【週刊ユース分析】愛媛FCU-18を改めて調査!!
2022年度の2種年代、すなわちユースサッカーも佳境に入って来ました。
プレミアリーグEASTでは昇格組の川崎が頭一つ抜け出すも混戦模様(先日優勝を決めましたね!)。WESTは鳥栖と磐田、神戸が引っ張るもこちらも混戦模様、と近年になく各チームの実力がひしめき合っています。
そんな中、
そのプレミア入りを虎視眈々と狙う下部リーグ(プリンスリーグ)において、えげつないほど大暴れしているチームがあるのをご存知でしょうか。
舞台はプリンスリーグ四国。
10チームがホーム&アウェイで総当たりするリーグにおいて16試合を終えた時点で15勝1分。得失点差なんと+47。
そう。
今回の主役である 四国の暴れん坊・愛媛FC U-18であります!!
リーグの強度ももちろんありますが、それにしても今シーズンの愛媛ユースは強い。間違いなく昇格の最有力候補だと思います。
てことで今回、改めてその強さを調査してみようと思います!!
いつものようにまずはコチラから。
■プレミア10年間の戦歴
ポイント31の27位。
プレミア経験が3シーズンありますね。年代最高峰を誇るリーグにおいて愛媛FC U-18は古豪であり、実績的には”十分ある”部類に入るのだと思います。30位以内って凄いことですからね。
しかし一方で、
四国プリンスでは安定の強さを示しているのですがなかなかプレミア定着できない、というのが実態でしょうか。
それだけプレミアリーグはレベルが高いというのを示しているのですが、
経験値が高く、参入戦の戦い方を知っているというのは大きなアドバンテージになるはず。
トップチームは無念のJ3降格となってしまいましたが、ユースはトップリーグを狙える位置まで来ています。
「ユースの強化は、チームの光」という私のnoteテーマを今まさに実践しようとしている愛媛FC。ユースが原動力の一つとなりトップチームの復活を支えることが出来るのか。
とても興味深いチームなのです!!
■ゴールデンエイジ
入学当初から同じ学年に多くのキーマンが存在し、皆で切磋琢磨しながら「その時」を迎えるのがゴールデンエイジの定義なら、
愛媛FCは今まさに「その時」にいるのかもしれません。
こちらの記事を参考にさせていただきます。
2021年の参入戦。
勝てばプレミア復帰のかかる大一番です。
相手は古川陽介(磐田内定/当時)、玄理吾(徳島内定/当時)らプロ内定4人を擁する全国屈指の超強豪。
下馬評通り0-2とされるもそこから追いつき延長の末に敗れてしまうのですが、
特筆すべきはこの時の愛媛FCは11人中7人が下級生だったという事。
(静学の)選手権予選の過密日程を鑑みても愛媛FCの大健闘と言えるわけですが・・・この悔しい敗戦が、実は強い愛媛FCの物語の始まり。
この時の下級生たちが3年生となり、今シーズンえげつないほど大暴れしているんですね。
まさにゴールデンエイジ。
■愛媛と言えば
愛媛×ユースと言えば・・・アニメ放送も始まりサッカー界で今一番ホットなコンテンツ「アオアシ」の舞台。
私も20巻ぐらいまで拝読したのですが、良いですね。
静岡に生まれて「キャプテン翼」と「シュート!」に当たり前のように触れてきた世代からすると、アオアシも静岡が舞台ならよかったのに!!と沸々と湧き上がるジェラシーが抑えられません(笑)。
どんだけ欲しがんねん。
という突っ込みは真摯に受け止めるとして、やはりアオアシが盛り上がれば盛り上がるほど、葦人くんの地元”愛媛”も強くなくっちゃ!というのは必然の流れ。
そんな「アオアシ」が公然と贔屓にする愛媛FCユース。
超羨ましいぞ!!
ゴールデンエイジ×アオアシ
愛媛FCサポさんは今ユースを見ないでいつ見るの!?と言いたくなるほど今がホットなのです!!
この勢いで注目選手を挙げてみたいと思います。
■注目選手!!
行友 翔哉(ユクトモ トキ)(MF/3年)
愛媛の象徴と言えばこの選手。
2種登録されておりJ3でも既に2ゴールを挙げていますね。そして2023年の昇格が内定しています。
まさに愛媛サポさんから見れば「ロマンの塊」。
高3ですが早生まれなのでU-17日本代表にも選出されており、後藤啓介(磐田U18)、市原吏音(大宮U18)らと共に国際大会を経験済み。
まさに愛媛から世界へ、の第一線にいる選手ですね。
愛媛サポならずとも注目です!!
■牧口 一真(マキグチ カズマ)(GK/3年)
こちらも2種登録、および2023年の昇格内定している選手。
プリンスリーグで14試合終えて失点わずか7というとんでもない数字なのですがその立役者ですね。
実は愛媛FCは今シーズン(2022年)もユースからGKの黒川雷平選手をトップ昇格させており、ユースから2年連続になります。
勉強不足なんですが、ユース+大卒やユース+高体連で2年連続というのは見たことがあるのですが、ユースから2年連続ってあまり記憶がありません。
トップ昇格には「実力+(その時のチームの補強ポイントによる)運」が必要と言われていますが、愛媛はこの2選手をどのように育てていくのか、注目ですね。
■新田 羽海(ニッタ ウミ)(2年/DF)
高校2年生ながら2種登録されている左SBの選手。
2021年の静学戦で11人中7人が下級生と述べましたが、その中に当時1年生だった新田選手もいたんですね。
高1と高3ってぜんぜん体格が違いますから。その中での善戦とあればとてつもない体験をし、それを今年のチームで還元しているのだと思います。
■最後に、
トップチームはJ3に降格してしまい苦戦を強いられているのですが、それは言い換えれば若手選手にとってチャンスと同義です。
育成にとってはこの上ない成長の機会が今そこにあり、そしてチームはゴールデンエイジを迎えている訳です。
高卒ルーキーがすぐに活躍できるほどJ3も全く以って甘くはないですが、それでも長いスパンで見たときに、今この瞬間が”始まり”になる可能性は十分に秘めています。
人間は考える葦である。
人間は弱くとも、考えて強くなれる。
愛媛FCとそのユースは、今まさにそんな瞬間に在るのかもしれません。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!