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【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】横内さんの開幕3節。プレス保留の是非。
ひっさびさの勝利から一夜明け、今回もダラダラ書きます😅
第3節まで終わって1勝1分1敗。勝ち点数はさておき、負け→分け→勝ちと内容も結果も非常にわかり易い感じで進化が見えるので、思いのほか心は軽いですね。
そしてこの右肩上がりの影に、
開幕戦完敗で多くの人が思った「どうする横内?」の答えがあると思っています。それは、
プレスの保留。
■「思ったより来なかった」
2節山口戦後の名塚監督のコメントです。
開幕戦は「球際強くいくぜ!」という気迫が至る所に見えていて、それはそれで熱いものがあったのですが、やはりあっさりいなされるシーンも多かったわけで。
結局は昨年と同じものを見ているようなモヤモヤした感じが個人的にはありました。
しかし翌山口戦はあっさりと(良く言えば割り切って)ブロックを敷く意図が見えました。
近年の流行りは、ハイプレスからカウンター。攻撃時も連動して持ち運び、奪われても選手の距離感良くやはりハイプレスから逆カウンター。
で、実際にその完成度が群を抜いていたマリノスがチャンピオンになった訳です。
これがJ1仕様か・・と多くの人が思い、そして求めたのですが、横内さんはあっさりとそれを保留しました。
今の磐田はこれをやらない方がいい、と。
勝利という結果はこの方針転換とのトレードオフ。
個人的にはそう見えています。
■後ろに重くないこと
ブロックを敷くこと自体は良いと思うのですが、個人的にネガティブな感情が付いて回る理由が、後ろに重くなること。
つまり奪ってから遅いし、上がってくる選手が少ないんですよね。これまでの磐田って。
そこでファビアンゴンザレスのようなありがたい存在がいるとそこにめがけて長いボールを入れ出す。それはかつてのアダイウトン、ルキアンに対してもそうでした。
そしてそれが一時的な解決策に過ぎない麻薬であることはコチラのnoteで述べました。
では今のジュビロ磐田はどうか。
これについて横内さんは、ヤットさんと針谷選手の併用という形で解決を図ったように思います。
つまり「収まるポイント」を2つ作って中盤の保持力を上げ、味方に安心して上がりなさい!とメッセージを送っているような。
個人的にボランチは違うタイプ(狩り役と収まり役)を置くのが定石だと思っていましたが、同じタイプを併用することで相手はすごく嫌がっているように見えます。
しかも試合ごとに二人の距離感も良くなってきて、我々もワクワクが止まりません。
ヤットさんも2試合ほぼ90分試合に出続けていますが、タケちゃんという預け先があることがとてもポジティブに動いているように見えます。
ハリー選手のテクニックはヤットさんとの相乗効果も生んでるんですよね🔥
山形戦のMVPはゴールを奪っていない針谷選手でしたが、「お、選んだ人センスある!」と思わず唸りました。
明らかに彼の存在が、横内さんの”プレス保留”を結果に結びつけているからに他ありません。
■ライン間スペース
ブロックを敷くジュビロ磐田にとって、もうひとつの忌まわしき問題があります。
そう、ライン間スカスカ失点問題。
昨年、柏や札幌や浦和(いずれもスカウティングの上手い外国籍監督)相手にキッチリと突かれて大量失点したアレです。
解説の水沼さんもため息交じりに指摘していましたが、引いて守ったところで磐田の場合は穴がいっぱいあったんですよね。
これについて、ひとつの答えを示してくれたのが山形戦のドゥドゥじゃないかな、と個人的には思っています。
【回顧🤔】
— 鈴木意斗 / ジュビロ磐田とユースnote (@suzu_kii_to) March 4, 2023
ドゥドゥが良いのよ🥹
ブロック敷いた時の立ち位置が絶妙でラインに吸収されることなく縦切ってライン間を埋めてる。
ずっとムーブしてるから相手も読みにくいんだろうな。これでゴール奪ったらブラジル人選手らしくノリに乗ってくれそう🌞#ジュビロ磐田 #dudu
ズルズル下がって最終ラインに吸収されることなく、絶妙な立ち位置で縦を切ってライン間を埋めていました。
イサカ選手を見すぎることなく、付きすぎることなく、それでいて無力化する。最高でした。
そんでもって隙あればどんどん前に行く松原選手の守備に追われ、イサカ選手は完敗だったのではないでしょうか。
しかしドゥドゥ松原のイサカ封じは完璧でした👏#ジュビロ磐田
— 鈴木意斗 / ジュビロ磐田とユースnote (@suzu_kii_to) March 4, 2023
■ジャーメという伸び代
ヤットさんハリーで中盤の保持力が安定すると、相手は他の取りどころを探ります。そうして狙われているのがジャーメイン選手。
ジャーメイン選手のトラップ=磐田ボールの取り処は今やJ2の共通認識(汗)。
ボールのロストが多いのでどうしても批判のやり玉に上がりますが山形戦ではそれを補って余りある選手であることを示してみせました。
ブロックを敷くことによる弊害でもある後ろに重いこと。それを改善する推進力を今の磐田で最も保有しているのはジャーメイン選手でしょう。それから終盤の守備においても長いストロークで多くの相手パスをカットしていました。
足元の保持能力を思えば古川選手のチョイスを推したくなりますが、今の横内さんにとってはそれよりも守備と推進力。
期待の若手がスタメンを掴むためにはこの部分で先輩を上回らなくてはいけないのかもしれません。
いずれにせよ良い競争(それは成長のための気付き)が生まれそうな予感。ポジティブに捉えていきたいところ😎
あと、ジャーメイン選手のトラップ=磐田ボールの取り処と冗談ぽく言いましたが、山形を見る限り明らかに指示されていましたね。
という事はですよ。ジャーメさんがこれをいなす能力を付ければ個人としてもチームとしても無双状態になるわけですよ!
周囲とのコンビネーションもどんどん良くなってきてますし、ここはハッキリ言って伸び代。期待して見ていきたいと思います。
■だから失点してはいけない
横内さんのプレス保留。
現状メンバーで戦い抜くうえで身の丈に合った良い方針かもしれません。実際に結果も出ていますし、連携が上がればもっとよくなるだろうという期待も恐らく間違ってないでしょう。
そして、
「90分通して失点しない」と試合後のインタビューにて厳しい口調で言っていた横内さんが印象的でした。
ここにもこのやり方を選択した強いポリシーが見えます。
負けないこと、失点しないことを肝に銘じて戦ってきた代表コーチならではの哲学かな、と。
ただ、
どうしても脳裏にこびりついて離れないのが、2部だから上手くいってるんじゃないのか?1部でもこれで大丈夫か?という懸念。
昨年との違いはハリー選手の存在と若手の突き上げですが、いずれにせよ暑くなってきた夏ごろに誰がどんな活躍をするかで、その真価は見えてくるのではないかと思っています。
個人的には実に見応えあった開幕3節であり、早くも次節大宮戦でどんな進化を見せてくれるのか楽しみでならないのですが、
皆さんは横内さんのプレス保留についてどんな印象をお持ちでしょうか😅
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!