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【週刊ユース分析】WEST①サガン鳥栖U-18を調査!!

コロナ禍。ついに今年度の高円宮杯の中止が決定してしまいました。

私としては今シーズンより本格的にプレミアリーグをウォッチしていこうと意気込んでいただけにとても残念なのですが・・・この間を貴重な予習期間と捉え、プレミア20チームをひとつずつ、私なりに分析していこうと思います。

それでは行きましょう!

WESTから。


■WEST最注目は鳥栖!!

まずは、サガン鳥栖U-18をチェック!

私の推すジュビロ磐田U-18は、関東チームの増加により今年度WESTへの参戦が決まっていたわけですけども、その中で私が最も注目していたというか、対戦を楽しみにしていたのがサガン鳥栖U-18になります。

理由はいろいろありますが、まずはプレミア9年間の実績を見てみましょう。

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順位は41位。これまで40位のベガルタ仙台ユースまでを順位付けし(過去記事参照)発表してきましたが、サガン鳥栖はその次点。獲得ポイントもわずか8にとどまっています。

しかし!

注目すべきは2017年度からの大躍進でしょう。この年、プリンスリーグに昇格するとそのまま優勝。参入戦でプレミアリーグ入りを逃しますが、翌年も17勝1分の圧勝で、九州プリンスを連覇!

そして、その翌年も16勝1分1敗の圧勝で九州プリンスを3連覇。3度目の正直で参入戦を勝利し、プレミア初昇格を果たします。今年、満を持してプレミアWESTへ殴り込みを掛ける年でした。

順位、ポイントこそ低いですが、サガン鳥栖U-18。ここのところ、超強いのです。


■なぜ鳥栖は突然強くなったのか?

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ユース躍進の裏に、明確な育成方針あり。です。

こちらの記事にその概要が記されているので参考にします。

鳥栖は「育成型クラブ」を掲げ、15年からユースチームは全寮制となった。練習場所となるのは隣接する佐賀市健康運動センター、ここは天然芝と人工芝のグラウンドにプールも完備する。

15年。つまり九州プリンスを制する2年前に「育成型クラブ」の方針を掲げ、環境構築しています。17年はこの年入学した選手が最上位学年となる年ですね。

さらに、

18年1月、オランダの名門アヤックスのアカデミーと3年間のパートナーシップを結んだ。これまで数々の欧州タイトルを手にした伝統あるクラブのサポートを受け、指導者と選手のレベルアップを実践している。

鳥栖のみなさーーーん!アヤックスですよ!

アヤックスのアカデミーといったらtop of the topですよ。出身選手挙げていったら文字通り枚挙にいとまがないです。

鳥栖は最近、トーレスへの投資が結果に結びつかなかったこと。かつ、それによる大赤字が取り沙汰され、暗い話題が続いています。

が、

水面下でアヤックスという投資が動いており、それは確実に成果を出しているわけですね。

トーレスも素敵ですが、フットボールファンならアヤックスのアカデミーとファン・デル・サールで十分お腹いっぱいでしょう。


■鳥栖Uー18の傑作たち

すでに超有名ですけど、3人のプレイヤーを挙げたいと思います。

松岡大起選手(19) サガン鳥栖U-18→サガン鳥栖

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2019年度 17歳9カ月1日(クラブ史上最年少)でトップデビューを果たし、23試合に出場。今シーズンもここまで(3節終了時点)全試合スタメンを張る鳥栖新時代の顔となるべく選手。


本田風智選手(19) サガン鳥栖U-18→サガン鳥栖

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松岡選手と同じく今シーズンもここまで(3節終了時点)全試合スタメンを張る鳥栖新時代の顔。

鳥栖の中盤を支えるルーキーが、同級生であるという事実は、鳥栖と両選手の将来を見据えるうえで、とても重要なことではないだろうか。(新生鳥栖版 翼くん岬くん!)


中野伸哉選手(16) サガン鳥栖U-18→サガン鳥栖(2種)

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松岡超えの最年少デビューを狙う、U-18の至宝。まだ高校2年生ながらトップ登録を果たしています。U-17のW杯でもジュビロユースの鈴木海音選手と同じディフェンスラインを形成していますが、将来良きライバル、良き相棒となるのでしょうか。大注目。


■鳥栖のユースを一言で言ってみる。

来年以降のプレミアリーグをウォッチするにあたって、私はこんな視点でサガン鳥栖U-18を見ていこうと思います。

スター候補を量産中。アカデミーは、サッカーと経営の両面で鳥栖の未来を救うのか。

長い目で、大注目です!


以前、鳥栖の大赤字を分析した記事で、スポンサーとの強力な信頼関係を得るためには、生え抜きのバンディエラの登場、すなわちユースの強化が不可欠。と私なりに結論付けたわけですが・・・

鳥栖・竹原社長のもう一つの投資、アヤックスとのユース強化はここまで十分ぐらいに実を結んでいます。

今シーズン、トップチームはここまで苦しい戦いが続いていますが、ユース出身の選手を中心にスタメンの平均年齢がぐっと下がった中でのチャレンジですから、降格の心配のない今シーズンを有意義に使うことができれば、来シーズン以降、常勝チームへの変革も十分に予感させます。


■最後に

サガン鳥栖はその昔、鳥栖フューチャーズと名乗っていました。これは、静岡県浜松市にあったPJMフューチャーズがその前身だからですね。

そして今シーズン、若いサガン鳥栖において、SBのスタメンに名を連ねるのが我らがジュビロ磐田ユース出身の森下龍矢選手(本気好青年)です。

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↑森下選手。スタメン紹介のキャプチャ


正直、返してほしい(笑)のですが、本人が明治大学時代に参加した鳥栖の練習にて、チームの雰囲気にほれ込んで入団を決めたということですから、これはもう頑張ってもらうしかない!と思っています。

静岡ととてもゆかりの深いサガン鳥栖ですから、経営難に屈せず若手主体で強いチームになることを期待しています。


そして、

チームそのものをリアルに支え始めている強いサガン鳥栖U-18と、そのプレミア初挑戦に注目です!


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