【大学サッカー⚽️】緊急🔥拓殖大でJリーグの未来を占ってみた結果‼︎
ひとつの結果が出たようなので、
ここらで整理しておきたいと思います。
2023年の3月。つまり新年度が始まる前ですね。
「Jリーグの未来を占う」と題して、こんなnoteを書きました。
最近とても面白くなってきている大学サッカー。
そうは言っても急に見てみよう!ってのもなかなか難しい。そこで、例えばこんな視点で興味を持ってみてはどうでしょうか?
と、そんな提案をしてみたわけです。
その視点とは、大学サッカーと川崎フロンターレとの関係性。
強烈なインパクトで一時代を築いたフロンターレ。
Jリーグ後発組でありながら短期間で強豪となった要因として大卒選手の積極採用というのがありました。
今でこそ当たり前のようなトレンドになっていますが、ちょっと前までは大卒選手は川崎の専売(買)特許状態。
みんな大好き三笘選手は下部組織出身ですが、
紐解けば中村憲剛から始まり小林悠、谷口彰悟、車屋紳太郎、守田英正、旗手玲央、長谷川竜也、脇坂泰斗、橘田健人・・・と枚挙にいとまがありません。
そして、
その先導者こそがOBでもある向島建スカウト。ご存じの通り高校時代は静岡学園の点取り屋でした。
この向島氏。
小柄だった大島僚太を発掘したことで一躍有名となりましたが、それと同時に注目されたのが川崎フロンターレと静岡学園の関係性。
一時期「静学はフロンターレの下部組織」などと言われたほど学園の有望選手は川崎へ。
旗手玲央や長谷川竜也、田邉秀斗あたりが有名ですね。
そしてその有望な静学出身の選手がここのところ大挙として入部しているのが、冒頭に挙げた拓殖大学なのです!!
静学選手の大量入部と共に、関東大学サッカー界でメキメキと序列を上げている拓殖大学。
そしてその中心選手が、冒頭のnoteで取り上げた関根大輝(3年/日本代表候補)と浅倉廉(4年/主将)。
プロ入りは間違いないだろうと思われる彼らの進路は果たして川崎か、それ以外か。
川崎であれば向島王国は健在。もしそうでなければ、大卒入団による川崎の先行者利益はもはやなくなっているのかもしれない。
そんな視点で、未来を占ってみたわけです。
■結果は、それ以外。
ご存じの通り、
関根選手は柏へ。浅倉選手は藤枝へ。
そもそも川崎がこの2人の獲得に乗り出していたかも不明なのですが、そんなことよりこの2選手の進路が柏と、それから藤枝であったことに驚きました。
詳しく述べていきます。
■下部組織が強い柏
ユースの育成が上手いチームと言えば東の柏、西の広島であると思っています。
これは長らく2種を見てきた人たちにもある程度納得いただけると思うんですけど、
実際に2022シーズン終わりに下部組織出身選手の試合出場時間を調べたら1位広島、2位柏という結果でした。
特に柏は、
ベテランから新人まで幅広く、トップに上げたらしっかり使うという点でもの凄い一貫性を感じましたね。
つまり下部組織とのつながりはどのクラブよりも強く、どちらかというと他所の選手は新卒で入りにくい印象を受けていたのですが・・・
そんな柏が、
大注目銘柄の静学出身選手を欲しがり、そして争奪戦を制した。これには大変驚きました。
実は静学⇒柏のルートは史上初ではありません。
永田充、谷澤達也、小林祐三といった選手が思い出されるのですが、言い換えればそこまで遡らなくては前例がないわけで、
関根選手の入団はネルシーニョの去った新しい柏レイソルの象徴となるかもしれない。そんな印象を受けます。
DFの手薄な川崎がすぐにでも関根選手を内定させるかと思っていたのですが、それよりももっと早く柏が2025年の入団を発表したわけです。
個人的にはこの動きにリーグにうごめく新しい”うねり”を感じずにはいられないのですが・・・皆さんはどう感じましたでしょうか。
■新たなゲームチェンジャー藤枝
即戦力の大卒選手を積極的に起用して、リーグを席巻する。
かつて川崎が行ってきた事例を今まさに実践しているのがいわきFCと、それから藤枝MYFCであると思っています。
昨年J2昇格を果たした両チーム。若くて良く走るチームの中心は20代前半の大卒選手たちでした。
そして今シーズン。勢いそのままに快進撃を続けるのが藤枝。
チームの中心は横山暁之(北陸大)、榎本啓吾(東海学園大)、鈴木翔太(東京学芸大)、山原康太郎(東京国際大)、そして名古屋に引き抜かれた久保藤次郎(中京大)ら大卒選手ばかり。
そんな藤枝が、満を持して知名度、実力ともに申し分ないスーパールーキーを獲得。しかも浅倉選手は川崎U-15出身ですよ!
これには驚きました。(やや失礼かもしれませんが、本音として)他に行くにしても藤枝が獲るなんて思ってもいなかったんですよ!!
確かに藤枝のチーム作りはかつての川崎のオマージュに見えるわけですが、そうは言ってもまだまだ新興勢力。
東海地区の良い選手を中心にスカウトの目を光らせていると思いきや・・・関東1部の代表的選手を一本釣りして見せたわけです。
あぁ藤枝はもうここまで来たのか、と脅威すら感じましたね。いやマジで。
■最後に
まぁぶっちゃけて、拓殖大学を取り上げた時は多分の憶測を含むちょっとした煽り記事だったわけですけども(汗)、
両選手の進路を追いかけていたら思いのほか色んなものが見えてきて面白かったです。
特に藤枝。
大学の有力選手にとっても今のMYFCって魅力的に映ってるんだなと言うのを証明して見せたわけで、今後も関東からどんどん良い選手が入ってくるかもしれません。
久保選手の移籍はショッキングだったわけですけども、
試合に出れて、(名古屋など)サラリーの高いチームに引き抜かれる可能性があることを示して見せたことは、長い目で見ればプラスだったと言えそうです。
そうなってくると次はタイトルと育成。
今の鳥栖がドナドナチームになるか、選手が集まる強豪チームになるかの分岐点にいながらもがいていますけど、藤枝もそのフィールドまで到達するのはそう遠くはなさそうです。
ていうか大学サッカーは面白いですよ。
色んな視点があると思うので、皆さんなりの楽しみ方をぜひお教えください!
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!