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【週刊ユース分析】WEST③東福岡高校を調査!!

さて、高円宮杯プレミアリーグを1チームずつ予習するこのnote。

3回目の今回は、”赤い彗星” 東福岡高校です! 私なりに、この超有名高校を調査して、まとめてみたいと思います。


■ではさっそく、プレミア9年間の戦績から

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総合順位は堂々の7位。ポイントも3桁に乗せています。

9年間降格経験は無く、まさにプレミアWESTの住人。高校サッカーファンには言わずと知れた名門。誰が言ったか”赤い彗星”の異名はもはや有名中の有名。

東福岡の公式ページを見ても自ら赤い彗星と名乗っている訳ですが(笑)、もはや自称でも違和感はありません。それだけ東福岡には実績があります。


■高体連の中では山田に次ぐ堂々2位

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高体連チームでトップ10に入っているチームは3校。赤い彗星は2番手になります。近年の高校サッカーをけん引する西の大将。といった立ち位置と言えます。

ただ、勢いは完全に山田にあり。

東福岡は降格こそないものの、WESTにおいて中の上。圧倒的な強さを見せつけられてはいないのが実態。それは最近の冬の選手権の成績でも同じことが言えます。


■クラブユースではない。ということの難しさ

失礼にも実績十分の赤い彗星の成績を中位と言ってしまったわけですけども(スミマセン)・・・志波総監督自身、プレミアに挑む高体連チームの難しさを記事の中で語っています。

高校年代を育成年代と捉えるのか。それとも、トップで活躍するための準備期間なのか。チームの考えによって変わってきます。
高体連の場合、次の進路が大学やプロであれ、上のレベルでもう一度セレクトされます。なので、今後の可能性も踏まえ、「彼のパフォーマンスでストロングポイントはここだから、さらに伸ばしてみよう」という育て方は往々にしてありますよね。

クラブユースは言わずもがなトップチームで戦える選手を育てるエリート養成集団。濃淡の差こそあれ、チームとしての方針があり、チームビルディングを軸に選手を見極めていく。当然、組織としての色が濃くなります。


一方、毎年毎年チームがいったんリセットされ、基本バラバラに選手人生を送る高体連チームにおいて、果たしてチームビルディングを軸とした強化が選手のためになるのか。

否。志波総監督が述べているように、指導者は選手の少し先を見据えながら、個を軸に選手を見極めていくことがおのずと育成の方針となっていきます。

個を重視した育成の中で、長いリーグを戦っていくのは百戦錬磨の志波総監督をもってしても、今なお難しいチャレンジの最中かもしれません。

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この方の”個性”も高体連チームでの教え・経験の賜物か。想えば本田、岡崎ら同年代の個性派盟友も高体連の出身。


■大切なのはサッカーを通じての人間教育

志波総監督は、そう言っています。

最近のクラブユースでも提携して同一校に通ったり、寮を兼ねたクラブハウスで過ごしたり、と変化はありますが、高体連サッカーの特徴の一つとして圧倒的に同じ時間を過ごすことが多い。というのが挙げられれます。

そこには、普段の態度もまた重要。という考えが根強く残っています。

高体連の場合だと、授業中の様子も教員から情報が入ってきます。


オフ、すなわち、練習以外の生活態度、サッカー以外の思考もまた重要。息の長いフットボーラーを育てるうえで、大切な事柄であることは間違いありません。

高校サッカー界の重鎮の思慮は実に奥が深いですね。

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国見・小嶺さん。清商・大滝さん。静学・井田さん。市船・布さんらと並ぶ高体連サッカー界の重鎮。今現在もプレミア最前線で戦っているのは志波さんのみ。


■東福岡の傑作たち

現役Jリーガーを中心に。

荒木遼太郎選手(19) 東福岡→鹿島アントラーズ

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沢(富山第一)、大迫(鹿児島城西)と同じ高卒鹿島FWの系譜。一気に代表まで上り詰めるか。ただ、染野(尚志)、松村(静学)ら同系譜のライバルも。

選手権にでられなかったうっぷんをTMで爆発させてましたね。


藤川虎太朗選手(22) 東福岡→ジュビロ磐田

高江麗央(22) 東福岡→ガンバ大阪→町田ゼルビア

小田逸稀(22) 東福岡→鹿島アントラーズ→町田ゼルビア

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2015-2016の最強世代を支えた同期3選手。くしくも彼らは今シーズン、揃ってJ2での戦いをしている。

高校時代の実績から見れば、彼らは本来J1を引っ張て行くべき選手たち。この3選手がJ2で再びきっかけを掴み、来シーズンJ1で大暴れしなくては赤い彗星のブランドは再浮上しない。


■東福岡を一言で言ってみる

来年以降のプレミアリーグをウォッチするにあたって、私はこんな視点で東福岡を見ていこうと思います。

WEST高体連悲願の初制覇なるか。エリート軍団に噛み付く個性派を見つけたい!


東福岡がかつてのように圧倒的な強さを誇るには、やはり圧倒的な個が必要か。

クラブユース勢に噛み付く個性をチェックします!


■最後に

私が本格的に赤い彗星を認識したのが1997年の本山時代。

当時すでに都内に住んでいた私は、友人と一緒に東福岡を観に国立へ向かいました。2試合観れるという貧乏感覚で準決勝を観戦。丸岡高校相手に3-1快勝。

丸岡側の応援席から女子生徒の悲鳴が聞こえるほど、得点差以上に東福岡が圧倒したゲームでした。

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決勝の大雪を見て寒がりの私は”いい選択をした”と今でも満足しているのですが、それ以上に、あの年の東福岡を生で観た。という事実が、私の満足感をさらに掻き立てます。

それぐらい東福岡は強く、国見や清水商業と同じく、選手権の歴史を変えていく存在。と全国に知らしめた大会でした。


長らくユースを観ている世代としては、(かなり勝手ですけど)赤い彗星は、センセーショナルでなくてはいけません

WESTの住人だけでは物足りない!強い強い東福岡を期待してウォッチしていきます。

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