【日記】第4回日記祭の日のこと(推し活も)。
12月10日。日曜日。
今日はいよいよ日記祭!
私の新刊日記本「こぼれ落ちてしまう前に」をイベント現地で委託販売していただくことになっている。委託販売なので私がブース出店をするのではなく、イベントの主催者である日記屋月日さんのブースに私の本を並べて販売していただくというカタチ。
なので私がイベントに行くのはマストではないのだけど、今年の4月に訪れた前回の日記祭がとても楽しかったので、今回も単純に客として訪れたくて現地に遊びに行く予定だった。無事外出できるくらいに体調も回復して良かった。
さらに今日は日記祭の前にちょうど同時期に開催されている推し活関連のイベントにも立ち寄るつもりだった。イベント開催は原宿で、たまたま日記祭が開催される下北沢からアクセスしやすかったから同日に行ってみることにした。
朝起きたら子どもたちの朝ご飯を用意して、身支度をする。私が外出をするのとほぼ同時に、夫が子どもたちを外に連れ出してくれた。今日は次男が毎月楽しみにしているポケモンカードバトルの大会が近所の児童館で開催されるとのことで、夫が子どもたちを連れていってくれることになっていた。今日は私に自由に好きなことをさせてくれるだけでもありがたいのに、さらに子どもの行事の付き添いまでしてくれて夫には大感謝。
まずは原宿を目指して電車に乗る。ちょうど前日の12月8日が推しの誕生日で、誕生日を記念したセンイルカフェ(誕生日お祝いカフェ)が今日まで原宿で開催されているのだ。お店のオープン30分前から入店整理券を配っているとネットで見たのでちょうどその時間に到着してみると、私と同じように整理券を求めて朝早くカフェにやってきている女性が何人か。無事整理券3番目をゲット。そこからオープンまで30分待たなければいけないのだけど、ちょうどすぐ近くで寄りたい場所がありそちらへ移動。
お目当てはPhotoismという韓国風プリクラがとれるお店。現在期間限定で私の推しグループのフォトフレームで写真を撮れる企画が開催されているのだ。好きなメンバーのフォトフレームを選択して撮影をすると、推しと一緒に撮影した風のプリクラが撮れるという仕組み。プリクラなんて20年近く撮っていないし(いざ数字にして書いてみるとすごいな…!)普段興味もないのに、推し事と絡むと途端にやりたくなるなんて、推しの威力って本当にすごい。なんだろう、自分の写ったプリクラなんて別に欲しくないのだけど、推しのフレームが印刷されたプリクラが欲しいのと、単純に推しと写真を撮ってる風な状況になるという、その体験自体がなんだか推し活として楽しいのだ。推しマジックだ。
お店に入ったら勝手が分からず若干ソワソワしながら、そこにいた店員さんに使用方法を確認し無事撮影ブースの一つに入る。お金を入れて、推しのフォトフレームを選んで、カウントダウンされる中、ポーズを決めて撮影。フレームの推しのサイズ感と自分の姿を合わせるのが難しくてポーズに苦戦し思わず軽く汗をかく。ここで自分何やっているんだろうなんて冷静になってはいけない。楽しまなければ意味がない…!なんとか無事に撮影を終えて印刷されたプリクラ。うん、別に誰に見せるわけでもないから、自分の写りはどうでもいい。推しがかっこよくプリントアウトされているから良し。推しのイベントに参加したということ自体に満足。
カフェのオープンまでまだ少し時間があり、小腹も空いたしとクレープを買って食べることにした。竹下通りにはいろんなクレープ屋さんがあったけど、私の中ではクレープといえばやっぱりマリオンクレープだ。自分の希望する種類を番号で注文するシステムだった。実はシンプルなアーモンドチョコを頼みたかったのだけど、番号表で注文番号を見間違えて、アーモンドチョコホイップを注文してしまったことに、会計後に気づく。想像していたクレープにボリュームたっぷりのホイップが追加された形で手渡される。食べられないわけではないけど、やっぱり求めていた以上のボリュームで、最後のほうは食べながら若干苦しくなった。
