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【週刊ユース分析】プレミア・プリンス合同リーグを(個人的に)探ってみる
コロナ禍により中止が決定していた、ユース年代最高峰の戦い「高円宮杯プレミアリーグ」。
プリンスリーグ(2部)との合同で地域別の戦いが予告されていましたが、ついにそのレギュレーションが公開になりました!
地域によって少し異なりますが、基本的には8~14チームをひとつのグループとして総当たり戦を行うようです。
”地域括り”となったことで、従来とは異なる対戦が見られたりと、こちらはこちらで大変興味深い大会となりそうです!
これまで、私なりにプレミアリーグの発展を願って分析してきたわけですけども、今回はこの「プレミア・プリンス合同リーグ」の見どころを地域別に探ってみたいと思います!!
■まず、北海道地区から
参加チームの横にある順位とポイントは、これまでプレミア9年間の戦績を私なりにポイント化し、順位付けしたものになります。
各グループの特徴を掴む一つの指標として参考にしていきます。
北海道にはプレミア所属チームがいないので、実はそのまま「プリンスリーグ」となっています。
北海道プリンスリーグは、実績の通りしばらくコンサドーレU-18と旭川実業のつばぜり合いが続いています。今年は新たなチームが食い込んでくるか注目です。
■打倒山田 の東北地区
東北はズバリ!山田1強です。
近年圧倒的強さを誇る青森山田をJのユース勢がどこまで善戦するかが見どころでしょう。仙台や山形からすると現在地を把握する絶好のチャンスと言えます。
こんな見どころも今年度のレギュレーションならではですね~。
あと、青森山田のセカンド。いわゆる2軍ですが東北プリンスリーグを制してしまう強豪です。A・B両グループのダブル制覇もあり得ます。が、尚志あたりが何としても阻止しなくてはなりません!注目です。
■とにかく強豪だらけ の関東地区
関東は何と!普通にプレミアリーグとプリンスリーグが開催されてしまいます!
なぜって今年のプレミアEASTは関東勢が8チーム。これに青森山田と清水ユースが加わって10チームで争う予定だったので、つまりほぼ、プレミアEASTの戦いなのです!
順位もポイントも超拮抗!ここに初昇格の横浜FCユースが食い込む構図。千葉、埼玉、神奈川のダービーも目白押しのまさに注目グループです。
プリンス(ここではグループBと表記)は、残念ながら昨シーズン降格してしまった鹿島を筆頭に、ヴェルディ、養和の実力・実績十分のチームが挑む構図。
さらに矢板中央、昌平、前橋育英、帝京などなど。各県を代表する一線級の高体連勢が勝負を挑みます。
いずれも選手権でおなじみのチームですから、どのカードも見逃せません!
■不都合な真実はいかに 北信越地区
北信越地区については以前noteでこんな記事を書いたのですけれど・・・
今回はプリンスリーグについて検証。
— 鈴木意斗(僕はセカンドボールを拾いたい) (@Boku2nd_ito) June 14, 2020
結局森岡選手の万歳記事になってしまった(笑)
【検証・ユース世代】地方プリンスの不都合な真実。|boku2nd(ボクセカンド) @LwbDAIPSwnS7foD #note #応援したいスポーツ https://t.co/CkHhBqQwzI
ここは、新潟の帝京長岡・新潟明訓、富山第一、石川の星稜など、高体連勢の強豪が引っ張るリーグ。
そこに、アルビ、カターレ、ツエーゲンらJユース勢がガチンコ対決を挑みます。
地域別で括るため必然的にグループの分け方もこれら煽るような展開で・・・両グループとも、同一県同士の結果がどうなるか。注目したいと思います!
■王者名古屋と静岡勢 の東海地区
東海は、名古屋、清水、磐田らJユースのプレミア勢とアカ福が引っ張ります。
個人的注目は、
✔昨年プレミアWESTを制した名古屋と、冬の選手権を制した静岡学園の対決!
✔今年も実現!ジュビロ、エスパルスのユースダービー!
これらいずれも、今回のレギュレーションでなくては成立しなかったカードなんですよね!
