【週刊ユース分析】EAST⑧FC東京U-18を調査!!
週刊で高円宮杯プレミアリーグのチームを調査しています。20年度EASTも8チーム目。首都・トーキョーの一番手。FC東京U-18を取り上げます!!
■まずはプレミア9年間の成績から
ポイント67の14位。トップ10入りに向けて着々とポイントを重ねています。
プレミア発足の2011年に降格しますが15年に復帰。そして何といっても、2017年のプレミア初制覇が効いています!
この年は記憶のある方も多いのではないでしょうか。
バルサ・カンテラから電撃移籍した久保建英選手が加入して2年目、話題性そのままにEASTを制覇。チャンピオンシップ(決勝戦)に久保選手はベンチ入りしませんでしたが、勢いそのままにヴィッセル神戸を下して、悲願の日本一に輝きました。
しかし、久保選手と主軸だった3年生が抜けた穴が大きく、翌年にまさかのプリンス降格。今年度、2年ぶりのプレミアを戦っています。
■東京の一番手を確立
東京を代表する3クラブのうち、最も下の位置から上昇しプレミア制覇を成し遂げました(下記グラフ参照)。
現在ではそのブランド力も含めて、東京の一番手に位置しているといえるのではないでしょうか。
やはり日本一の実績は偉大ですね。
この勢いに乗って、トップチームも悲願のJ1制覇と行きたいところでしょう。
昨年は横浜に、今年度は川崎に。近隣のクラブの牙城が崩せずにいますが・・・トップでも日本一になり、首都一番手としてのFCを名実ともに確立するためには、今タイトル奪取しかないでしょう。
■注目選手!
品田 愛斗選手(FC東京U-18 → FC東京)
久保選手が注目されがちですが、17年全国制覇の立役者はまさにこの男。
今シーズン、橋本選手の抜けた穴をいとも簡単に埋めて見せました。まさに、強いユースがチームの底上げを果たしている、という事実を証明する活躍っぷりです!
平川玲選手(FC東京U-18 → FC東京)
学年一つ下の久保選手と同時にトップ昇格を果たしたのが平川選手でした。
今シーズンは外国人選手の勢いに押されて(?)、まだ出場機会がほとんどありませんが、将来の東京を支えるエースとして、吸収し、成長してもらわなくてはいけない選手です!
原大地選手(FC東京U-18 → FC東京)
品田選手と同じく17年の全国制覇メンバー。遅咲きの印象がありますが19年にU-23でJ3で得点王となり、今シーズンもここまで3ゴールを決めています。
世代別代表歴もある大型ストライカーですね。
■チュートーキョー
私、知らなかったのですが・・・FC東京U-18の再建とさらなる飛躍を託されたのが、もとヴェルディのミニラこと、中村忠監督だったのですね!
強く、派手だった当時のヴェルディの影の立役者。堅実で献身的な守備脳は緻密なチーム作りに適しているのかもしれません。
ヴェルディで育った中村監督が、ライバルであるFCでどのようなチームビルドをするのか、この”禁断の就任”もまた注目です。
常勝ヴェルディの右といえばチューでした。懐かしい!
■最後に、
私は、今シーズントップで活躍する品田選手を見て、やはりユース育成は大事なんだな。としみじみ。
橋本選手が突然チームを去ることになり、心臓部分を扱う代表クラスの選手でしたから、そのニュースが出たときはそれなりに話題になりましたが・・・今その話ししている人います??(笑)
それが品田選手のポテンシャル、すなわちFC東京U-18のポテンシャルです。
優勝を狙うチームの中盤ですから、まだまだスタメン定着とはいっていないようですが、その存在感は確実に増しています。
品田選手以外でも、FC東京U-18出身の選手はトップにたくさんいるんですよね。Jリーグのホームページ参照してもわかる通りHG(ホームグロウン)選手が13人もいるんですよね。
しっかり調べたことは無いのですがJ1の中では特に多いのではないでしょうか。
FC東京が悲願を達成するには林選手、森重選手、高荻選手、東選手+強力外国人助っ人、だけではまだひとピース足りないようで、それを埋めるのが生え抜きの若手なんだと思います。
明治大を経由してすでにチームの中心になっている安部柊斗選手(U-18出身)もいますしね。
悲願を支える将来の主力を量産中! FC東京U-18に注目です!!