【エッセイ】毎年恒例の楽しみ!「東北流行語大賞」の解説文を書く
2019年より、TOHOKU360という東北のニュースサイトに、通信員(市民ライター)として参加している。
活動のメインは、一人の東北の生活者の視点からすくい上げたニュース記事を書くことだ。
さらに記事を書く以外に、サイトでイベントや特集を組むとき、書き手として募集がかかることがある。
毎年恒例のイベント「勝手に!東北流行語大賞」もその一つだ。
流行語大賞の東北版で、2017年にスタートして今年で6回目となる。
SNS等で募った東北各地の流行語を各県2~3個ずつになるように絞り、ネット上で決戦投票を実施。一番多く票を集めた言葉がめでたく大賞となるというもの。
そのイベントページで、ノミネートワードの解説文を書く人を募集していたので、名乗りをあげた。
2022年のノミネートワードは15個。その中から解説を書きたい言葉を選ぶ。
一覧を見たときに思ったのが、知らない言葉がほとんど、ということ。
「ミルハス」、「ご当地スタンド」、「チェリカ」……頭の中が「?」でいっぱいになる。同じ東北地方なのに知らないことが多すぎる!東北は広い、とつくづく思った。
そんな中で私が選んだのは、「鳴子こけし頭ポロリ(宮城)」、「ラーメン王国陥落(山形)」、「チョコQ助(青森)」、「福とら(福島)」の4つである。
何となく知っているものと、初めて知って興味がわいたものを2つずつ書かせてもらうことにした。
地元宮城県「鳴子こけし~」と、山形「ラーメン王国~」はテレビや新聞で見て、驚いたニュースだった。
高さ6mの鳴子こけし塔の頭が、雪の重みで取れたという出来事は衝撃だった。実際にこけし塔を見て、大きいという印象だったので、まさか雪で頭が取れるとは思わなかった。
また、美味しいラーメン屋さんが多い山形には、頻繁にラーメンを食べに行っていたので、個人的にもショックを受けた。
一方で「チョコQ助」と「福とら」は初めて聞いた言葉だったが、語感が印象的だった。
気になって調べてみたところ「チョコQ助」は南部せんべいにチョコをかけたもの、「福とら」は福島産トラフグのブランド名だった。
チョコQ助は、店頭に並べると即完売するらしい。ネットで写真を見ると、四角い南部せんべいに斜めの線上にチョコがかけられている。
味は少し塩っ気がある南部せんべいに、甘いチョコレートという。
うー、たまらない!塩っぱさと甘さのコラボレーション、いつまでも食べていたくなる美味しいこと間違いなしのやつ!
記事を書くために写真を見ていたら、食べたくてたまらなくなった。
福とらこと福島産トラフグも、写真を見たところ、身が透き通っていて、これまた食べたくなった。刺身や鍋の他、揚げても美味しいようだ。
トラフグというと、私の中では山口県下関の印象が強かったが、まさかお隣の福島で獲れるようになったとは!
中でも地元・宮城寄りの相馬(そうま)での水揚げが多いと知り、トラフグがグッと身近に感じられた。
車で1時間ちょっとあれば食べに行けるようになったのだ。
そのように解説文を書くために調べていると、「まだまだ知らないことばかりだなー」と思うと同時に新しい発見がある。そして一つのトピックにまつわるエピソードを知ると、つい書きたいことが溢れてしまう。(長い解説文になってしまったのは反省)
解説文を書くのは3回目だが、私にとっては毎回楽しみな年末恒例の行事である。
来年も解説文書きたいな~と、早くも思っている私である。
「勝手に!東北流行語大賞2022」は12月22日まで、イベントページで投票を受け付けている。
ページでは、ノミネートワードの解説を見ることができる。
もちろん、東北と縁が無い方の投票も大歓迎!ピンときた言葉があったら参加してもらえると、とても嬉しい。
◆TOHOKU360「勝手に!東北流行語大賞2022」イベントページ