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【⚽️日本サッカーを愛そう】【カタールW杯】日本代表がファン離れを心配しなくていい2つの理由。

2022年 カタールワールドカップ。日本代表の挑戦はベスト16までとなりました。

念願の世界トップ8入りは叶わなかった訳ですけども、本気のドイツ・スペイン相手に”勝利した”という事実は新しい歴史を刻みましたね。

故に、
テレビを付ければ「まだやるか」と思わずつっこみたくなる程にヤンヤヤンヤの大騒ぎが続き、ネタが無くなれば選手のご親族から”誰やねんこのおっさん”まで引っ張り出しての報道合戦が成されておりました。

こうなると心配になって来るのが「にわか」と呼ばれる方々の行き先

クロアチア戦の前に「注目選手はモドリッチだ!」「日本はとにかくモドリッチに注意だ!」とモドリッチ言いたいだけの人たちが叫んでいましたが、
日本敗戦と共にそのような方々はきれいさっぱり普段の生活にモドリッチしていきました。


我々はかつて同じような経験を、2011年のなでしこワールドカップ制覇の時に、それから2019年ラグビーワールドカップの時に見てきたわけで。

今回のワールドカップ熱もまた一過性のものであって、これを機に日本サッカーや海外リーグに目を向ける人を増やすことは無いのだろうか。そんな不安というか不満が少なからず湧いてきます。

これについて、
実は私は割とポジティブな感覚を持っています。
今回の大会は日本代表がドイツやスペインを破っただけでなく、それ以外にも実に歴史的な分岐点になったのではないか、と。

そしてそれが日本サッカー人気のすそ野をちょっとずつ広げていくのではないか、そう見ています。

理由は何か。少し詳しく述べていきます。



■理由① ABEMAの功績

ワールドカップの放映権をABEMA(サイバーエージェント)が一括購入したことは我々サッカーファンをかなり助けました。

報道を聞いた当初は不安を感じていたのですけれど・・・蓋を開けてみたらほぼストレスありませんでしたね。2,000万人を超える同時視聴に対して海外のライブ映像を滞りなく流しきったことはかなり凄いことだと思います。

特にクロアチア戦当日にサーバルームに籠って運用を見届けた人たちは生きた心地がしなかったでしょう(笑)。

で、
サーバの強靭さもさることながら私が思うABEMA最大の功績は、地上波に視聴率合戦をさせなかったこと

これではないかと思うのです。


別にメッシやロナウドが悪いわけではありません。
次世代スターを取り上げることが正義ではありません。

しかし、視聴率を上げたいがための有名選手へのあまりにも偏った報道、あるいはこれでもかという連呼は何とも言えぬ嫌悪感をばら撒いているのもまた事実です。

「でもそれによって興味を持って観る人もいるだろう!」

そんな声が聞こえてきますが、これについては全く以ってその通りです。
認知度を上げたい商品CMはその商品の特徴を延々と語るより、巷で人気の芸能人に持たせて「大好き!」と言わせた方がよっぽど効果が高いのと同じで、サッカーを観て欲しければ有名人に「メッシに注目!」と連呼させれば良いのです。

しかし!

これによって注目した人たちこそが、いわゆる悪い方の「にわか」そのもの。
すなわち今回の課題である「一過性」の主原因なんですよね。

ABEMAはこれらを過剰に発生させなかったという点で実にいい働きをしてくれたのだと思います。


■理由② 影山さん SHONOさんの功績

ABEMAがテレビ局に視聴率合戦をさせなかったことは、実はもう一つ大きな変化をもたらしました。

それが影山さん独り勝ち状態です。

視聴率合戦が不要になったことで、期間中にサッカー番組に登場するタレントは過去に比べて少なかったと思います。特に目立たなかったのが女性タレントではないでしょうか。

上記のCMの例えになぞらえると、カメラに向かって「ロナウド大好き!」というタイプのタレント。
必ずと言っていいほどネットで批判され、これこそが「にわか」の印象を悪くしている原因でありました。(言わされているタレントさんも可哀想)

