日韓恋愛小説のはじめ/自己紹介
私は、26歳の日本人女性だ。コロナ禍で韓国人のボーイフレンドと出会えなくなって半年以上が経つ。
アメリカ留学中に出会い、大学のプログラムを卒業してからそれぞれの国に戻って遠距離恋愛を始めた最中に、コロナ禍と日韓関係悪化のためのビザ免除措置撤廃(つまり、今までのようにおいそれと渡韓・渡日出来なくなってしまったという訳だ)のダブルパンチで、半年以上全く会えない状況になってしまった。
「また来月来るからね」と言う彼を成田空港で見送った2月初頭。「すずの誕生日を祝えなくてごめん」と彼が申し訳なさそうにしていたのが3月。仕事も飲み会もオンライン続きでうんざりし始めた4月。彼がEMSで釜山から大量のプレゼントを送ってくれた5月。彼と会えないことが悔しくて電話口で大泣きした6月。大量のお菓子とプレゼントを日本から送った7月。仕事を辞めて韓国に渡ることを検討し始めた8月。年内に会うことを諦めた9月。
アメリカ滞在中は彼と同居し、日韓の遠距離恋愛になっても月に1〜2週間はどうにか彼と一緒に過ごしていた私にとって、彼が隣にいない生活というのは、悪い夢のような、まるで現実感のない空虚な時間だった。
それでも時は無慈悲に流れていく。
半年経ってしまった今、電話口で恨み節を言い続けるのではなく、もう少し違う形で彼のことを感じて考えてみよう、出会って5年という節目で一旦自分たちの生活を振り返ってみよう、と思い、noteを開設した。
タイトルを「日韓恋愛小説」としたのは、自分自身の体験だけに限らず知人の体験談を物語ったり、創作を随所に入れたりする可能性があるためである。
渡航がままならくなってからはしばらく、毎晩「来月は彼に出会えますように」と祈りながら眠りについていたのだが、もうすっかり辞めてしまった。
ため息ばかりが出てくる毎日だが、書くことでどうにか自分の心を癒したいと願っている。そしてその物語を読んでくれる方が一人でもいれば、どんなに励まされるか分からない。
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