開業届を「エンターテイメントデザイナー」で出しました!何それ!?
てなわけで。すざくリンです。
ありがたいことに、わしにも色々誰かのお手伝いができる機会をいただいております。
このお手伝いをしている間にさまざまな学びと経験をしまして、3月に個人事業主の提案をされました。
常日頃からいつかは独立したいと思いながらそれに必要な環境の整備や生活費の安定を図っていましたが、このお声がけをいただいたタイミングで続々とそれに関する波が…!!
今まで疲れて何もできない日も多かったのですが、同じ就労時間にも関わらず十分な創作時間を得られるようになったり、職場の環境そのものが新学期ということでガラッと雰囲気が変わりのびのびできるようになったり……定期的にリフレッシュのために通う場所なんかも確保できるようになりました。これは……次のチャレンジのチャンス!
学生時のこっぱずかしいメモ
また、去年末からNotionでのまとめをするようになってから他のメモやスケジュール系アプリに散らばったテキストを全てNotionにかき集めることに成功しました。その過程でメモしっぱなしの自分の当時の感動やら気持ちやらも掘り起こしまして…ある時「エンターテイメントデザイナーを名乗るんだ」というメモを見つけました。
大学一年の時初めてデザイナーという職の本質的なものを知りました。わしは学んだことを一旦自分の言葉で噛み砕く癖があり、上記のメモも授業でそう教わったわけではないのですが……高校まではなんかオシャレでハイセンスな人が名乗るやつだ、としか思っていませんでしたから、壇に上がったデザイナーさんたちの話を聞いて、共通して「考えや提案を形にして、不便な常識を解消したり、小さな革命を起こしているんだ」と発見したときはとても感動しました。大袈裟かなと思いつつ、目指す姿勢は常にそうでありたいと思っています。
いうてもともと造語のつもりだった
さて。学生のときにはこれに関しては完全な造語でして、エンターテイナーのように楽しませながら、デザイナーのように問題改善できる仕事をやりたいと欲張ったために強引にくっつけたのですが、先日このメモを振り返ってふと思い立って検索してみました。もしかしたら本当にあるかもしれないと思って。
どうやら、残念なことに完全一致の職業はないようです。しかし、「エンタメを提供する」という意思のもと特定の職を名乗る方(エンターテイメント○○)はちらほらいるようで、この肩書は各個人の職に対する志を表すものなのだなぁと思いました。
また、「エンターテイメントデザイン」という一つの用語としてはどうやら授業に取り入れる事例もあるようです。映画業界の用語の様で、脚本、音楽、人物、美術など映画を構成する上で必要な要素をそれぞれ凝るのではなく包括的に、ひっくるめて考えることで世界観や空間そのものを作る、提案する、ということのようです。
「世界観」て言葉が好きです
なるほど。まさか本当にわしのやりたいことだとは思わなんだ。
世界観、わしの好きな言葉です。いつから好きなのかはわかりませんが、これの表現のために絵の勉強を始め、一次創作を始め、ゲームの勉強を始め、デザインの勉強を始めたようなものです。はじめの頃は「世界観」という言葉の意味は誤認しており、「創作したメディアの中での”そういう設定”」という言葉に置き換えられてしまうものでしたが、これも結局は自分が生きていく、見たり聞いたり感じたりすることに基づいて形成された一つの世界の認識や概念を形にした結果なのだとわかってからは本来の意味も意識しながらこの言葉を用いるようにしています(前者の意味でとらえていた方はぜひ調べてみてね)。それくらい、わしが認識している「世界」はわりとどこまでもファンタジーで、わしが物理的に動いて知覚できる範囲を千倍も万倍も超えると思っています。いつかそれを誰か一人にでも完全に共有できるといいのですけど。
ただ、「エンターテイメントデザイナー」というのは、なにも自分の感じている世界の表現のみにとどまってはいけないのだと考えています。そこがクリエイターやアーティストではなくデザイナーを名乗る理由でもあります。
「包括的」という言葉も好きです
これはデザイン学生になってから学んだ一つのデザインの在り方です。
デザインというと、まず一般的にはファッションブランドのイメージから「服飾デザイン」を、ポスターなどから「グラフィックデザイン」を思い浮かべるのではないでしょうか。
見た目的にわかりやすいという意味でも、お洒落な服が作れる、お洒落な紙面が作れるという技術的な特徴に目が行きやすいのですが、どちらかというと双方いかに「お洒落な」ものがつくれるかを考えるところがデザインにあたります。
最近は「デザイン思考」なんて言葉でそういった思考的な面も評価されるようにはなってきていますが、まだまだ「装飾物・表面的な意匠」や「専門技術で作られるプロダクト」という認識は強いです。
わしは学生のときに「インタラクションデザイン」というものを専攻していました。それは思考的な面でデザインを考えた際のくくりの一つで、インタラクトとは「Aがアクションを起こすとBが対応する、Bがアクションを起こすとAが対応する」というモノ、コト全般を指します。
このAとBは人to人でも人toプロダクトでもプロダクトtoプロダクトでも成立します。それにあてはまればできたものが「スマートフォン」であれ「ゲーム」であれ「サーバー連携システム」であれ構わないのです。
過程に専門的技術が必要な場合もありますが、決してその技術一点において特化しているということではないのが「エンターテイメントデザイン」という言葉からはわかります。
で結局「エンターテイメントデザイナー」はなにするの
クライアントの世界観を表現する、もしくはサポートするお仕事。これをするのに必要であればグラフィックだろうがテキストだろうがコンサルティングだろうが何でも手を出して総合的に考えてやりますわよ!ということです。意気込みだけは立派ですねわしは……名前負けしないようにしてぇ。
現在はまだそんなに表には出していませんが、とある企業様からのコンサル委託を少しだけ請け負っています(というかその報酬処理のために開業しました)。コンサルした結果がきちんと実績として数字になるのはまだ先になるかと思いますが、プロの方のやり方を盗み見るにわしのやり方も間違ってはなさそうなのでこれから磨いていきたいです。
ゆくゆくは名刺や窓口などもきちんと整備して、個人依頼からの創作補助(宣伝物の制作)やコンサル(宣伝方法や推していきたい作風の評価)などを行えたらと思っています。もともと同人界隈に身を置いているので、サブカル消費の視点は多めに判断材料に入れて提案する予定でいます。
長くなりましたが、これからもすざくリンをよろしくお願いします!