【東北・レトロ建築】岩手銀行赤レンガ館を見学(盛岡市)
盛岡を「街歩き」していると、レトロな建物に出会う楽しみがあります。
例えば…こちら。
岩手県公会堂です。
中にはホールや会議室があります。
大正14年(1925年)起工、昭和2年(1927年)竣工と、100年近く前の建物です。
改修を繰り返しながらも、驚くことに今でも現役!
残念ながら2017年に閉店した、館内の食堂「公会堂多賀」には、あの新渡戸稲造氏も訪れたそうです。歴史の重みを感じさせられます。
そして…「盛岡のレトロ建築」で特筆すべきはこちらでしょうか!
「岩手銀行赤レンガ館」です!
盛岡の観光案内サイトやガイド本で、見たことがあると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
市内中心部のバス通り沿いに堂々と建っています。
以前は近くに高速バス乗り場があったので、バスで盛岡に着くと、必ず前を通って市内中心部に行っていました。
しかし、中を見たことはありませんでした。
今回はせっかくの「街あるき」なので、見学してみることにしました!
この建物は、東京駅を設計した辰野金吾氏の設計で、明治44年(1911年)に落成しました。
以来、平成24年まで銀行業務が行われていたところです。
現在は金融関係の資料展示や、多目的ホールとして使われています。
入館料300円(小・中学生100円、未就学児無料)を、入り口で支払うと、応接室や金庫室として使われていたお部屋を見学できますよ!
かつての銀行窓口です。
厳重な中にレトロな装飾があり、レトロ好きとしては「近所の銀行もこんな感じだったらいいのにな~」などと思ってしまいました😅
一階の旧重役室で、音声による「説明」を聞いた後、順路にしたがって中をまわります。
上の写真は「旧第二応接室」。
応接室だけあって立派な暖炉があり、その右側には、辰野金吾氏による設計図があります。
貴重な資料をじっくり見ることができます。
厳重なシャッター。
金庫室の入り口です。
銀行の金庫を見るのは初めてでした。
残念ながら奥は、立入禁止。
2階に上ります。
旧第一応接室や、旧支配人室では、「岩手の金融史」の展示があります。
戦後から昭和50年代までの金融商品のチラシや、銀行のマスコットの人形、そして何と、「社歌」のレコードジャケットまで展示されていました!
(社歌を歌っているグループは社員の方々でしょうか?!ちょっと気になります!)
そして、建物のバルコニーからの風景がこちら!
吹き抜けになっているので、一階を見渡せます。
見えるのはかつて銀行業務が行われていた場所で、今は多目的ホール(大)として使われています。
一階に向かう階段の手すりの装飾もまた、レトロ。
2階には支配人室もあったので、「上客」の方々がこの階段を上っていたと思われます。
最後に一階からの眺めです。
ここについ10年ほど前まで銀行があったことが信じられない!
いつも銀行での手続きに緊張してしまいます。が、もし、近所の銀行がモダンな建物だったら、少しは行くのが楽しみになるかも(笑)
建物をぐるっと巡り、貴重な文化財を見せていただきました。
全館撮影可能なのも、写真好きには嬉しいところです。
館内を見学すると、外から眺めているだけではわからない歴史を肌で感じることができました。
レトロ建築はもちろんのこと、なかなか見ることができない銀行の内部、見ごたえがありますよ!
※記事を書くにあたり、以下のHPを参考にさせていただきました。
【岩手銀行赤レンガ館】
HPから「バーチャルツアー」を体験できます!