【ジュビロ磐田⚽️】【雑感】松本昌也の在り方。
2023年3月8日にルヴァンカップの初戦を見に三ッ沢公園(ニッパツ競技場)まで行ってきました!
車ではこれまで何度も通り過ぎているけど、スタジアムに入ったのは初めて。
背もたれもカップホルダーも無いシンプルな観客席。その分ピッチが近い!
気の利いたものを全て取り払うとそこは、ただただサッカーを観るためだけの環境になる(褒め言葉)。
仕事を午前中で切り上げたミッドウィーク。快晴。
サッカーだけを見て、目の前で起こっていたことを振り返り、一人の選手を軸にして、ここに記しておこうと思う。
■松本昌也の開幕戦
およそ1か月前。松本選手は見慣れない左サイドバックで開幕戦を迎えていました。
これまで何度監督が変わろうとも変わらず重用され、実に様々なタスクをこなしてきた器用な選手。
しかし、
開幕戦のサイドバックはさすがに機能しているとは言い難かった。対峙する田中、河野両選手に対して後手を取り、窮屈になってボールをロストする。
不慣れなポジションでしたが、珍しくアジャスト出来ていませんでしたね・・・。
そして山形戦。
鮮やかな逆転ゴールでヒーローになりましたが、個人的には”紙一重”だったという印象を持ちました。
ドゥドゥ選手に代わって今度は左のサイドハーフになったわけですけど、イサカ選手を意識するあまりポジションが低く、強めに前線で追う金子選手、後藤選手との間にポケットが出来だしたのです。
交代で入った小西選手が明らかにそこを狙っていて、山形の右サイドは活性化。失点は時間の問題かも・・・と個人的にはヒヤヒヤしていました。
結果的にはそれを上回る結果で応え、さすが!と不安を払しょくしたわけですけど、
松原選手、ドゥドゥ選手と比較してしまうと松本選手の今シーズンはやや厳しいものになるかもしれないな、と。
個人的にはそんな印象を持ったわけです。
■2度目のサイドバック
そして迎えたルヴァンの初戦。
相手は昨年のJ1王者。対峙するのは水沼宏太選手。この上ない再試験の環境です。
磐田の左サイドは三ッ沢観客席の目の前。僕は幸運にもそのしびれる攻防をわずか数メートル先でとらえることが出来ました。
そして、
結論から言うと松本選手は素晴らしかったです。
マリノスのような強烈3トップ相手に4Bで守るのは相当大変なんだな、というのを改めて感じました(汗)。
しかし4Bで耐えたからこそ、試合として見ごたえのあるものになったのも事実。昨シーズンの日産での試合とはまた違った満足感があったのは、このシステムの違いによるところが大きい。
そして、その立役者のひとりは間違いなく松本選手でした。
Aロペスを鈴木海音が見れば、松本選手との間をマルコスジュニオールが狙ってくる。そこを絞りに行けば今度は大外から水沼宏太がやって来る。
松本選手はこの、絞ったり外をケアしたりを試合中ずっと繰り返していました。ずっとです。本当に一瞬たりとも途切れることなく。もう見てるこっちがしんどくなるくらい。ずっと。
相手がマリノスですから、少しでもその判断を誤れば刺されてしまう。ステップとスプリントを繰り返しながらその駆け引きと判断をものすごい集中力でこなしていました。
ショートカウンターを受けて人数が足りない時にピンチはありましたが、マリノス遅攻に対してはほぼパーフェクトに対応していたのではないでしょうか。
そして、恐れ入ったのが攻撃面での「志」の変化です。
磐田ビルド時、
この試合では古川選手がよく頑張っていました。松本選手にボールが入った際、受け手としてのポジション取りをさぼらず、松原選手や喜田選手に対して体を張って松本選手のパスを引き出していました。
またトラップが上手いので、ある程度相手と競っていても収まる。これがデカい。
で、古川選手側が無理だとみると海音選手に戻すのですが、今度はここにマルコス選手が猛然とプレスに来る。そうすると今度は三浦選手の足元が活きるわけです。
ここでGKがビルドの一員になれるのは本当にデカい。
ルヴァン出場を控え要員と見て悲観する人もいますが全然そんな事ないですよ!
この試合に関しては三浦選手でなくてはダメだった。相手に対して特徴を嵌めるなら、間違いなく三浦選手はJ1王者に対しての最適解でした。
そして、
松本ー古川ラインのパスが何度も通りだすと、今度は水沼選手が縦を切ってきます。海音選手にはマルコス選手が狙ってる。
一瞬出しどころが無くなった松本選手はどうしたか。進路を内側にとって猛然とドリブルを始めたのです。
これには水沼選手が相当嫌がっていました。
しかしながら当然 喜田選手が出足よく潰しに来る。すると次は上原選手、鹿沼選手が動きをさぼらず出口を作る。そこにパスが出て前を向けば一気に磐田のチャンスに。
逆サイドの虎太朗選手が推進力もって駆け上がる。ムーブを続ける後藤選手も大津選手も受け手になる。
この展開こそ4Bで耐えた事のご褒美。
全ては松本選手のドリブル、すなわち攻撃面での「志」の変化が起点でした。
■始まったばかり
岡山戦と山形戦を見た限り、少し難しいシーズンになるかもしれないと思った昌也選手。
しかし、王者相手の2度目の起用で90分、タスクをきっちりこなしました。
ライバルとなるであろうドゥドゥ選手、松原選手も日々進化を遂げていますのでまだまだチーム内競争は続きそうですが、長いシーズンもまだ始まったばかり。
むしろ、たった数試合でここまでハイレベルな内部競争が見られること自体凄いことかな、と。
ファンとしてはただただ楽しみな展開です。
そして、
僕は以前、代表や海外に行くなら高い平均点より飛び抜けた個性が大事と言いましたが、監督が変わろうが、システムが変わろうが、連携する選手が変わろうが、常に起用され、決して簡単ではないタスクを与えられ続ける昌也選手。
これはこれでものすごいこと。
僕が水曜日のニッパツにて目の前で見たものは、
プロがプロである所以とも言える「集中力」と、「身体能力」と、「頭の良さ」。それから、わずか数週間でupdateしてみせた「覚悟」と、滲み出る「努力の跡」でした。
これが松本昌也の在り方。
間違いなくプロフェッショナル。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
今シーズンは昌也選手の左足ダイレクトクロスからのアシストが見られるのではないでしょうか!!
あと、チーズタコスはやっぱり美味いです笑
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