その後無事カフェオープンの時間になりお店へ向かう。整理券の通りスムーズに3番目に案内してもらえて、推しの写真がプリントされたカップホルダーと飲み物のセットを購入。デザートのマカロンを購入するとまた別の特典もつくというので、ひょいひょいとそれも追加してしまう。せっかく整理券まで取って朝早くから来ているのだからそれくらいいいだろう。それに追加して、本日の先着特典ということで推しの姿のアクスタをゲットすることができた。実は何気にこのアクスタが欲しくて早い整理番号をゲットしていたので、無事に手に入れることができて嬉しい。アクスタは思ったよりもしっかりしたもので、とても満足度が高かった。その後店内に推しの写真やトレカなどが飾られている装飾の写真を撮り、満足してお店を後にした。
本日の推し活を無事終えて、早速日記祭に向かう。原宿から山手線で渋谷に出て、渋谷から京王井の頭線に乗り換えて下北沢へ。アクセスが便利でありがたい。下北沢駅へ着いたら、もう何度も訪れたことのあるBONUS TRACKへ迷わず向かった。今日は本当にいい天気で、気温も12月とは思えない暖かさで、屋外イベントにはもってこいの気候だった。屋外でブース出店をされている出店者さんも過ごしやすくて良かったなぁと勝手に思う。
いざBONUS TRACKにたどり着くと、そこそこ人で賑わっていて活気ある雰囲気。
入口付近に早速日記屋月日さんのブースを発見し、ゆっくり近づく。あった!私の本が他の日記本と並んで平積みされている!その光景だけで、なんだか胸がいっぱいになる。自分の本をオンラインで売ったり、文学フリマのブース出店で自らの手で売った経験はあるのだけど、こうやって自分が直接その場では関与しない形で自分の本がお店に並んで売られているのを少し離れた場所から眺めるという体験は初めてで、初見ではまだ不思議というか、実感が湧かない感じだった。
今日は単純に日記本好きの一人の客として遊びに来たので、私も他の方の日記本を買う気満々だった。私の本の周りに並んでいる他の日記本を見ようとブースに近づく。
並んでいる本の見本を一つ一つ手にとってじっくり見ていく。面白そうな本がたくさんある。一目でデザインやタイトルに目を惹かれるものや、ページをめくっていくうちに書かれている内容に引き込まれていくものや、本当に個性はそれぞれで、このコーナーだけでも永遠に見ていられる。また自分も本を作った経験があるからこそ、この装丁どうやってるのかな、とか、え、このクオリティでこの値段って儲けはほぼなくないか?とか、なるほどこういう切り口で日記を書くのもアリかーとか、製作者目線でもついいろんな本を見てしまう。それもまた楽しい。
そんなこんなでブースに置かれている本すべてが興味深すぎてしばらくそこに滞在して本を見ていたら、ときどき私の本を手にとってパラパラとめくってくれる人が現れたりして、そんなときは心の中で「あっ…私の本!」となる。この人もまさか自分が手にしている本の著者がすぐ横に立っているとは思わないだろうなぁとまたもや不思議な感覚になる。パラパラとめくって本を見てくれた方は、結局購入することはなく元の場所に本を戻していたのだけど、ここに数ある日記本の中で私の本に興味を持ってただ手にとってくれたというだけで本当に嬉しいしありがたい。
そしてその後もまだ購入品を絞るのに試行錯誤していると、またしても新たにブースにやってきた女性の方が、私のすぐ隣に立って私の本を手にとってくださるのを目撃。しかも、しばらくページをめくったりと吟味してくださっている感じ。単純に嬉しいのと、こうしてその場で初見で本を手にとった場合、どういうところに興味を持ってくれるのだろうかと横目で観察していたら(知らないところで観察して怖くてすみません)、まず中身を何ページかじっと読んでくださって、そしてチラッと表紙を見て、さらには本の最後のほうの奥づけを見て…なんと最終的にはそのまま本をレジに持っていってくださり、購入してくださった。めちゃくちゃ嬉しい!まさか目の前で自分の本を買ってくださった人を目撃できるなんて、なんて幸せなんだろうありがたいんだろう…!文学フリマで自分でブース出店をして本を販売した時とはまた違う感覚の感動を得る。
なんだか感激してふわふわしてしまったのと、まだ購入する本を決めかねて、一度会場全体を回って他の出店ブースも見てくることにした。一度軽く一周して、会場全体の様子や出店ブースとそれぞれの作品の紹介を見て回る。気になる本がいくつかあり、どれを購入しようか検討しつつちょっと会場をブラブラ。
