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【週刊ユース分析】【2022最新版】今年も新・ジュビロ磐田U-18をチェックするぞ!!

さぁ!今シーズンも始まりましたね。高校年代最高峰の戦い。
高円宮杯プレミアリーグ。

今年からEAST、WEST共に2チームずつ増え、各リーグ12チーム、合計24チームで日本一の座を懸けて戦いが始まっています。

我らがジュビロ磐田は2年連続でWESTに所属。今年も超絶ハイレベルの中で絶賛激闘中であります!!

てことで今回は、新生・ジュビロ磐田U-18の現在の立ち位置、および新チームの特徴を掘り下げていきたいと思います!!

それでは早速、過去の戦歴のおさらいから。


■プレミア10年間の歴史

コ口ナ禍でリーグ開催されなかった2020年を除くとプレミアリーグはちょうど10年の歴史を経たことになります。

東海リーグでは好成績を収めつつもなかなか参入戦を勝ち切れず、初めてプレミアリーグに参入したのが2018年。
そこから(2020含めて)5年目のシーズンを迎えています。

僕の付けているポイント方式では、現在24位。10年間の積み上げで見た時、全国の高校年代チームの中で上から24番目の強さ、ということになります。
TOP20より上がいわゆる「強豪」となってくるのであと一歩のところまで来ており、着実に力を付けているチームの一つと言えると思います。

プレミアリーグで戦った3年間はいずれも8位と、辛くも残留したというのが実態ですが・・・EAST、WEST両方の強豪相手にしぶとく残留しているのは磐田ぐらいなのであって、これについてはホント誇っていいと思います!!

そして今年。

昨年たくさんのケガ人と、慣れない西側への遠征に苦労した分、とても大きな強度を蓄えて新シーズンを迎えていますね。
近い将来、上位を狙える状態にあると思っているのですがその根拠を少し掘り下げていきましょう。


■相変わらずバランスの良い磐田

3年間で全ての選手が入れ替わる高校年代の宿命において、とても上手にチーム編成しているな、と感じている最近の磐田アカデミー。

それを紐解く数字として、以下2つを見ていきたいと思います。
 ①前所属チームのバランス
 ②学年別選手のバランス

まずは、前所属チームのバランスから。

今シーズンのジュビロ磐田U-18は、下部組織であるU-15からの昇格組が60%、その他(主に県外)からの加入組が40%と比較的偏りのない出身チーム構成になっています。

この”出身チーム構成”というのを重視しているチームは多く、青森山田の黒田監督はかつてこんな風に述べています。

「下から上がってくる選手だけで構成するようではチームがマンネリ化し、外からスカウトしてくる選手だけではチームに骨がなくなる。良いバランスは半々くらい」

これはスポーツチームのみならず会社組織においても同じことが言えるのではないでしょうか。
持続性を求めた時に最も害となるのが”マンネリ化”。マンネリ化の恐ろしいところはその害が牙をむくまで誰も気づかないこと。
それを排除するために外部からの血はとても良質に作用してくれます。

そんなことはわかっていても人が集まらなければどうにもならない!・・・というクラブもあると思います。つまり今の磐田は、

・外部から人が集まる(魅力的に感じてもらえる)環境
・外部の良い選手を的確にスカウトできる環境(千里眼、人脈)
・外部から来た選手をしっかりと受け入れる環境(設備、風土)

が、全て揃っているとても良い状態にあると思われます。


続いて、学年別のバランスについて。

上のグラフは今シーズンの第2節、清水との静岡ダービーのベンチ入りメンバーの学年編成を示しています。

なんと、3年生と下級生の割合がちょうど半分なんですよね。これって超理想的だと思うんです。

もちろん学年など関係なく良い選手が試合に出るべきなのですが、2種の場合オール3年生でシーズン通して戦ってしまうと翌年以降の強度が落ちてしまうのはまず間違いないわけで、

負けられないダービーを多くの下級生が経験し、そしてアディショナルで逆転勝利した!という自信は来年以降に目を向けてもとてつもない財産だと思うのです。

ちなみにこの日の先発は、3年生6人 2年生5人とこちらもほぼ半数
劇的逆転弾を決めた李選手は2年生。そのラストパスを相手の股を抜いて出したのが途中出場の河合選手(1年生)でした。

まさにサスティナブルなロマン😎



■注目選手!?

僕は以前のnoteで今シーズンの注目選手としてユースの2人の「介」について紹介させていただきました。

こちらもたくさんの方に見ていただきました。ありがとうございました🙇🏻

後藤啓介(2年生)伊藤陵介(2年生)
この時は「介」というキーワードに括って紹介したため2人だけになりましたが、今シーズンのジュビロ磐田U-18は本当に注目選手が多いんですよ!!
てことでその他の選手の紹介は次回にたっぷりまとめるとして…今回はこの男を取り上げて〆たいと思います!!


■前田 遼一(ジュビロ磐田U-18監督)

新監督。絶好調です!!

黄金期以降のジュビロをたった一人で背負っていたと言っても過言ではないレジェンド。得点王。日本代表。ナビスコチャンピオンの象徴。寡黙なストライカー。オレたちの前田遼一。

ユースの監督としてジュビロ磐田の戦場にカムバックです!!

皆さん。
youtubeで中継された清水とのダービー見ましたか!?僕はこの試合を拝見し、心から前田監督に感激いたしました。
素晴らしい監督。アディショナルの逆転弾は前田監督が作り上げた雰囲気がそうさせたんだと思わせてくれます。

何が素晴らしいって、

炎天下の中ほぼ90分ずっと、グラウンド向かって大声で指示を出し、選手を鼓舞し続けていたんですよね。
ホントにずっと。
かつての寡黙な男とは一線を画す、監督としての覚悟を感じる”大きな声”でずーー--っとです。

戦ってましたね!選手と一緒に。

「ナイスプレー!」
「ここしっかりつなぐよー」
「逃げないよー!」
「止まらないよー!!」

2種年代の指導者にありがちな、叱咤と文句をはき違えたような汚い言葉は一切ありません。前田遼一特有の雄大な言葉のチョイス、それでいて熱く。

この日は相当気温が高く、両選手がかなりバテていたんですが最後にジュビロユースを走らせたのは前田監督の途切れることなかった掛け声だったのかな、と。


■最後に、

僕は今年のジュビロ磐田U-18は勝負の年だと思っています。
これまでなんとかプレミアにしがみついている結果でしたが今年は下級生を含めてかなり選手層が厚い。

しかも、
昨年たくさんのケガ人で苦労した分、多くの選手がプレミア経験済みで今シーズンを迎えています。

前田監督は初年度ですがWESTを戦うチームとして2年目に入ったことも大きいでしょう。

特に2年生のレベルが高いので、来年はマジでチャンピオン狙えると思っています。そのためには、超絶レベルの高いWESTにて絶対に残留しなくてはなりません。

ジュビロ磐田の弟分にどんな未来が待っているか?
J1残留をかけて戦うトップチームの底上げに寄与する逸材たちに、全ジュビロ磐田サポーターは注目してください!!




本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は注目選手を紹介していきます。

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