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【週刊ユース分析】EAST①市立船橋高校を調査!!

高円宮杯プレミアリーグ。前回までにWEST10チームの調査を終えました。

今回からEAST。一番手は絶対にこのチームと決めていました。

名門・市立船橋高校です!

■まずはプレミア9年間の戦歴から

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ポイント75の13位。

リーグ発足時は下位リーグでしたが3年目にギリギリプレーオフに滑り込むとそのままアルビレックス新潟ユースを下して昇格。(さすが市船。トーナメントに強い!

以降は安定した強さですっかりプレミアの住人となりました。

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高体連チームの中では4番手。初期の出遅れがありトップ10入りは逃していますが、来るべきところに戻ってきている。と言った印象ですね。

やはり強いです。

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以前、都道府県別の順位を調べた時に堂々全国2位の千葉はすべてのポイントを市船、流経大柏、レイソルの3チームでたたき出していました。

千葉県内の序列は以下の通り。

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レイソルユースも市船と同時期にプレミア昇格しておりほぼ同じような歩みを続けていますが、現在の立ち位置は拮抗。

千葉とEASTはこの3チームを中心に動いていると言っても過言ではありません。


■市船の凄さ

私がEASTの一番手として市船を選んだ理由。

それはズバリ、ずっと強い。からです。


私が少年時代、清商・清水東・藤枝東・静学・東海第一ら静岡代表の虜になり、選手権を見まくっていたころ、全国大会の組み合わせが発表されると、まず市船と国見の位置を確認しました。

そして試合中、市船ベンチにいる長渕剛の鋭い眼光がテレビカメラに抜かれるたび、心底ゾッとしたのを覚えています。それぐらい市船は脅威でした。

あれから30数年が経過しわけですが・・・市船。ずっと強いです。


長渕剛。またの名を布啓一郎監督

先日の磐田vs松本戦で久々に監督姿を拝見しましたが、さすがの布監督も歳をとられました。当時より、白髪が目立ち穏やかにも見えましたが、やはり眼光は鋭かったですね。

改めて様々な記事を見ていて感服したのが、監督就任3年目に全国ベスト4。この時なんと28歳!

そして印象深いのが1994年。FW北島、森崎を擁して圧巻の全国制覇。1回戦から決勝まで、23得点、失点1。決勝は帝京を5-0圧倒。

94年はですね、清水商がめっちゃ強かったんですよ。前年優勝の川口先輩の意思を受け継ぎ、インターハイと全日本ユースで2冠。安永総太郎、佐藤由紀彦を擁して負ける気がしなかったのですが・・・初戦で奈良育英に敗戦(だれだあの楢崎ってキーパーは!?)。

そんで、その奈良育英も破って圧倒的強さで全国制覇したのが市船。その影に若き日の長渕、いや布監督あり。だったわけです。

もうね、トラウマですよ。静岡県民は(笑)。


■市立の強さ

もう一つの特徴。それは私立ではなく、市立であるということ。

一般的にその資金力をもってして、強豪校=私立というのが高校生スポーツの中でも常識、というか物理的にそうならざるを得ないのですが、市船の場合それは当てはまりません。

理由は2つあると思います。

ひとつは、「体育科」という専門の学科があること。静岡でもそうなのですが普通科以外は学区の縛りがありません。なので地域外からも良い選手を受け入れられるということ。

もう一つは、船橋市の協力。市の税金を使った学校運営をするわけですがその資金を部活の設備にうまく回せている。と言うことだと思います。

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県よりもお金の使い方に融通が利きやすいし、何より船橋市民が市船のスポーツ=我らの誇り。という、良い関係性が築けているからこそ成り立っているとも言えます。

そう考えると市船がずっと強い理由もうなずけます。彼らは市民の想いとお金を背負って日々鍛錬しているのです。

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校舎の佇まいは公立そのもの。全国で一番有名人を出している公立校かもしれませんね~。


■注目選手!!

ペナルティのワッキーさんヒデさんから、ジュビロでおなじみカレンさん、西さん、現役では鳥栖の原選手、鹿島の杉岡選手、磐田のS.G.G.Kohこと志村滉選手など、OBは山ほどいるのですが以下2選手を挙げてみたいと思います。


鈴木唯人選手 (市立船橋高→清水エスパルス)

今さら感がすごいですけどね。。。Twitterで拝見したこちらのイラストをどうしても拝借したくて。

今年2節でプロデビューすると、ローランド様が「あのポグバみたいな高卒ルーキーなんなん セレッソでお待ちしています」とインスタのストーリーに投稿。

清水サポがざわついています。

間違いなく新生清水を支える選手。画面越しに見ていても存在感がありますね。

川本選手との、体格系ルーキーの共存は清水ファンにはたまらないでしょう。


佐久間賢飛選手(市立船橋高3年)

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堅守・市船の現在の象徴。ハードワークをいとわないスタイルはワッキーさんの系譜ですね。

自ら「理想の選手像は誰よりも闘い、走り、人々に感動を与えられる選手です」と述べており、まさに私の好きなタイプ。

9月からのプレミアでどんな回収作業を見せてくれるか楽しみにしたいと思います。


■最後に、

伝統の裏付けは何なのか。

こういう強豪校はグラウンドの外も観てみたいのですが、現地観戦は無理ですかね。。。

今年はマリノスユースも横浜FCユースもプレミアなので、私の住む横浜で色々観れると思ったのですが。


とにかく、改めて市船と言うチームを直視してみて、その伝統を探ってみたいと思います。

ジュビロでも先日は布さんの山雅に勝てたし、志村選手のナイスプレーにも惚れ惚れしていますし。

私のトラウマもいくらか払しょくされてきていますので(笑)。


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