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地域のボランティアーいち市民としてできることー
ここ最近、日中は3月ような暖かい日が続いています。朝からお布団を干してさっぱりした気持ちになりました。
私は先月から地域のこども食堂のボランティアを始めました。
きっかけは社会福祉協議会と市が主宰の「ヤングケアラー講座」に出たことで、ヤングケアラーの実情やこども食堂について知ったり、地域の市民としてできることを考えたりする機会をいただいたことにあります。
自分自身の幼少期を振り返っても、常に「いい子」でいることに無理をして、悩みを一人で抱え込んでいるような子どもでした。
自分の親との間に安心した関係を築きにくかった私は、学校の先生や地域の人たちなど、親ではない他の大人と関わることで救われた部分がありました。
子ども時代にどんな人と関わるか、どんな経験をするかは、その後の人生に大きく影響する…
その実感があったので、地域の人の一人として、子どもたちが笑顔になれるような活動をしたいと思いました。
講座が終わったその日のうちに、気がついたら既存の団体と連絡をとっていました。
年々行動力が上がってきて自分でも驚きます。
わたしにとってボランティア活動は、身近なものでした。中学生の時は青少年の活動として、地域の小学生を対象としたキャンプや野外活動を企画するグループに所属。
大学生の時は、大学病院の小児病棟に入院する子ども達と遊ぶボランティアサークル、障害者施設の秋祭りや利用者さんの外出の付き添い、募金活動などを行っていました。
その根底には、
誰かのために仲間と協力して取り組むのが好き
とう気持ちがありました。
うつ病で体調が安定してきて、でも仕事をするにはまだ自信がない…。
そんなときに思い出したのが、今まで取り組んできたボランティア活動のことでした。
社会人になり、働くようになって、作業療法士としていいリハビリを提供しなくちゃ!ノルマを達成しないと!そういう責任や重圧に押し潰されそうな毎日でした。
現在、資格や経験といった作業療法士としてのアイデンティティをいったん横に置いて、ゼロに戻った私は、「市民」としてできることをやってみようと思い直したのです。
実際にボランティア活動に参加してみると、とてもいい方々に恵まれ、快く受け入れていただきました。しばらく社会から遠ざかっていた私にとって仲間とともに、誰かのために何かをするということは、なんとも言えない喜びでした。
社会に出ることは怖い。
でも社会とつながることは喜びもある。
例え傷を負った身でも、誰かの役にたつことができるかもしれない。
そう改めて感じました。
これからも出会った人とのご縁を大切に、できる範囲で活動に携わって行きたいです。
お読みいただきありがとうございました。
皆さんにとってよい一日となりますように。