あと、静岡出身としてはとても嬉しい県内強豪校とユース勢の直接対決!特に高体連勢は昨年の静学優勝に触発されて士気上がっているはずですから。ユース勢への噛み付き半端ないと思います(笑)。
エスパルス、ジュビロがきっちりそれを跳ね返せるか。いずれも年代代表でプロ契約を済ませている、成岡輝瑠選手(エスパルス)、鈴木海音選手(ジュビロ)の貫禄にも注目です。
■一言”ハイレベル” な関西地区
関西に属するユース勢の強さについても過去のnoteで触れておりまして・・・。
とにかく、関西はハイレベルなのです!
プレミアも開始されるかな?その前に、関西のチームを探ってみた。
— 鈴木意斗(僕はセカンドボールを拾いたい) (@Boku2nd_ito) May 24, 2020
どのチームの取り組みも興味深い!強いわけだ。
【検証・ユース世代】関西のユース勢を深堀ってみる!|boku2nd(ボクセカンド) @LwbDAIPSwnS7foD #note #応援したいスポーツ https://t.co/BCDB4Fc3VD
関西のAグループ、Bグループは京都寄り、神戸寄りで分けたのだと思うのですが、はっきり言って実力差無いですね。どちらも強豪だらけです!
例年通りプレミアリーグが開催されていれば高体連チームはJユース勢と対戦する機会が無かったわけで、こちらもユース勢への噛み付きは半端ないはず。
それを迎え撃つJユース勢は実力通り跳ね返すことができるか。
近年の選手権でセンセーショナルな活躍を見せ、Jリーガーを多く輩出する興国高校がJリーガーの卵集団・セレッソ、サンガ相手にどんなサッカーをするのか。注目です!
■サンフレッチェ1強!? な中国地区
こちらも東北と同じくサンフレッチェ1強な雰囲気ですが、東北より強豪チームがひしめいている印象です。
毎年プレミアリーグで関西勢を抑えてその強さを発揮するサンフレッチェユースですが、これら難敵をどう受け返すか。あるいは!? 注目です!
あと、個人的に注目しているのがファジアーノと岡山学芸館の対決。両チームは事業提携しており、ユースの選手は基本的に岡山学芸館に通いながらユースでサッカーをしているようです。
が、
先日ファジアーノユースの至宝・FW中田選手が岡山学芸館へ移籍する。という記事を目にしました。
私のような心が汚い大人はどうしても因縁めいたものを感じざるを得ません・・・(汗)。
ファジアーノとしては絶対に負けられないでしょう。楽しみです!
■実績は愛媛、注目は・・・ な四国地区
四国は実績で言えば愛媛が頭一つ抜け出しています。
今回のグループもリーディングチームであることは間違いないのですが・・・私の注目はズバリ! カマタマーレと今治東です。
カマタマーレといえば、強豪ガンバを指導してきた上野山GMが電撃移籍!新チームがまともに始動できていないと思うのですがこの短期間で”違い”あるいは”片鱗”は見えるか。注目です!
今治東といえば、そう!岡田メソッドです!
説明不要だと思うのですが岡田さんがFC今治のGMをしながら、守破離を軸に作り上げたメソッド。トップチームだけでなく今治全体を巻き込んでの取り組みをしており、ユース世代におけるその浸透度はいかほどか。個人的に大注目しております。
■伝統と新興が混在 な九州地区
九州は過去の戦績にあまり関係なく、混戦必死。といった見方をしています。地域で分けたと思うのですが、実力はAグループに偏っているかもしれません。
ここはプレミア勢の東福岡とサガンが引っ張るでしょう。特にアヤックスとの事業連携最終年となるサガン鳥栖ユースにとっては、グループの強豪相手にどんな強さを見せるのか。注目です。
あと、
国見がいる!! 今や県立の星。頑張ってほしい!
■最後に、
3年生にとってはとても悔しい状況だと思います。ただ、オンもオフも、すべての環境で多くを吸収するユース世代。これは将来必ず力になるはず!
従来のレギュレーションとは異なりますが、やはり試合が一番!怪我をしないように、1分1分のプレー時間、それから練習時間を大切に、最高のゲームを見せてほしいと思います!!