sumika Live Tour 2022 「花鳥風月 -第2幕-」@Zepp Diversity Tokyo 1/25
sumikaのライブハウス公演なんていつぶりだろう……と思って過去のライブを振り返っていたら、なんと2018年!?
しかも、前日チケットを見ると「一階自由席 整理番号〇〇番」の文字。椅子がないライブ自体久しぶりでわくわく……というよりは少し不安なくらいだった。
この日はタイミングが悪く仕事がめちゃくちゃ立て込んでいて、19:00の開演ギリッギリに入場した。自分の立ち位置を確保したらもうすぐに幕開け!という感じだった。
いろいろと細かいことを言う前にこのライブを観た感想の総括するとしたら、sumikaってやっぱり面白い!だな。
メンバー構成も新曲もセットリストも、見るたびに面白くなっている。2018年最初に見た時の印象といい意味で全然違う。すごく好奇心旺盛で柔軟性のあるバンドなんだろうなあと思う。
とりあえずセットリスト↓
1.ソーダ
2.Answer
3.絶叫セレナーデ
4.1.2.3..4.5.6.
5.Strawberry Fields
6.ホワイトマーチ
7.ファンファーレ
8.Amber
9.Marry Dance
10.アンコール
11.Babel
12.Jasmine
13.チェスターコパーポット
14.カルチャーショッカー
15.一閃
16.Shake & Shake
En.
1.Lovers
2.本音
3.雨天決行
どうですか?
花鳥風月第二章っていうから、私はてっきりAMUSICのアルバムツアーとも言える花鳥風月ツアーの構成をちょっと組み替えて毛色を変える感じだと思ってたんだけど、バチバチに裏切られてしまった。
振り返ってみると、セトリの曲が結構渋い。
でもライブの構成はsumikaの勝ちパターンなのでまったく違和感なく馴染んでいるの流石。
sumikaのライブの、じわじわ会場があったまっていく感じすごく好きなんだよな。多幸感のある曲で場をあっためていって、リズムが独特な曲で身体を揺らせて、バラード調の聴かせる曲で深みを持たせて……
2曲目とかでバチコーン!と会場を盛り上げるライブも好きだけど、sumikaの温めかたも好き。
いつもライブ尺が2時間くらいあるから、そういう温め方するのかな〜と予想している。
そして今回はAnswerが初めて聴けて嬉しかった。
sumikaのアルバム一曲目シリーズいいよね。物語が始まる!って感じして。しかもこの曲はコーラスが素敵な曲だから、7人体制の今回のライブにはピッタリ。
そう、そうなんですよ。
今回のsumikaのライブ、ステージに7人いるんですよ。メンバー4人が前列にいて、向かって右からベースの須藤優さん(Ba. /from XIIX)(すってぃー!)、Georgeさん(Key. & Manipulator /from MOP of HEAD)、三浦太郎さん(Gt. & Cho. /from フレンズ)の3人が後列にいる。
正式メンバーは4人なのにこんな大所帯ってどうなの?って思う方、とりあえず一回sumikaのライブに足を運んでみてください。
彼らは「サポートメンバー」という言葉は使わず、必ず「ゲストメンバー」と呼ぶ。そしてゲストメンバーを序盤で紹介する。その理由がわかると思います。ゲストメンバーが毎回大活躍しててめちゃくちゃかっこいいんです。
今回特に面白かったのは新EPの一曲目で今回のセトリの後半パートの火付け役、Babel。
片岡さんとGeorgeさん以外のメンバーがステージからはけて、Georgeさんが操る超かっこいいトラックで片岡さんが歌う。ただそれだけ。
いかにこの曲を魅せるかっていうところに全振りしてて最高だ。
sumikaって「4ピースバンド」というよりも、正メンバー4人がsumikaというプロジェクトの船頭で、ゲストメンバーとお客さんを率いていくというイメージの方が合っているような。
Babelでガラッと雰囲気を変えた後のJasmine〜チェスターコパーポット〜カルチャーショッカー〜一閃〜Shake & Shakeは本当にお見事。
正直、一曲たりとも次の曲を予想できなかった。
ツアー第1章では本編一曲目に置いたJasmineをここに入れるんだ!とびっくり。この曲のサビ楽しすぎる。
チェック!ワンツー!のところは柄にもなくワンツーってやりたくなるし、「バイバイ昨日はほっぽって」のところは片岡さんがバイバイしてくれて元気出る。昨日の嫌なことははほっぽっていこうな!
