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新アルバム「BARROCO バロコ」制作内幕話③

  2019年晩夏、舌の手術を終えて、多少舌たらずではあったものの「歌をうたう事が一番のリハビリ」と考えて、普段と変わらず、むしろそれ以上にライブをこなす日々を過ごしました。そんな中の2019年9月、20歳の頃よく一緒にライブをしていた「Afro13 アフロサーティーン」のメンバーと再活動の計画を企てた同窓会が開かれました。

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afro13決起集会 この頃はマスク無し
↓MICADELICの作品に参加したafro13唯一の音源 笑

 このあと発生したコロナ禍によってこの企画は停滞してしまいましたが(また集まります!)、このメンバーにもSuzKenソロ名義作品に参加してもらおうと構想が広がります。結果的にトランペットのヤマケン、トロンボーン滝本、コンガの安部くんがレコーディングに参加してくれました。

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Bang On Studioにて 山縣 賢太郎(左) 滝本 尚史(右)
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パーカッション安部ヤスロー

 ヤマケンには主にフリューゲルホルンを吹いてもらい、二管で歌の後ろで味付けしてもらうイメージ。新曲5曲を追加して、この三人には全10曲ほぼ全てに音を入れてもらいました。いよいよフルアルバムの完成が現実味を帯びて、テンションが上がっていく時期でしたが、、

DESIGNED BY TATSUYA HORIKAWA
DESIGNED BY TATSUYA HORIKAWA

 2020/4/21に企画していた2020年4月のJZ Bratワンマンライブは緊急事態宣言発動により中止。レコーディングと連動して、バンド感を高めていく予定でしたが構想は一旦白紙に。アルバム完成への道はまだまだ険しいのでした。。。

 少し時を戻して2019年10月、経過観察で舌の状態を定期的に診てもらっていたのですが、なんと今度は喉に癌が見つかってしまいます。喉ということで咽喉科の病院を紹介してもらい、さらに診察を進めてもらったところ「中咽頭癌」という診断。歌えなくなってしまう恐怖を産まれて初めて経験。この頃まだ吸っていたタバコも即やめました。切除手術、そして足の腿から筋肉を移植することになりました。今振り返ると、歌えなくなってしまうギリギリの状態だったのかもしれませんが、担当医の方や周りのスタッフの方々の技術と看護と優れた説明のお陰で、ほとんど不安を感じる事も無く、当時は「よし、入院中にホーンのアレンジを仕上げよう」なんて考えていました。

2020年1月、42歳後厄の最後に手術

 2020年1月に無事手術を終えて、約1ヶ月間の入院。最初は全く喋れず、食べれずの状態でしたが、焦らずじっくりと音楽に向き合って、それはそれで今となっては貴重な時間を過ごせました。徐々に身体が復調に向かって行きますが、ご存知のように此処から世間は「ダイヤモンドプリンセス号」から始まるコロナ禍へと突入して行くのです。。(続く)

BARROCO / SuzKen 2022 2/23 Release

【10年ぶりアルバムリリース】

予約、試聴もできます → https://diskunion.net/black/ct/detail/1008420239
SuzKen & the Kungo Bongos にて奇跡の生還を果たした男性SSW、SuzKen 。
およそ10年振りとなる完全ソロアルバム『BARROCO 』が完成した。
SuzKen の制作意欲の結晶とも言える一枚がリリース決定!
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前作から10年、男性SSW "SuzKen" の2nd アルバム『BARROCO (バロッコ)』がリリース。
自身の病気やコロナ禍の、長く険しかった制作の過程を乗り越えて、
今ようやく見つけた新しい音の兆しをここに体現した。
10人以上のジャンルを越えたミュージシャンが参加し、制作期間4年以上を掛けて、
作詞作曲からコーラス、ホーンアレンジまで全てを SuzKen 個人がプロデュース。
ここまでの生涯をかけて信じ続けたきた音楽への敬意溢れる、
そして今を全力で走り続ける人全員に捧げたい一枚に完成です。

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