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【週刊ユース分析】2021年版・青森山田高を調査!!

ユース(2種)年代を調査しておりますこのnote。
前回までに鳥栖U-18、およびJFAアカデミー福島の最新情報をupdateしてまいりました。

そして、

今回は満を持して、高体連王者に君臨する青森山田高校を取り上げたいと思います!!


■王者・噴火寸前!!

「実力であればユース勢」という定石を確実に打ち破りつつある山田。

これまで、高体連勢は冬の選手権で露出が多いものの直接対決すればユースの方が強いというのが一般的な論調でした。

しかし、
下のグラフからもわかるように、ユース年代最高峰の戦いである高円宮杯プレミアリーグの戦歴において、青森山田は近年圧倒的な右肩上がりを見せています。

トップ5推移

黒田監督が”生活の中心”と据えるこの大会にて並みいる強豪ユース勢を打ち破り2016年と2019年に全国制覇を達成
有力選手がユースではなく青森山田中、青森山田高をチョイスするなど、プロ=ユースという定石を打ち破り続けているのです。

しかし!

2019年度 98回大会は静岡学園に決勝で敗退
2000年度 99回大会は山梨学院に決勝で敗退

と、絶対に落としてはいけない選手権にて決勝で2連敗中。

(そもそも、連続で決勝まで行く時点で凄いのですが・・・プレミア戦歴ランクで堂々2位につける山田としては納得できない準優勝でしょう)


高校王者返り咲きへのマグマを溜めに溜めて・・・今年、100回大会を迎えるのです!!!



■強い。

今年の山田。はっきり言って強いです。

1年生時からレギュラーを張る松木玖生選手の貫禄が神がかってきましたね。それ以外にも各ポジションに実力者揃いなのですがその紹介はこの後するとしてその前に、

2021年度シーズンのインターハイ前時点までの戦いっぷりをおさらいしたいと思います。

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9試合(一巡)を終えて7勝1敗1分けの首位。何と言っても得失点差+23!!

市立船橋に 9-0
流経大柏に 3-0 と、高体連勢に完勝しただけでなく、
浦和ユースに4-0
清水ユースに3-1
横浜ユースに4-1 と、EASTのライバル相手にも複数得点できっちりと勝っています。

2位の清水ユースもかなり調子が良いのでまだまだ分かりませんが、J SPORTSさんのハイライトやyoutubeで試合を追う限りではかなり盤石に見えますね。

インターハイと、高円宮の2冠。加えて選手権100回大会制覇の3冠を本気で獲りに来ている、というのが画面越しに伝わってきます。


一昨年、それから昨年の冬の選手権でワーワー言ってた皆さん!!今年の山田こそ、今から観ておかなくてはいけませんよ(笑)!!


■注目選手

個人的に気になる選手を挙げてみたいと思います。

MF 松木玖生選手(青森山田高3年)

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説明不要です。しかし年々ガタイが良くなってますよね。
春休み期間中にリヨンへ短期留学していたのには驚きました。高卒後、即海外というのも十分にあるでしょう。

同年代相手にどれだけ伝説を残すのか。注目です!


MF 宇野禅斗選手(青森山田高3年)

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今シーズン開幕前に注目選手として挙げていますが、期待以上の活躍ですね。
昨年の選手権で惚れ惚れしたのですが危機察知能力とボール奪取力に優れた仕事人タイプ。はっきり言って僕の好きな選手です。

意外だったのですが今年5月にU-18の代表に初めて選出。いよいよ世界に向けて真価を発揮するところまで来ましたね!


FW 名須川真光選手(青森山田高3年)

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昨年の選手権も2年生ながら5試合に出場して3ゴール。今年は絶対的エースとして君臨します。

176cmより大きく見える体格を持ちながらゴール前で足元が上手い選手ですね。

山田は彼が不在になってからプレミアリーグで1敗1分なんですよね。


FW 渡邊星来選手(青森山田高3年)

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エース那須川選手と2枚看板を成すのが渡邊セラ選手

ガンバユースの坂本・南野。広島ユースの森本・棚田と共に今年度の2種を代表するツートップ。高体連では断トツではないでしょうか。

2人揃って4ゴールずつと好調。まだまだ取りそうです!


DF 多久島良紀選手(青森山田高2年)

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大宮のジュニアユースからやってきた左SBを務める山田の次世代。昨年の選手権では1年生ながら唯一のメンバー登録。

何と言っても今や山田の代名詞でもあるロングスローラーです。今シーズンもすでに何度もロングスローからチャンスメイクしています。


MF 藤森颯太選手(青森山田高3年)

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山田の中盤はどうしても松木選手に注目が行きますが、彼の存在は大きい。昨年の選手権でも5試合に出場。

スピードと運動量を武器に中盤を制圧します。

また、彼自身青森出身というのも特筆に値。山田は県外選手が多いのですがかつての柴崎選手、藤原優大選手のようにしっかりと地元出身の選手が主力として活躍するのが凄いですよね。
それだけで応援したくなります!


■最後に、

今年の山田は多々良選手を除いて3年生の比率が高いんですよね。

下部組織である青森山田中からの選手も多いですし、黒田監督も今年度に掛ける思いは強いのではないでしょうか。

特に選手権では98回、99回と大本命でありながら連続して全国制覇を阻まれていますから、100回大会にリベンジを果たして校名を刻めれば最高でしょう。

その山田は、プレミアを見る限りここ3年間で一番強い

勝つために足りないものはあと何か。黒田監督自身、最大の敵である「前評判」を完全にコントロールして挑んでくるでしょう。


最強の青森山田は思い描いた通り今年度3冠を達成するのか。
WESTの強豪ユース勢はこれを返り討ちにできるか。
はたまた過去2年の選手権のように立ちはだかる強豪校はあるのか。

今年の青森山田は一年を通して大注目です!!


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今年の黒田監督はいつに増して怖い。。。



■(追記)インターハイを終えて

実は上の記事は8月初旬に書いたもので、インターハイ開催前でした。ここからはそのインターハイを終えての追記になります。

まず、

インターハイ優勝おめでとうございます!!

1冠ですね。決勝まで本当に危なげなかったです。今年の山田は高体連では群を抜いている、と記載しておいて更にその上を行かれた感じでした。

準々決勝で東山相手に2失点を献上してから翌日の静学戦の修正がさすがでした。決勝では米子北相手に苦戦しましたが連戦の疲れもお互いあったでしょう。

暑さが無くなる冬の選手権ではもっと強さが増すのではないでしょうか。


高円宮杯プレミアリーグもEASTではそのまま突っ走るでしょう。WEST首位の広島、あるいはクラ選を制した名古屋あたりがチャンピオンシップ相手だった場合、ユース勢相手に強さを発揮できるのか。

そして、第100回高校選手権を前評判通り制するのか。それともしっかりと対策して倒してしまう相手が三度現れるのか。

改めまして、今年の青森山田は一年を通して大注目です!!


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まず1冠。戦いはまだまだ続く。



本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!


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