チェスターコパーポットは武道館ぶりかもしれない。この曲めっちゃ好きなんだよね。2Aのキーボードの絡みとか2Bの裏のドラムとか、楽器の遊び方が最高!
間奏のピアノソロも大好きなんだけど、そこで片岡さんが間違えて「ギター隼之介!」と間違えてギターを紹介してたの笑っちゃった。その後のMCでおがりんに指摘されてたの可愛かった。
そしてカルチャーショッカー!
これもsumikaの初期曲でめちゃくちゃお気に入りなので嬉しかった!たしかチェスターコパーポットと同じく武道館以来…?
「ダンスをするよ それだけさ」と繰り返すsumikaにしてはシンプルな歌詞と演奏がいい。
この曲のときは調教された(こういう言い方良くないけどわたしもそう)お客さんたちも好き勝手思っていて緩い雰囲気で最高だったな。
そんな雰囲気の後に、sumikaの新EP収録曲で2分台の大名曲、一閃を入れてくるとは。
この曲の何が熱いかって、バチバチの片岡・小川のツインボール……
おがりんの歌大好きだし、この曲の歌詞と曲調と彼らバンドの歩いてきた道を反芻するとすごく胸が熱い。
おがりんがコーラスじゃなくて一人で歌ってる時の気持ちよさそうな顔、本当に好きなんだよ。
落ちサビの「いつの日か僕らもそこへ」「チケットよりパス巻き付けて」のところ、音源で聴く10倍くらい最高だった。
この曲をまだ聴いたことない人は聴いてみてくださいね。結成9年のバンドがこのタイミングで出す曲としては恐ろしいくらいに青くて、熱くて、小っ恥ずかしさもあるだろうに、堂々と本編ラスト2曲目に置いていく度胸よ。
sumikaって爽やかだしポップに見えるけれど、こういう曲で垣間見える泥臭さでまた惚れる。人たらしバンドめ。
ラストのShake & Shakeは幸せすぎてめっちゃ切なかった。斎藤さんが斎遊記で言ってたことわかる。めっちゃ切ないんだよねこの曲。
「混ざり合って乱れあって」が体現された7人の演奏を全身で浴びたら寿命が10年くらい伸びた気がした。
そして前ツアーでも個人的名場面だった2B!
全員楽器から手を離してトラックだけの状態でみんなで手拍子して、そこから入る2サビの広がり……本当に本当に幸せすぎてずっとニコニコしちゃった。
本編の終わり方が最高だったな。
Shake & Shakeはずっとここにいて欲しい。
アンコールの選曲も良かったね。
Loversのコーラスで「お願いこっち向いて」と歌うすってぃーを見てニヤッとしちゃった。一番言わなそうじゃない?
ラストは雨天決行。
前身バンドは10年やっても上手くいかなくて、普通だったらもう就職するだろうってところで諦められなくてこのバンドを始めて9年、絶対売れないとか色々言われたけど……っていうMCを聴いた後なので、歌詞がすごく刺さった。
「やめない やめないんだよまだ」っていう気持ちで足掻いてきたから、今この瞬間があるんだなと思った。
雨天決行はアイデンティティと並んで、わたしの中の大事な応援歌というか、自分を奮い立たせたいときに聴きたくなる曲だな。
「今日だ 反撃の合図を」でライブが終わるの、痛快で良い。元気出た。
sumikaのライブって終わった後に疲れが取れてるの不思議なんだよね。たくさん身体を揺らしても飛び跳ねても、身体が軽くなってる。
ああ、今回も素敵なライブだった。
次回のライブではsumikaがどんな楽しい仕掛けをくれるのか、楽しみにしながら日々頑張ろうって思いました。
まだ目撃したことのない方は!是非!見てみてくださいね!
おわり
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?