今日初めて見た出店者さんの本を頭の中で検討しつつ、最初の購入はもとからお目当てだったタバブックスのブースにて。ここで小沼理さんの「みんなもっと日記を書いて売ったらいいのに」と葉山莉子さんの「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」を絶対買おうと思っていたのだ。
いざタバブックスのブースにたどり着くと、著者のお二人がブースの向こうに座っていた。小沼さんは以前あるトークイベントでお話しされているのを拝見したことがあるのですぐにわかった。早速一冊お願いしますと話しかけるとお目当ての本は最後の一冊で、「最後の一冊です!」「わー買えてよかったです!」とちょっと盛り上がる。その後、毎週小沼さんが出演しているラジオを聴いてます、という話から派生してK-POPの話でもちょっと盛り上がったのも楽しかった(小沼さんも最近推しのグループがいるとラジオで拝聴していた)。
その後お隣に座っていた葉山さんにも一冊お願いしますと声をかけ購入させていただく。「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」は発売時から話題で私も大体の内容はネット情報などで知っていたのだけど(それで興味を持ったのだけど)、葉山さんご本人とこの日初めてお会いしてみると、私が本の内容(といっても中はまだ読んでいないので、既に見ていたのはあらすじのみ)から想像していた像とはだいぶ違って少しびっくりした。目の前の葉山さんはとても穏やかで優しげな方で、私が本を購入すると、「サイン入れましょうか?」と丁寧に聞いてくださった。
人の他人に関する勝手な想像なんてただの当てにならない妄想だし、なんなら勝手にいろいろ想像して申し訳ない限りなのだけど、でも本って、どんなものであれ、著者本人に会うよりも著書を先に読んで知ることもよくあることなわけで、本を一冊読んだらやっぱり著者に対してもなんらかの印象を持つのも自然なことではあるだろう。でもそうしたとき、本を読んだときの著者の印象と、実際に会ったときの著者の印象って、どれほど合致したり、逆に異なったりするのだろう、なんてぼんやり思ったりした。
私だって一応本を作って売っているわけで、でも基本SNSでは顔を出していないから、先に私の本を読んだりSNSでの発信を見た人があとから私本人に会って「え、印象と違った」と思う人もきっといるんだろうな。逆に「イメージ通り」ということもあるのかな。そういう、本と著者のイメージの相違とか、相違が発生する事象自体も面白いよなぁと思う。葉山さんも小沼さんも丁寧に本にサインをくださり、感謝のご挨拶をしてブースをあとにした。
その後、ふと財布を確認してみると、現金がだいぶ少ないことに気づく。やばい、日記祭の支払いは現金のみだった。こうなると買える冊数が限られてくるぞ。なんなら一度駅前まで戻って銀行からお金を下ろしてこようかとも思ったけれど、ボーナストラックから駅までは微妙に距離があって若干面倒くさいのと、お金をたくさん持ってしまったらその分たくさん買い物をしてしまいそうだったので、自制の意味も込めて今手持ちのお金で買える範囲で買い物をすることにした。
結局、日記屋月日さんで委託販売をされていた本を一冊とあとはブースを見て回ってピンときた本を三冊、それぞれのブースで購入させていただいた。どのブースでも購入の際に軽く購入する本についての話や、今回どうしてこの本を作ったのか、日記祭楽しんでますか、みたいな会話があって、それがとても楽しくて嬉しかった。全然知らない者同士なのに、一冊の日記本、そしてこの日記祭というイベントを通して繋がって交流させていただいている。その状況が、とても嬉しく面白いなぁと思う。
最後に委託販売ブースで売られている自分の本を改めてチラ見してから、推し活でゲットしたアイテムと購入した日記本たちを携えて、ホクホクと家路に着いた。
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