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子供の誕生日に思うこと
先日、長男の誕生日でした。
東日本大震災の年に生まれた彼。
小さいと思っていたら、もう足の大きさもほとんど同じくらい。
弟と一緒にお留守番も出来るようになった。
少し脱線しますが、私は「北欧暮らしの道具店」さんが好きで、かなり初期の方からサイトにお邪魔させていただいていて、取り扱う商品も好きなのだけど、サイトのコラムやエッセイが大好きです。
いつもの日常にある、ふとしたことを書かれていて「あぁそんな風に感じるんだ。」と新鮮な気持ちになったり、落ち込んでいた気持ちをほぐしてくれたりする。
そして、いつだったか店長佐藤さんのInstagramの日記で「子供の誕生日がいつもとは違う風に思えた話」を書かれていて、非常に心に残っていました。
その話を聞いてからは、子供の誕生日がいつもとは違う風に感じられるようになりました。
簡単に言うと、8歳の誕生日に、子供と一緒に過ごせるのはあと10年だと気づいた。という話。
18歳というと、確かに進学するか、就職するかを決めなければいけないだろうし、一人暮らしを始めるかもしれない。実際、私自身も18歳の時に一人暮らしを始めたので、あながち間違ってはいないと思う。
そうして迎えた去年の息子の8歳の誕生日は、とても眩しく感じました。
あと10年。旦那さんにも言うと、確かに確かにとうなずいていました。
息子は、僕は一人暮らししないよー。寂しいもん。と言っていました。
そして、今年の9歳の誕生日。
10年後は19歳。一緒に住んでいるかどうかは別にしても、今みたいに一緒の休日を過ごすことや、同じ時間に食卓を囲むことも減るのだろうなと、10年後の未来がよりリアルに鮮明に想像できました。
私自身の19歳を振り返っても、親といる時間はとても少なかったと思う。
仕事に、友達に、恋人に。知らなかった場所へもどんどん行ける。
体力も気力も満タンで、怖いよりも好奇心が勝つ。
自然と親の元からは、離れていく、そんな時期にあたるのではないかと思う。
去年とは違い、息子は大きくなったら何になるのかを話してくれました。
家族になってまだ10年くらいの私たち家族。以外にも、実家で過ごす時間というのは、人生の中の時間で言うと短いのだなとわかりました。
私は実家で18年。
ひとり暮らし7年。
結婚して10年。
それでも子供時代の思い出は、それからの人生を大きく作っているような気がする。
あと10年かもしれないし、もしかしたらもっと長く過ごせるかもしれない。
それでも、いつまでもあるものじゃないんだと思うと、大切に過ごそうという気持ちになる。
いつもそういう気持ちでいられたらいいけれど、日常は忘れてしまうことがほとんどで。せわしなく過ぎていく。
けれど、それでいいんだと思う。
大切な思い出は、豪華なご飯とか、楽しいテーマパークだけじゃなくて、普段のささいなことがほとんどで、持てる量も限られている。
そのいくつかを、彼が大人になった時に温かい思い出として、持っていてくれたらいいなと思う。
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