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【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】北風と太陽と、ゴール裏。

何を隠そう僕は、「ゴール裏」というところに対してやや疎いところがあります。

コルリと言われる方々を中心としたいわゆる”団体さん”ってのは非営利団体なのか。それともチームや一部サポーターから何らかの利益を享受して成り立っているものなのか。

その辺も含めてよく理解していません。


もし享受しているのならそれは立派にビジネスが成立していて、だとすれば何らかの成果を可視化しなくてはいけないはずなんだけどそんなの見たことないな、と。

てことはつまり非営利団体、すなわち有志によって成り立っていると思うんだけど、それならSNSなんかでどうしてそこまで第三者に叩かれているのか、とちょっと気の毒にすら思ったりします。

つまりゴール裏とは、(個人的には)やや謎に包まれていたりするわけです。



■熊本戦

早い時間帯で先制を許し、例によって追いかける展開が続いた熊本戦。僕はメインスタンド(ホーム側)にてピッチを見つめていました。

決して劣勢ではなく追い上げムードなんですけど、最後の最後の精度によって何度もチャンスを逃している。そんな時間帯でした。

こーころ燃やせ 
こーえを上げろ 
すーべては磐田のためにー
磐田レッツゴー磐田レッツゴー
磐田レッツゴー磐田レッツゴー


ゴール裏からは休むことなくHOTSTUFFのチャントが流れておりました。ホントにずっと。
しかし試合は膠着状態が続いてます。

そんな時、拡声器からこんな声が聞こえました。


「もう一回手を挙げよう!ここ頑張ろう!!」


その直後にチャントのボルテージが明らかに上がりました。
そしてチームと選手を後押しする雰囲気が、今一度スタジアム全体を包み込んだのです。

松原選手がPKを奪取したのはまさにそんなタイミングでありました。

私はですね、鳥肌が立ちましたよ。
ゾワっと。



■北風と太陽

最近思うんです。磐田のゴール裏って雰囲気良いなって。

それはパーソナルな話なのか、集団としての何かなのか。あるいは声が出せない期間を経て何かが変わったのか。

真相は分かりませんが、横内さんがいつも伝えてくださる磐田サポーターへの感謝。ピッチに力を与えている(特にアウェイの)一体感、迫力

僕自身はゴール裏に疎いながらも、
これまでとの違い、および雰囲気の良さをヒシヒシと感じています。
皆さんはいかがでしょうか。



突然ですけど、
僕たちって子供のころから様々な(教訓めいた)童話に触れてきました。グリムだのイソップだの、日本昔話だの。

そんな中でも僕が個人的に、
そして人生において圧倒的に、
もうこれだけ覚えておけばよくないか!?と思うほど、抜群の説得力を誇る童話が「北風と太陽」だと思っています。


人生において人間関係に悩んでいるとき、少し冷静になってこの話を当てはめてみると、もう十中八九、いや間違いなく北風状態なんですよ。自分が。

例えば親しい誰かと揉めているとき、
好きな人に好意的に思われていないと感じたとき、
あるいは会社でめんどくさいやつに絡まれてイライラするとき、
こういう時って必ず自分が北風状態なんです。

つまり負けじと反発して興奮状態にある。
あるいは気が焦って面倒くさい絡みをしてしまっている。

そんな感じ。

そこでですね、思い切って太陽側をやってみるんです。
はじめは勇気が要ります。なんだか負けた気にもなります。でもですね、大半の人って元々は善人なんです。マジで。
面白ことにあんなに反発していた人が、こちらが太陽と化した瞬間に胸襟を開くんです。ホント面白いことに。


僕は熊本戦のコルリさんの声を聴いてですね、太陽が人々のコートを脱がした瞬間を見たんです。

恐らくこれが鳥肌の正体かな、と。



■磐田サポで良かった

「お前らがそんなんじゃ逆転できねぇぞ!」
「声出せねぇやつはここから去れよ!」
「ゴール裏なら雨降ってもユニでいろよ!」

もしかしたらかつてはこんな声が飛び交っていたのかもしれません。煽りを正当化する人は必ずいるし、厳しい言葉が強いという考えもなくなることはありません。


しかしですね、経験上はっきり言います。これって逆効果なんです。マジで。
ノリノリでこれ振りかざしてる人って、世界で見てみても金○恩かプー〇ンぐらいですよ。
支配者でもないゴール裏がこれやっちゃったらアウトなんです。本質的に。

だから冒頭に述べたようにSNSで批判されるんです。
だって北風だから。ウザいから。厳しいかもしれませんが批判する側の質というより、自然の摂理なんです。


ACL決勝の埼玉スタジアムの雰囲気は素晴らしいものがありました。でもですね、最近の磐田のゴール裏も負けてないですよ。

数や声量ってのは気にしなくていいです。磐田だってACL決勝なら国立いっぱいにして大声援を送ることは出来るから。


大事なのは雰囲気。しかるべき時に真に一枚岩になれる信頼感

磐田のサポーターが気持ちよく心燃やして声を上げられているか、それが本当に大事。
そしてそうして出た声こそ、選手やチームの深いところに届くと思うんです。

そして天皇杯やルヴァンやあるいはACLの決勝、つまり然るべき時が来たら僕たちは言うんです。

あぁ磐田のゴール裏で良かった、と。



■行ってみたい場所へ

誰もが憧れる場所、サッカー観戦するうえで最も楽しい場所。

そうなれば、ゴール裏には自然と人は集まり、願っていた迫力を得ることが出来ます。
そのためには建設的であること。北風と太陽の「太陽」が生息する場所であり、多くの人が自らコートを脱ぐ自主性を育んでいること。

「ちょっと座ってる場合じゃねぇな」

スタジアムにいる多くのおっさん達にもそう思わせたらゴール裏の勝ちです笑。


今のジュビロ磐田は緩やかに、その方向へ進んでいるのではないでしょうか。

心から期待しています。


小学生も心震えたはず🔥



本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!




ちなみにブーイングについてはコチラのnoteで私の考えを整理しています。

個人的には
ブーイングはあり!!

ただしそれは、
醜いカスハラであってはならない!!

そう思っています。


ブーイングしたっていいじゃない。でもブーイングにも品を。今の磐田サポなら出来る。

世界一勇ましく、そして世界一美しいジュビロ磐田のゴール裏を願って。


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