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片付けられない側の人間の主張

私は典型的な片付けが苦手な人間です。
「片付けたいけど片付けられない」が半分、
「片付けないことにもそれなりの理由はある」が4分の1、
「何も考えていない」が4分の1。

今まで住んできたワンルームの部屋では、床やテーブルに物が散乱していることがデフォルトであり、綺麗に整っているのは友人が遊びにくる時もしくは探し物をしている間にいつの間にかかたづけていたときのみでした。
年間で整っている期間は1〜2週間くらいでした。

ただ、最近引っ越しをしてから珍しく家の中が整っています。
今までとは違う状況から得た気づきがあります。

まず、片付けたくても片付けられなかった理由は、スペースに対して管理しなければならない物が多すぎたことでした。
引っ越しによって居住スペースが約2.5倍に増えました。
また、不用品を捨て、引っ越し費用で大きな出費があったのでものを増やすお金を出し渋るようになりました。
結果、スペースを埋めるものが少ないことで余裕が生まれ、掃除をするハードルが一気に下がり、必然とものを整えるようになりました。
今まで私を掃除から遠ざけていたのは、物の多さだったと気づきました。
ただ、私はアンチミニマリストであり、「物が多いことは富」だといまだに思っています。
経験から得た答えは「多くの物を入れておける空間も持っていることが富」ということになりました。

一方で、片付けを今までよりするようになったことによる弊害は使いたいものをどこにしまったかわからないことで探す時間が生まれたことです。
物をしまうという習慣がない私は、何かを使おうとする時に取り出す必要性がなかったです。
だってそこにあるので。
加えて、収納癖がない人間はあまり規則性がないのでどこにしまったか忘れてしまうし、目の前にある物しか認識できない。
散らかっていることにもメリットはあるのだなと感じました。
いや、散らかっている人は性質上そうするしかないのだなと思います。
いまだにこの部屋のことを知らなすぎるので、私が「ドントブリーズ」の老人ならすぐに若者たちに殺されています。

「片付いている状態」と「片付いていない状態」
どちらが過ごしやすいかと言ったら

「片付いている状態」しかない、
と今は思います。
「部屋は心の状態と同じ」とよく言われますが、的を射てます。

さよなら「片付かない側」の人たち。。。

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