に演じて見せました。
このゴールはペナルティのワッキーさんもTwitterで絶賛しており、この瞬間彼のダイナモ伝説が始まりました(笑)。
元FWで得点感覚も持つ守備的MFということで、磐田の次世代として多いに期待しております!
藤原健介選手(磐田U-18)
現在高校2年生。来年のプレミアのまさしく中心となる選手。
彼は2019年のプレミア第1節、つまり高校1年になりたての15歳で90分フル出場デビューしています。
さらにそのデビュー戦で志願してCK・FKのキッカーも務める強心臓。圧巻は、3戦目の流経柏戦でしっかりゴールを決めてしまう、「持っている男」。
年代別代表の常連で、未来の磐田を、そして日本を背負ってほしい選手です!
後藤啓介選手(磐田U-18)
U-18に所属していますが現在 中学3年生。彼も年代別代表に名を連ねる逸材。
正直プレースタイル等はあまりわかっていないのですが、前出の藤原選手を受け継ぐ磐田の希望であることは間違いありません!
こうやって、次々と良い選手が出てくるのって本当にうれしいですよねー。
■磐田のユースとは何か?
静岡には、今でもたくさんの強豪チームがあります。
ユース年代 県内最強の「清水」
テクニックとインテリジェンスの「静岡学園」
伝統と実績の「藤枝東」「清水桜が丘」「清水東」
新興私立の「開誠館」「明誠」
これら個性的な県内チームに対して・・・磐田ユースとはどんな存在なんだろうか。
良いチームが多すぎる土壌ゆえの悩みなのですが、多くの若い選手が「磐田に入りたい!」と思うブランドとは何なのか。それを探らなくてはなりません。
私は、これに対するヒントがこの記事にあるのではないかと思うのです。
森下君といい山下君といい、磐田ユースの特徴はひたむきさかなぁ😁
— 鈴木意斗 / ジュビロ磐田 / 書く人 (@Boku2nd_ito) August 20, 2020
こういう評価は素直に嬉しい!
異色のルーキー山下諒也がヴェルディに適応できた理由と、偶然だった入団経緯(SOCCER DIGEST Web)#Yahooニュース https://t.co/dBdpjU99C6
ヴェルディで調子の上がってきた山下選手。それから先日東京戦でゴラッソを決めた鳥栖の森下選手。
他のチームで活躍する彼らの評価はいずれも「ひたむきさ」「強いプロ意識」「好青年」。
これらは当然、磐田でプレーする伊藤選手や上原選手、中野選手らにも同じことが言えます。
磐田ユース出身者はとにかく「ひたむきでプロ意識の高い好青年」である。
これがチームのアイデンティティとなり、他クラブでも大学でも重宝されるようになれば、磐田ユースの選手になりたい!そんなサッカー少年が競ってAthlete Centerでの生活を夢見るのではないでしょうか。
■最後に、
来年のプレミアWESTに向けて磐田ユースを一言で言ってみたいのですが、
”未来のバンディエラ探し”
これしかないでしょう。
磐田のユースは確実に変わっています。そしてジュビロ自体も確実に変わってきています。
ユース出身者だけで1チーム出来てしまいました。割とマジでこのまま公式戦出来てしまう充実ぶりです。
【そういえば】
— 鈴木意斗 / ジュビロ磐田 / 書く人 (@Boku2nd_ito) August 17, 2020
出来てしまうのか。 pic.twitter.com/5PpWxVCcYc
彼らは今は全員J2リーガーですが、この中から、あるいはユース出身の未来の契約選手の中から日本代表選手が現れる日も近いでしょう。
ユースの強化は、クラブの光。
まさにそれを示そうとしているジュビロ磐田U-18に注目です!