BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 “Silver Jubilee “ 7/3 @幕張メッセ
3年ぶりにBUMPのライブに行ってきた!
ライブレポ要素はほぼありません。感想です。
・ライブの感想
ずるいセットリストだな……やられた……というのが一番ですね。
BUMPをずっと聴いてきた人間がこのライブを観て興奮しないことあるか?というずるすぎる選曲。青年期に人格形成に影響を与えられた人がたくさん居たんだろうなあという、殺傷力の高い曲たちだった。
最初四曲は正直「あ〜なるほど、新曲と盛り上がる既存曲入れてこういう流れね」と客観的に観ていたし、私の周りの人達も割と腕を組んで聴き入るタイプの人たちだった。わかる。PIX MOB光ってても自分の気分がそういう気分になるまでは腕上げたくないよね。我はこの光るブレスレットになんぞ左右されず自分の道をゆくぞ!と謎に意地になってるところもある。
ただ、ギルドのイントロで完全に動揺した。今日のライブはこういうことしちゃうんだ……と驚いた。
10年前、父に「この曲は仕事をするようになってからじゃないと分からない味がある、お前もいつか分かるよ」と言われたことがずっと頭に残っていた。だから、人生の節目節目で大事に聴いていた曲だった。
オレンジの光のなかで
「いずれにせよ その瞳は 開けるべきなんだよ」と真っ直ぐ歌う藤原さんが眩しくて、ちょっと泣いた。一箇所、歌詞を盛大に変えていたところがあったけれど、ボーッとしててよく覚えてない。
そのあとに続いたイノセントは、あまりにも聴くのが久しぶりすぎて、曲中ずっと曲名を思い出せなかった。あるよね、歌詞は一言一句思い出せるのに題名が見つからないやつ。
Flareはなんとなくやらかした直井氏をもう一度受け入れるときのやたら綺麗な曲という印象(酷い偏見)があって、これを本編最後とかでやられたら微妙だなと思っていた(酷い偏見)けど、めちゃくちゃ謝りたくなった。2Bからのバンドサウンドめちゃくちゃかっこよかったので、これからも機会があればやってください。
銀河鉄道は本当に無理でしたね。静寂の中でぽつりぽつりと歌いはじめたところで既に鳥肌立っていたし、サビでぼろぼろ泣いてしまった。これは歌詞が刺さりすぎる。
「動いていないように見えても 確かに進んでいる」なんて、よく見るとありふれた歌詞なのかもしれないけれど、この一連の歌詞の文脈で説得力を持って歌えるのはやっぱり凄いな。
そして何と言っても才悩人応援歌、藤原さんの歌い方がかなり鋭利でひるんでしまった。
「ファンだったミュージシャン 新譜暇潰し」って今聴くときっついな……
ダブルアンコール(セルフダブルアンコール?)のくだらない唄は、あまりにもシンプルな構成で即興的で、凄く彼らを愛おしく思った。こういうところが人たらし(いい意味)の所以なんだよなあと。
藤原さんが唐突に「得意の絵を描いてあげる」と歌い出してから順に加わってくる楽器隊の3人が本当に楽しそうだった。いろいろあったけど良かったね、と謎の目線になってしまった。
総じてとても思い出深いライブになりました。
以下、暗くて重くて偉そうな自分語り
読みたくない人はここまでで閉じてください〜
・3年間
わたしが最後にBUMPのライブに行ったのは2019年7月のaurora arkのアルバムツアーだった。この3年の間にわたしは学生から会社員になり、藤くんは結婚し、チャマは不倫がすっぱ抜かれた。
不祥事のことは個人間の話なので正直どうでも良かったが、謝罪とか援護とか赦しとか復帰とかもうそういうのが全部全部めんどくさかった。そもそも、この界隈は彼らが鳴らす音楽以外のことがめんどくさすぎるなと思っていた。それがこの一件で爆発して本当にもうどうでもいいや、という気持ちになっていた。
aurora arc以降何曲か新曲がリリースされたが、NHK連ドラで耳にする「なないろ」を少し聴いたきりで、過去曲も聞きなおしていなかった。
特に最近は、メンバーの一件のせいで、全く関係ない過去の大切な曲たちも自分に響かなくなっていたらと思うと怖かった。聴いてしまうとそれを確かめることになるから、怖くて再生できなかった。
つまり、誤解を恐れず言えば、前回のライブからの3年間において、私の日常生活には、BUMPの曲はなかった。意図的に遠ざけているところもあった。
だからこそ、彼らがライブをするということであれば、目撃しなければいけないなという気持ちになった。ロックバンドの主戦場、存在意義を示す場であるライブ(私見です)を見て心が動かなかったら、もう追うのは一旦やめよう、初めてバンドという生き物を好きになって初めてライブというものに足を運んだという「初めて補正」だけで好きでいるのはもう賞味期限切れだ、と思った。なんて上から目線の嫌なファンなのでしょうか……
そんな暗いモチベーションだったものだから、このライブが25周年記念ライブだということもすっかり忘れていた。割と激戦だったのにチケット当たってすみませんと言った方がいいくらいの暗すぎるモチベーションで、幕張に足を運んだ。
結果、全部が全部スッキリしたわけではないけれど、次回も観に行こうという気持ちになりました。
思い出深い曲たくさん聴けたしね。
自分自身も自分の好きなものも時を経れば変わっていくので、好きなものをずっと好きでいるのは難しいけれど、やっぱり過去の自分が大事にしていたものは少しでも長く宝物としてしまっておきたいという気持ちはある。無理はしちゃいけないけれどね。
正直なところ、今BUMPが一番好きなバンドがどうかははっきり言えないけれども、一番大切に思ってきたバンドではあるなと再確認した。
思い出補正はいろいろとあるとしても、まあ、まだそれはそのままでいいかな。
また機会があれば、彼らの音楽を聴きに行けますように!
おわり
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