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【東北のイッピン】木目の美しさ、金具の豪華さ…職人技が光る憧れの家具、仙台箪笥~宮城県仙台市

こんにちは。
東北は仙台暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。お盆休み中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

お盆というと、帰省シーズン。子どもの頃、お盆に古くからある親戚の家に行くと、歴史を感じさせるような重厚な家具の存在感に圧倒されたことを思い出します。

もちろん自宅アパートにはこのような家具はなく、当時は触れるのも怖かったです。が不思議なもので、大人になると良さがわかるようになりました。

仙台箪笥。

中でも仙台の伝統工芸品でもある、仙台箪笥(たんす)は憧れで、木目の美しさ、様々な文様の金具などの職人技を感じさせられます。

そんな仙台箪笥の魅力をたっぷり味わえるギャラリーがあると知り、行ってみました。

仙台の伝統工芸品「仙台箪笥」の魅力を訪ねて

仙台箪笥。国指定の伝統工芸品のマークが光る。


仙台駅から徒歩10分ほどの本町(ほんちょう)という街に、「仙台箪笥歴史工芸館」があります。

本町は古くから家具屋さんが並び、「家具の町」として知られています。
「仙台箪笥歴史工芸館」は、老舗家具店の一つ、「ユノメ家具本店」の4階にあります。

4階フロアの一角に、仙台箪笥が並ぶ。

仙台箪笥協同組合が作った施設で、無料で見ることができます。

パンフレットによると、仙台箪笥は、江戸時代末期に誕生したといわれ、仙台藩の地場産業として発達してきました。

釘を使わずに木と木を組み合わせて本体を作り、漆塗りが施され、手打ちの金具で装飾されています。

製造工程を写真で知ることができる

仙台箪笥は3つの職人技の結晶」とパンフレットに書かれている通り、「指物(さしもの)」「漆塗」、「金具」それぞれの職人技のリレーで作られていることがわかりました。

まず、指物師が素材の木が持つクセを見極めながら組み立て、塗師が漆塗りを重ねます。そして、金具師が打ち出した龍や唐獅子などの文様で飾り付けます。

艶やかな木目、繊細な金具。直接見ると、重厚な魅力に引き込まれる。

こうして作られた仙台箪笥は、嫁入り道具としても用いられ、親から子、子から孫へと引き継がれているようです。

また、最近は新しいものも。

洋室にも馴染みそう!
シックなスマホスタンド。大人世代へのプレゼントにいかが。

オレンジやピンク色のモダンな箪笥や、スマホスタンドといった現代の生活にマッチしたものも作られているようです。

感想

長年仙台に住み、仙台箪笥を知っていたものの価格面などで手が届かない高級品というイメージがありました。

ですが気軽に入れるギャラリーを見学したことで、職人技が結集した家具であることや、スマホスタンドなど小物も作っていることを知ることができました。

現代まで培われてきた職人さんたちの技術の尊さを感じることができたギャラリーでした。

ギャラリー周辺の様子 まちくる仙台より画像拝借

ギャラリーがある本町周辺は、車通りも少なくて歩きやすい場所。家具屋さんの他、カフェ、アパレル店もあり、お散歩におすすめの場所です。

仙台にいらしたらぜひ、お散歩がてら仙台箪笥を見に行ってみてはいかがでしょうか。

仙台箪笥歴史工芸館