しかしABEMAのおかげでその必要が無くなった今大会。タレント側も批判のリスクを追うぐらいなら出ませんよ。ということで全く画面上で見なくなったわけですが・・・

その代わりに、ガラガラになったその席を独占したのが影山さんでした。


個人的にもよく覚えているのですが、彼女がFOOT×BRAINに初登場したのが2020年の7月のこと。
FOOT×BRAINといえば、テレビ東京で深夜に放送されているという事も含めて、ハイライト系とは一線を画すそこそこマニアックなサッカー番組。
この人誰だろう🤔と思っていると、かの有名な「あなたのハートにゲーゲンプレス」をぶっ込んでリーズユナイテッドについて熱く語りだしたのでした。

何だこの人。めっちゃ詳しい。

少なくないインパクトを受けて気になっていたところ、SNS経由で目にしたのが下のブログ。
2020年当時と言えば「映(ば)える」の全盛期。その時に公式のブログで、流行りのスイーツでもファッションでもなくJリーグチームの紹介を始めたのです。

誰向けに?何需要?
という素朴な疑問はさておき、第一回目がコンサドーレ札幌だったので、あぁ北のチームから紹介していくのね、と思っていたところ・・・

ヴァンラーレ八戸!!

北から行くのは想像できましたが、まさかの青森(J3)経由!!
さらに【戦術について】と題して、

へぇーそうなんだ。サイドハーフはどんな選手なんだろ。

・・・アカンめっちゃ勉強になる!!
私もnoteを書く者の端くれとしてユースの記事を読み漁るのですが、なかなか大変なんですよ。情報が少なくて。
多分ヴァンラーレ八戸もあまり情報は無いと思うのですが、つまりはこれを題材に挙げてる時点で普段から相当興味を持って観ているんだなというのが伺えるわけです。

で、
そのあとDAZNでウッチーの相棒になったりして、今回のワールドカップでの活躍は皆さんご存知の通り。
連日のようにテレビで見かけたわけですけども、彼女に対して批判的な意見はほとんど目にしませんね。

つまり影山さんは、
視聴率合戦の無くなった世界に満を持して現れ、サッカーにハマってる女性はカッコいい!という新しい像を創り上げたんです。

これは革命だと思います。


サッカーにハマってる女性タレント、という点では国際映像に映り込んでバズったSHONOさんもまた同じ。
彼女は磐田サポにはお馴染みだし、同時に熱狂的なマドリディスタとしてもかなり前から有名。

メディアで取り上げられるきっかけはモデルをされているその容姿だったわけですけども、過去を掘れば掘るほどジュビロ磐田とレアルの話がこれでもかというほど出てくる(笑)

特に決勝トーナメントの相手がクロアチアになったことは幸運でしたね。
なぜならこの時「モドリッチ」を連呼させるうえで彼女以上の女性タレントはいなかった訳ですから。

SHONOさんもまた、サッカーにハマってる女性はカッコいい!という新常識を、別の方法で確立した功労者でしょう。

SHONOさんTwitterより

ジュビロ磐田も連呼してくれてありがとうございました🙏✨



■まとめ

ABEMAの放映権獲得がテレビ局の視聴率合戦(すなわち薄っぺらい宣伝活動)を縮小させ、
サッカー人気の一過性の根源だった悪い方の「にわか」を発生させなかったこと。

その流れを受けて、サッカーにハマってる女性はカッコいい!という新常識を植え付け、真にサッカーを観てみようかなと思う人たちを確実に増やしたこと。

今大会はこの2つの変革点によって、今までと異なる大会になったのではないか、というのが結論です。


スポーツとは文化ですから、そりゃある日を境に一気に根付くものではありません。むしろブームは危険な兆候だと捉えて、冷静に真実か虚像かを見極める必要があります。

そういう意味では、今回のカタールワールドカップはいつもの通りブームにはなったわけですけども、将来的に文化に成り得るポジティブな変化点が多かったのではないかと感じています。


それから、
忘れてはいけないのがABEMAがネット視聴だったということ。ネット視聴とはテレビ以外のデバイスで観られるということ。
それはつまり、ワールドカップを観ることに場所の制約が無くなったということ。

これにより
「リビングで親と観るぐらいなら観なくていいわ」
という人や、
「その時間は出かけてるから観れねーわ」
という人たちをワールドカップに向き合わせることが可能になりました。

実はこれも裾野を広げるという点でかなりデカい。

改めてネット視聴を可能にし、それを無料で提供してくれたABEMAさんには感謝ですね。

実はサイバーエージェントが儲かると町田ゼルビアが潤うので、J2的には微妙なところなのですが(笑)、それとこれとは別として心から賛辞を送りたいと思います!



本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!




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